0002 クローズの魔法指導
今日はメーア・ラ・リース伯爵令嬢の邸宅に来ています。
クルーズが書斎で話していた。
「ぼくにたびたび魔法をねだるのは止めてくれないかなあ。」
弟のクルーズが出てきた。
「誰?」
「フリル・ラ・キャンデスです。この度はお呼ばれて光栄です。ふつつかものですが頑張りたいと思います。」
「誰でもできる物でもないし、誰でも知ってる物でもないからね。ただ、決まっていることがある。それは、誰でもできることだね。」
「私でも出来ますか?」
「いいけど、見たら見たでやりたくなくなるから。」
クルーズが一つささやいた。
「風よ。」
その時、室内がブワッと舞い上がり、髪や紙やら本が浮き上がった。
「すごいわ!」
「弟のクローズは不思議屋さんなの。」
「これしか出来ないけどね、で、姉さん。今日はどうしたの?」
私の魔法入門は無視なの?
「この不可解な会合が何か知りたくて。」
『魔法の神秘を知る会』というシンプルな名前の日付と会の名前が入っているチラシをクローズに見せた。
「・・・どうだろう?一見普通の宇宙人研究とかに見えるけど。」
う、宇宙人研究!?魔法を見たのだからここを普通の中世だとは思わないけど。
「主催者は誰なの?」
「シルク王・・・、えっと、シルク・デ・アルランクス。次男坊の王子よ。」
「お姉ちゃんのこういう所治してくれない?」
フローズが私に言った。
「あの、私はお医者ではないので・・・。」
「お姉ちゃんはお医者にかかるほど重症なの?」
クローズが言うと、フリルは笑ってしまった。
「いくなら、ぼくを連れてかない?大人ばっかりだと思うけど。ちゃんと正装していくし。王子主催でしょ?」
「まあ、クローズが私のフリルに、待てよ。友達の弟も守備範囲か・・・。」
「メーア。」
「クローズが私のフリルに手を出すはずないか。じゃあ、二人で行ってきな。」
フリルは帰った。
「手だしちゃダメなの?」
「ダメよ。フリルは私の者。クローズなんか相応しくないわ。」




