0003 魔法の神秘を知る会
『魔法の神秘を知る会』にシルクとクローズは潜入した。
シルク王子が主催した『魔法の神秘を知る会』では、綺麗な薔薇が展示されていた。
シルク王子は会半ば、時々仲間に挨拶したりして自由な振る舞いをしていた。
シルク王子はフリル伯爵令嬢の前に立った。
フリル嬢は固まったままだ。
(どうしたのよ、挨拶を返しなさい。フリル。)
「あの、私も光栄ですわ。」
握手して終わった。
「緊張を取る所からやらなくては。」
メーアはため息をついた。
各々は魔法についての意見が多くなった。
本当に魔法についてのプライベートな会らしい。皆が情報を提供しあっている会合のようだ。
フリルはバルコニーにいると、シルク王子が横に立った。
「私はここから見える景色がとても気に入っているんだ。君、魔法には興味があるかい?」
「い、いえ。全然。」
フリルはしっかりしろしっかりしろと念じてこの発言だった。
「じゃあ、ちょっと見せてあげるよ。」
シルク王子は目を閉じて、神経統一した。
「風よ。」
シルク王子が風を操って気流を生み出した。
(わあ!)
フリルはそれがとても気に入った。というかフリルはシルク王子が指一つで不思議なことをやっていることがとても綺麗だった。
「綺麗・・・。」
「やってご覧。もしよかったら。」
「はい・・・。」
フリルは目を閉じて、こう言った。
「・・・風よ。」
フリルは美しくまとまった髪がふわりと宙にまった。シルク王子の服や髪も舞い上がる。
風は突風になり、突風は嵐になり、自分を浮かせ。
フリルは自分が浮いていることに気づいて、ほぼ混乱した。
バルコニーから先に浮いていることに気づかず、フリルは念じてしまった。
「止まって!」
「危ない!」
シルク王子は落下するフリルを受け止めて、二人共落下していった。
「間に合って!」
フリルが風を呼ぶと、ふわりと二人は風に浮いて、そのまま落下していった。
最後にフリルは地面につく時に足から落ちるように調節した。
シルク王子はバルコニーの下でフリルに迫った。
「こんな素晴らしい魔法は見たことない!でも、今度は言ってからやってほしいな。心臓に悪い。」
「すすすすいません!私が魔法を使ったがばかりに!」
「そうだ、今度王城に来なよ!もっと魔法を見せてくれないかな?」
「は、はい。すいません、じゃないて、はい。」
フリルは約束を取り付けてぼーっとしたままで帰った。
朝、フリルは目を覚ました。
アリスがフリルの様子を見に来た。
「フリル様、何だかお病気というので医者が招かれます。お機嫌はいかがですか?」
「お病気・・・。」
「まだ、お加減がよろしくなくいらっしゃいますか?」
(そうだ、その後、私。熱を出したんだ・・・。)
額にある水を含んだ布が気持ちいい。
「これは何で・・・。」
フリルは昨日のことを思い出した。
フリルは起き上がると、アリスに聞いた。
その前にアリスは言った。
「王城へ行く件でしたら、先延ばしにするよう王城の者に頼みましたよ。」
「それは・・・、メーアは何と言ってましたか?」
「とてもとてもよろしくと。メーア様は嬉しがっていましたよ。」
「・・・何で知ってるんだろう?」
「フリル様?横になられた方が。」
「はい。そうか、そうだったわ。」
フリルは幸せそうに寝た。




