0004 クローズの話
フリルは熱がだんだん下がり、平熱になって王城に行く日よりが決定するとフリルはお忍びでメーアに会いに行くことが多かった。
「すごい進歩だよ、フリル嬢。」
弟のクローズがフリルの魔法の先生をしてくれた。
「魔力を安定出来てるね。」
「これでシルク王子は私の魔法を誉めてくださいますでしょうか?」
「絶対褒めてくれるよ。でも、まさか王子も魔法が使えるなんて。」
「あのねクローズ、私もっと魔法を極めたいのだけれど。」
「じゃあ、王城に行ってみないかな?王城には魔法使える人間が多いよ。」
「本当に!?」
「こんなに魔力いっぱい持ってたら、えと。」
クローズは少し考えて。
「実は、王城には魔道書があるんだ。」
クローズは笑った。
「噂だけど。」
「・・・もしかして、クローズも王城行きたい?」
「あの・・・。」
「一緒に行きましょう。」
「・・・はい。」
フリルは楽しくてクローズの手を握っていた。
「あの・・・。」
「はい?あ、すいません!手を・・・。」
「いや、このまま。」
「はい?」
フリルは手を離した。
「な、何でもございません!」
フリルはクローズの口にスコーンを突っ込んだ。
「行きたいんでしょう?」
クローズはスコーンを少し齧ると言った。
「あの、フリル様の権力を使っているようで少し悪いです。」
「そんなことないわ、クローズがいなかったら私は魔法のいろはも知らなかったもの。」
フリルは言った。
「一緒に行きましょう、王城へ。私は5才の時に行ったことがあるから、どんなところか知ってるけどね。」
「・・・クローズ。」
メーアが鬼の形相で待ってた。
「まさか、私のフリルと一緒に王城へとか考えてないでしょうね?クローズ?」
「ねねね姉さん!」
「メーアはお留守番しててね。」
「・・・フリル。」
「うん。」
「私も王城いかせて!」
「メーア嬢は魔法使えないでしょ?」
「やっぱり、ダメか。」
メーアはつまんないというように庭の椅子に座った。
3日後、クローズとフリルは王城へと馬車で向かった。




