0015 年代
「どこですか!ここは!」
「非合法の魔法使いが集まる場所。」
照明が暗すぎる。
「新聞見る?」
「え?はい?シルク王子ってつかまったんですか。」
「し、声が大きい。シルク派の魔法使いもここにいるから。」
「あれ?ミスリルじゃないか。」
「リキッド!久しぶりかな?」
「その子、君の子かな?」
「そんなことないよ。」
「前の子は?」
前の子?
「ああ、マティなら別れたよ。」
「あの、あなたはこの街にきて何年なんですか?」
ミスリルはこっちを見ていった。
「4才の頃に引っ越して、もう10年は経つかな?」
6年。転生して6年か。
「ラガーちょうだい。」
「はいよ。」
「可愛い子連れてるじゃん。」
「もしかして、お家に帰りたい?」
ミスリルが言った。
「え?でも、指名手配は?」
「なくなったよ。シルク王子は黒魔術で死んだ奥さんを本当に生き返らせたかったんだって。」
「今から家に帰れるんですか?!」
「そうだね。」
仲間とビールを飲みながら、ミスリルは嬉しそうだった。
謎すぎる、この男。
もし前世に嫁さんいるならこの世界で女作らないと思うし、何かと言ってることが分からなくなる。
信じるのか?こんな変な男。
私は外に出た。
早く伯爵家に帰った方が良さそうだ。
ミスリルがくれた、長時間歩いてもあまり疲れない服でかなり歩けた。
また、戻ってきてしまった。
というか、ここどこよ。
ぐちぐち反抗的になってたら、怒鳴っていた。
「ああ、もう!どっか行くわよ!」
貴族暮らしが懐かしい。
すごくキラキラに見える。
でも、この男は。私から全てを奪ったんんだ・・・。今帰っても門前払いだろう。
「ちょっと待って。」
出口に行こうとしたら、腕を掴まれた。
「離して!」
「ごめんね、でも、ここしかオレは居場所はないし・・・。家に帰っても家の人が煙たがるだろう。それより、オレと一緒に帰る手段考えてくれないかな!」
「分かった、妻になる。」
「はい?」
「あなたの妻になるって言ってるの。その方が色々都合がいいでしょ?」
「ここがオレんち。」
「意外と設備整ってるわね。ここでいいの。」
「いいか、ここでは普通だし、年齢差ぐらい。」
「なんか言った?」
「何にも言ってません!」
バルコニーがあったので、景色を見ていた。もう早朝だ。
「いいの?」
「いいんです、もう決めたから。」
何というか、低いマンションのようだ。
「私は会社員をしてて、過労で死にました。」
「ええ?!過労で人って死ぬの?!」
「・・・もしかして、あまり前世知識ない?」
「オレは2243年からきた。最初はオープンワールドだと思ったけど、そうじゃないんだな。」
「私、2018年です。オープンワールドって何ですか?」
「うーん、そういう道は通ってないんだな、さすが女の子!でも、オレの時代だと、もうEスポーツなんて普通だし、普通の子がゲームしてるし。まあ、やらないやつはやらないけどな。」
「ゲームって、トランプとかですか?」
ミスリルは口をパクパクしていた。変なこと言ったのだろうか?




