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第12話:六人のメンバー

 朝になるとジェラが来る早いな、一緒に朝飯を食べながら今日の予定の打ち合わせをする。

 バックラーが売れていたので、金貨315枚を受け取る。

 金貨30枚はスカーレットさんの店の間借り分、残り30枚は税金、金貨15枚は宿代1月分の支払いに当てることにした。

 売れた人の名前とポイントをノートに書き込んむ。


「魔法のダガーって余り人気が無いのよね。」

「そうなの、誰でも使えるじゃん。」

「元々の威力が弱いからね、ライトメイスの方が威力も高いしスケルトンにも使えるから人気があるのよ。」


 武器防具は人気の品を調査しようと心のメモに書いておいた。


 ジェラに連れられてフィ師匠の塔の研究室に行くと、ガチムチの小っこいおっさんがいる名前はカザート何とかさん、もうおっさんの名前覚えるのがめんどくさくなってきた。

 種族はドワーフ、何でいるのか聞くと建築技術の最も高い人でこの国の王に仕えているとのこと。

 建築技術の話をする。

 コンクリートの話をすると興味を示した。

 おっさんは、鉄骨の形状や耐力の計算方法のメモを取る。


「フィ師匠、私の職業の考察はどうなったんですか。」

「どのスキルも高レベルで習得しているようじゃ。」

「なんだか今取って付けた感がするんですけど。」

「錬金術師の実験成功数は、成功したレシピを手に入れても実験の成功として扱われるのじゃ。」

「相伝なのですね。」

「魔法も、錬金も代々受け継がれる技術の積み重ねなのじゃ。」


 どうやら、錬金機器士になるのは相当量の知識が必要で、再現は難しいと言われた。


「じゃあ、もう帰ります。」

「まて、まだ色々聞きたい。」


 ドワーフが腕を掴む、骨折れそうなんですが離してください。

 生活費を稼ぐ必要があり冒険準備もあるので断ると、そのまま持ち上げられ椅子に座らされた。


「知識だけでも興味深い、危険な冒険などしなくても十分稼げるようにしよう。」

「いやいやカザート殿、魔術師ギルドが先に交渉権を持っているのでは」


 おっさん達の喧嘩が始まるがもう知らん。

 怪獣大決戦の中ジェラを連れてこっそり部屋を出る。


「勝手に出てきていいのかしら。」

「知らん、魔法の品を見たいけど工房や販売所とかあるの。」


 工房を案内される。

 これを町の、魔法道具屋に卸すそうだ。

 ここで買えるか聞くと、スクロールぐらいなら良いらしい。


 レベルごとに金貨25・150と増えていった、レベル3高いなこれ買えないぞ。

 レベル1を5本と、レベル2を2本買うと、おっさん二人が雪崩れ込んできた。 

 二人とも絵を描いたようなアオタンが出来てますが・・・。


 どちらの誘いも断り難くなり、『鋼鉄の拳亭』で子供に計算を教えた後に1時間講義をするから勝手に参加してくださいとなった。


 報酬の話になったので、ファイヤーボールの巻物くださいとフィ師匠に頼んだら持って行けと言われたラッキー。 


 昼を過ぎたので小走りで帰る。

 宿に着きパンを食べながら黒板や机の準備をしていると、子供達がやってくる。大人もあれ?フィ師匠何やってんですか。

 今日から講義を受ける気らしい、ペレトラも居るし。


「まだ早いので後で来てください。」

「食事しに来た客なら問題あるまい。」


 暇だなこいつら、俺はゆっくり食べれないのですが、まあいい。

 黒板に今日の計算問題を書く。

 

「何じゃその文字は」

「食事しに来ただけじゃないのですか、部外者は黙っててください。」


 まだギャーギャー五月蝿いので、足し算引き算の問題プリントを渡した。

 6問ほど回答を書き、「後は自分で考えてください。」と渡した。

 子供に教えていると、いつの間にかカザートがやって来ておっさんが増えている。

確認のために言いますが、おっさんが増えています。

 うちの講義はこの数字を使いますので、覚えてくださいと100マス計算を渡した。


「ノート鉛筆はあっちに積まれてますので勝手に持って行ってください。」


 暇なんだろうな、わいわい問題の穴埋めをしている、本当に五月蝿いので静かにお願いしたい。

 子供の勉強時間は終わり、後は参加したい人だけ参加してもらう。


「先に計算の簡単なルールを説明します、これに付いていけない人はノートに取って自分で調べて勉強してください。」


 掛け算、割り算、分数の表記や計算方法を早口に説明する。

 黒板消していいですか。

 残っている子供達が泣きそうなので、ちょっと待つ。

 子供には優しく教えるのがモットーです。


「まだ出来なくてもいいからね。」


 カザードの護衛として来ているのかゴッツイお兄さんが口を開いた。


「こんなもの何の役に立つ。」

「お兄さん軍隊を率いた事あるの。」

 カザードが「こいつは副将軍だぞ。」

「なら部隊が必要な水の量の計算とか便利ですよ。」

「そんなもの文官にやらせればいい。」


 お、予想通り反論がきたので、A-At=E(B-Bt)と黒板に書き、さらにE=武器や経験と書く。


「今回は武器経験の差は無しとして1を入れます。」

「Aが10人、Bが5人ですと、10-5で、Aが5人残り勝利です。」

「それがどうした。」


 さらに黒板にAA-AtAt=BB-BtBt と書く。


「でも上のモデルはAが5人遊んでいますので、実際の戦闘力違いは100-25で75」

「75=8.6*8.6なので、実際は8人生き残ります。」 

「うーん。」

「ぱっと計算できると損害が把握できますよ。」

「計算方法は良く解らんが、実際の戦闘に似ているな。」

「机上計算通りに戦闘をさせない所が副将軍の腕の見せ所かもしれませんが。」

「いや、兵士の数を揃えるのと、それを効率良く運用するのが将の仕事だ。」

 

 ランチェスターの法則を紹介してみた。

 ちゃちゃっと黒板を消す。

 「あーあー」と聞こえるが無視、黒板に次の式を書く。

 物体の力=1/2*A*V*V A=重さ V=速さ

 次に、風の質量=P*Z*V 断面積=P 空気密度=Z 風速=V

 と書きZ=1/2*A*V*V  風の質量=1/2*P*A*V*V*V  と書いた。


「カザートさん船や建物が受ける風の力が割り出せますよ。」

「ちょっと待て消したらいかんぞ。」


 こんな感じで講義を進めて1時間が過ぎたので解散する。

 放心状態の何名かを放ってボニーと弓の練習をするために外に行く。

 振り落とす為の講義だからこれでよし、明日は半分になってると嬉しいな。


 夕飯は蜘蛛人退治のパーティの紹介をされる。

 『真夜中の焚き火』と名乗っているようで、メンバーはまだいるようだが、今回はこの人数で行くようだ。

 

バニラ    盗賊 

スプモーニ  モンク 

クリーム   レンジャー

タルトゥフォ 戦士

ジェラート  魔法使い

エステル   僧侶  


 の6人と夕食宅を囲む。

 

 クリームはエルフのレンジャーでイケメン死ねばいいのに

 エステル、太陽神を信仰している。この国ではスタンダードな神様らしい。

 エステルさんは服の上からも分かる巨乳、「来たー」と心の中でガッツポーズをする。


 蜘蛛人は呪文を無効化するらしい。

 信仰している神の祝福だとか、蜘蛛人間に変えられたのにまだ信仰しているなんて何て健気なやつらなんだろう。

 戦い方のシュミレーションとアンデット対策を打ち合わせして明後日の朝集合することにした。


 夜スロットマシーンに座り、スクロールを投入する。

 ファイヤーボールで作れるもの、火属性の武器と、火玉の首飾り、うーん、こんなもんか。

 武器を選択、どの武器を作ろうかな特定武器?フレイムタンこの剣だけ名前が有るな。

 昔ファミコンでこんな名前の武器があったな。タップ。

 0レベル呪文を4回使い7を三つ並べる。

 

『チャラリー♪チャラリー♪ピ♪ピ』赤7リーチ。


 ここでさらに1レベル呪文を2回使用、青7を三つ並べ『ピ♪』青7『チャラリーリー♪』

 剣を取り出す、普通の剣のようだけど、鞘から抜くと「ゴー」剣から炎が立ち昇り前髪が焼けました。

 火事になるので鞘に戻す。


 まだ時間があるので、薬草を加工しよう。

 治療薬をクリック。

 5回目で1個成功、結構いけるかも、次は8回で成功した。

 目押しに慣れてきて、最初の2つのリールを止めるのは半々ぐらいで止められるように成ってきた。

 問題は最後のリールの滑りがランダムで思うように止められない。


 薬草を全部治療薬に換える。

 目押しも慣れてきたので大量に治療薬ができた。

 300個ほど出来たので、治療薬をポーションに換える。

 200回まわして低級ポーションが12個出来たので止めた。

 魔法のアイテムになると成功率がかなり下がるな。


 呪文が残っているので、大成功を狙ってみる。

 4回目で青7リーチ、呪文を使って青7を2つ並べる。

『ピ♪』青7『チャラリーリー♪』大成功、中級回復薬が出来た。


 最後に、自分用の強い和弓を作り満足したので今日は止める。

 寝ることにした。


異世界冒険8日目

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