第13話:強盗に襲われる
朝一番で魔法の剣『フレイムタン』を売りに行く。
魔法のアイテムを扱っている商店に売れるか聞いてみる。
「これをどこで手に入れましたか。」
「自分で作成したのですが、急にお金が必要になりここなら直ぐに換金出来るかと思い持ってきました。」
「ちょっとお待ちください。」
店主が白金貨の袋を渡してくれる。
「即金で買いますので、これからも当店を贔屓にしてください。」
本当は自分の店で売りたいのよね。
まあいい白金貨900枚にもなった。
ついでに前から欲しかった次元袋を見る、どれだけ入れても重さが変わらない袋だ。
入れた物は袋を裏返しにして全部出すか顔を突っ込んで取り出すと、使い方を店員さんが教えてくれる。
慣れれば手探りで物を出すことも出来るようだが戦闘中には使えないな。
「これならどうですか」
リュックサックを進めてくれる。
入る量は次元袋の半分だが、望んだアイテムが一番上に来る魔法のリュックです。
白金貨200枚で魔法の背負い袋を買うことにした。
スクロールを大量に購入する。Lv1を適当に40本、Lv2を選んで20本、LV3を6本厳選して買ったら白金貨が残り80枚になった。
さっそくリュックに全スクロールを入れる。
試しにヘイストスクロールと念じて手を入れたら念じた巻物が一番上にぴょこっと飛び出てきた。
これは便利だな。
前から欲しいと思っていた材料、ミスリルがあるか聞くと素材は置いてないようだ。
鍛冶屋に行きミスリルを探す。
「わが一族の貴重な資源を売れるか馬鹿たれ。」
厳ついドワーフに断られた。
そりゃそうですよね。
「自分もミスリル製の物を作ってみたいだけでして・・・いきなり来てすいませんでした。」
「ほう、作った物を見せろ」
ギロッと睨まれた。
フレイムタンは売ってきたので、護身用ダガーを渡す。
「ほほう、これはどんな素材だ。」
鉄とクロムとタングステンを混ぜた鋼を焼き入れしたと適当に答えておいた。
いろいろ聞かれたが、よく分からないので、企業秘密ですと答えておいた。
ダガーを売ってくれと言われたので、ミスリルを譲ってもらえるならと言うと交渉成立。
白金貨80枚払い10Kg手に入れた。
日本では金が1Kg400万円する、ミスリルは1Kg100万円ぐらいの価値かな。
剣を売却したお金を全部使い果たしたので、宿に戻りスロットマシーンに今日買った物を入れる。
ミスリルで何が出来るか検索、エルフの鎖帷子か、説明を見ると軽い・丈夫・綺麗とあるが意味が分からない。
リールを確認すると7が7個あるので、普通のアイテムらしい。
天使の鎖帷子は、飛行スクロールを使用する上位互換のようだ。
リール中の7の数も2個しかないので、魔法のアイテムのようだ。
キャンセルをし、蜘蛛人対策アイテムを探す。
召還スクロールの合成で対抗武器が作れるようだ、売れ残りのダガー+1を入れ異形キラーダガーを選択する。
Lv0呪文を2回使い左と中リールの7を二つ並べる。
『チャラリー♪チャラリー♪ピ♪ピ』赤7リーチ。
さらにLv0呪文を2回使い右リールの7を三つ並べる。『ピ♪』赤7『チャラリーリー♪』成功、キラーダガー+2が出来た。
キラーダガー+1を予想していたが、ダガー+2が作成された。
サンダルだったので、靴を作成することにした。魔法の靴を探す。
エルフの靴を選択する。2回まわしてリーチ呪文を使い2個増やして7を3個並べて『ピ♪』失敗した。
腹立つ、さらに7回まわしてリーチ、呪文を使い7を2個並べ『ピ♪』青7『チャラリーリー♪』成功した。
柔らかく軽い靴だ。
サンダルはスロットに入れる、『臭いサンダル』余計なお世話です。
呪文を使い果たしたので、スロットは止めた。
昼飯後に子供に計算を教える、今日は九九を教える。
便利な歌だといって覚えさせる。
「なぜ歌で覚えるのか」
外野黙って、フィ師匠本当に暇だな。
「掛け算は計算するのが面倒なので、歌で覚えるんです。」
足し算、引き算を反復し授業は終わった。
明日は休みだと言って100マス計算を配る。
「九九は各自練習すること、プリントの計算は無理はせずに、やれる人はやってね。」
大人の講義を行おうかな。フィ師匠だけだと思ったら8人に増えてる。
どうやらフィ師匠とカザートとはノートを取る人物を連れてきてる。
あと2人は貴族と紹介をされた。
もうこれ以上おっさんの名前覚えないからな。
「今日は何のお話がいいですか。」
絵本を読む保母さんみたいだな。
「建設物か、金属に関係する話はどうか。」
ドワーフのおっさんの手を上げるのが早かった、早い反応でした。
そうでちゅかと言いかけて止める、話をする事とする。
この国には立派な橋があったので橋の話しだな。
「この国の橋は、アーチ構造と言って圧縮力を分散させる構造で・・・。」
つり橋の説明を終えると、質問攻めが来た。
基礎の構造や、コンクリートと鉄の相性の良さなどを答える。
カザードが真剣につり橋の絵を見ながら、この国でもつり橋が出来るか聞かれた、機械が無いから人力では難しいと答えておいた。
とても残念そうだったので、強いワイヤーは魔法技術もあるので作れるかもと言って励ましておいた。
「明日は蜘蛛人退治に行くので講義は無しです。」
フィ師匠とカザードに危険なことは止めろと反対をされた。
「いやいや、「真夜中の焚き火」と一緒ですから」
「蜘蛛人をなめるな、神の試練を受けるほどの使い手だ。」
試練を失敗した未熟者ですよね。
気をつけて行きますと話を切り上げた。
ボニーと弓の練習をする。
「自分用の弓を作ったので今使っている弓はボニーが使ってくれ。」
「貰ってもいいんですか。」
「いいよ。」
くるくる回って喜んでいる。
練習が終わってから、ボニーは目を潤まして、
「お願いがあるの」
何でしょう、おじちゃんでよければ何でも聞くよ、と思っていると。
「明日の討伐に連れて行ってください。」
「駄目です。」
「何で駄目なんですか。」
「死んだらスカーレットさんが悲しむからです。」
危険な討伐かもしれないので断った。
若い子のお願いは断れないと思っていたが結構簡単に断れるようだ、さっき思った事を直ぐに破る事が出来る俺はいい加減な人間なんだろうと思う。
それでも諦めないので、スカーレットさんが認めるほどのスキルを手に入れたら一緒に冒険しても良いと言っておいた。
ボニーの背を見送りながら、女子高生と冒険ぜひお願いしますと思ったが、女子大生と冒険の方が魅力的だなと思い直した。
部屋に戻り、明日の退治に持って行くアイテムを作成する。
まだ時間があるので、ショーケースにアイテムを並べて売り子をする。
なかなか売れない。
そりゃ宿に泊まりに来て「300万円の剣を売ってますけど買いませんか。」と言われてもそう簡単に買えないよね。
木刀ならお土産に買うかもしれないけど。
と思っていると、昼間の貴族の人が来て、ロングソードとレイピア、木の盾を買っていった。
毎度、木の盾は明日使おうと思っていたのに売れてしまった、まあ夜に作るか。
ポイントは使用しますかと言うと、低級回復薬を1つ交換していった。
売上げの10%をスカーレットさんに渡して、臨時収入が入ったので歓楽外に行くことにした。
金貨100枚をリュックのポケットに入れ残りはスロットマシーンに入れる。
スロットマシーンは自分だけしか反応しないので一番安全な金庫だな。
歓楽街につく、まだ明るいので人は少ない。
えーと、どこだっけ?
うろうろすると、ドンとぶつかる。
「すいません。」
「すいませんじゃないだろコラー」
いきなり絡まれました、しかも俺のダミーの銀貨入りの財布に手をかけている。
「スリですか。」
「おら財布よこせ。」
スリを失敗して、強盗に変わるってどんな人ですか。
でも周囲は誰も助けようとしない。
刃物を抜いてきた、取り巻きの1人は動かないようだ。
威嚇で2回切られる。
マジか、リュックの中から火炎瓶を取り出す。
怖くて腕が震える、上手く投げられない、2個外したところで肩を刺された。
やばい殺される、本能で危険を感じたのか腕の震えが止まる。
火炎瓶が胸に当たり盗賊は炎に包まれた。
「ぎゃー」
情けない声を出すな、俺なんか3回刺されたぞ。
ごろごろ転がって火を消している、そこに追加でもう一発投げ込み動かなくなった。
取り巻きにも火炎瓶を投げる、火達磨になり動かなくなった。
腰が抜けてへたり込んでいると聞き慣れた声がする。
バニラだ、黒服の男も2人連れている。
「刺されているじゃない大丈夫。」
「大丈夫ではないです。急に襲われて刺されました。」
「たちの悪いやつらね、こいつらのせいでここの治安が悪くてなって困っていたのよ。」
まだ何人かいるようですが、中心人物はその男らしい。
「死んでないけど如何する。」
「そちらで何とかしてください。」
2人は黒服に運ばれて行った。
ポーションを飲んで傷を回復する。
バニラは黒服に何か話をしている、少ししてベニーさんが小走りで来た。
「私はまだ仕事があるからベニーお願いね。」
バニラは明日よろしくと去って行った。
飲む予定だったけどそんな気分じゃなくなったので帰ろうかと思ったがお腹が鳴った。
余り食欲も無かったのだが腹は減るらしい。
ベニーは高い店ではなく、従業員が食事をするような店に連れてってくれた。
美味い、腹も満たされると心も満たされるようだ。
ちょっとだけベニーさんの店で飲む、明日は早いので帰ろうとすると。
「泊まっていかない。」
大きなポニョポニョが俺の腕を挟む、腕が気持ち良いです。
反射的に縦に首を振る、壊れた機械見たいだと笑われたよ。
この前のお風呂のある宿に泊まる事にした。
適当にベニーに金貨を渡して支払いを任せる。
風呂を入れてもらい、1人でゆっくり入り明日の事を考えようとするが考えが纏まらないな。
ベニーが風呂を出て、一緒にベットに入る。
今日のことを思い出しガチガチ震える俺は死ぬのが怖かったんだな。
ベニーに抱きついて子供みたいに寝る、人の温もりが妙に心地よく泣けてきた。
非常に恥ずかしいが朝起きると自然現象のあれがあれしていて、ベニーはあれにチョットだけあれなサービスをしてくれた。
宿に戻るとスロットマシーンの画面が光っている。
レベルが上がっていた。
Lv2→3
HP:11→18
AC13
命中:+1→+2
筋力13(+1)
敏捷14(+2)
耐久力11(0)
知力13(+1)
判断力6(-2)
魅力11(0)
装備 命中
木の杖 接近+2(d6+1)
スリング 遠隔+3(d4+1)
取得スキル
錬金術
神秘学
建築術
地理
歴史
自然学
宗教
異次元
交渉術
特技
長弓習熟
接近射撃
習得特技精密射撃
呪文数
Lv0 4回
Lv1 3回
Lv2 1回
取得経験点
経験値:600を得た。
:150を得た。
総計経験値:3050
異世界冒険9日目




