5 夏期講習
私立翠嶺高等学校。偏差値61を誇る進学校でありながら緩めの校則とおしゃれな制服で受験生の憧れの的になっている名高い私立高校だ。高校自体も都心にあり、何もかも最先端の若者向けの高校に大和が行くと聞いた時はけっこう驚いてしまった。
あまり派手に目立つ方ではなく、友達も……まあ俺が聞く限りいない大和が、そんなキャピキャピした感じの高校に行ってやっていけるのか、凄く不安だったのを覚えている。
『なあに、大和が自分で行きたがったんだ。なんか理由があるんだろう。』
『伯父さん……でも俺やっぱ、その。』
『…ま!大丈夫だろうよ、ほれ兄ちゃんだろ?どっしり構えてやれ。なんかあったら大和もお前と話したくなるだろう……そろそろあいつも家族との関係も考え直す時期だろうしな。』
伯父さんはそうは言っていたが、今でも翠嶺が大和に合っていたか時々考え込んでしまう。
◇◇◇
「そ、そうです。大和は翠嶺の1年生で……」
「1年生なの?じゃあ学年も一緒じゃないの〜」
「そうなんですか!?」
「まじかよ、輪廻さん知ってんのかな……」
なぜか先程より笑顔になったふわりさんと目を見開いたままの左右さん。2人からの視線を一斉に浴びて少したじろいでしまう。てか高校に通ってる異端者も住んでるのか……
『あ、輪廻さんは知ってると思いますよ。』
混乱を破ったのは心……さんだった。
わちゃわちゃ上で話し合っていた全員が一斉にお掃除ロボットの声に耳を傾けて、前屈姿勢になる。
「ま、まあそっか、えでもなんで分かんの?」
『ぼくが弟さんをみたのは輪廻さんの自室の前です。その、ドアの前で制服を持ってうろうろしてて……多分学校関連の話をしにいったんだと思います。』
「心、それって…いつのことだ!?」
左右さんはお掃除ロボットを持ち上げてカメラに目を押し付けて捲し立てる。
『あ、ちょ、左右君、目は!凄いアップ!うわやめて!言うから!離れてってば!いひぃ!』
慌てた様にお掃除ロボットが振動し、ライトがびかびかと黄色に激しく光る。
「そのカッコで酔うとかあるのか?」
『あるんだよ!左右君、バカ!』
「左右君ダメでしょ〜」
「大丈夫だった?心君?」
ごとりと地面に置かれたお掃除ロボットに手を差し伸べると、いつの間にか黄色から赤色に変わっていたライトが白色に変わる。
『はあ……こんな気持ち悪いのはカメラのレンズを光琉さんに勝手に魚眼レンズに変えられてた時以来だよ……』
「……目ェ近づけただけじゃんかよ…」
『めっちゃ近くで見る目って気持ち悪いんだからね!?』
「分かる……」
分かるよ。血管とか近くで見ると怖いよね。怒りがまたこみ上げてきたのか、赤いライトをぴかぴかさせて右に左に忙しなくロボットが動く。
『はあ……昨日の夜だよ、10時くらいかな?弟さん、輪廻さんの部屋のドアの前うろついてて、3分ぐらいしてやっとインターホン鳴らしたんだ。』
「凄く怪しいな大和……」
『そ、それで輪廻さんが出てきて部屋に入ってったよ。』
「制服持って?なんでだろ〜」
「なんでかなんて、本人に聞きゃ分かんだろうよ。」
ぐっと拳を突き上げて左右さんが全員を見る。
「俺らも輪廻さんとこ行くぞ!」
◇◇◇
「あの…聞いてもいいのか分からないんですけどいいですか?」
「何かね〜?」
リビングを出て、個人部屋のある2階に上がって、ふと気になったことを思い出す。
「……なんで戮力荘って個人の部屋にインターホンがついてるんですか?」
「発明家?の人がいてね。なんかつけたくなったらしくてさ〜いつの間にかついてたんだよね。」
「光琉さん、モチベーションが湧くと凄いんだよな。はあ…いっつもこうだったら良いんだけどな。」
「いつもは違うんですか?」
『光琉さん基本的にオムライスとかにしかモチベーションが沸かない人だからね……ぼくが今入ってるお掃除ロボットを作ってくれたのは光琉さんだけど、どうして作ってくれたのか分からないくらいにモチベーションが意味不明で、気まぐれな人だから…』
変な人だなあ。異端者だし当たり前か。
「んーでもインターホンをつけた時は『制作に集中したい。用があれば鳴らせるようにした。だが俺だけでは不平等だからお前達の部屋にもつけた。』って言ってたから、それじゃないかな?」
『そっかー、光琉さんは集中してるのを邪魔されると凄く怒りますもんね………あ!』
「どしたん心君?」
『えっと……光琉さんに『音量がでかい。集中できない。俺の今の発明品ができるまで小さくしておく。』って言われてて…その、皆さんぼくが話す時、いつもはしゃがまないのになんでかなって思ってたんですけど、音量弄られてたんでした…忘れてました…』
「あ、確かに!いつもは立ってても話せるよな。」
「もー光琉君たら……今光琉君居ないから、もう戻しちゃいなよ。」
『はい、そうします。』
やばい、会ったことないけどトップクラスにクセが強い気がする。怖いかもしれない。
まだ見ぬ異端者に恐れ慄いていると、輪廻さんの部屋に着く。
左右さんがインターホンの前に立ち、人差し指をインターホンのボタンを押す。
すぐに奥からガタガタと音がして、輪廻さんが扉からひょこりと顔を出した。
「何か用か……おお!随分大所帯だな!?」
自室でもしっかりとスーツを着込み、髪型が整っている様子は威厳の塊のような人だが、喋るとデカい声と相まってどうもそこまでではない印象になってしまう。
この人は鑑賞用なのかもしれない。鑑賞用イケメンだ。
「輪廻さん!その、コイツの!弟の事なんですけど!」
ぐんと腕を掴まれて左右さんの前に押し出される。
どちらかと言えば細身に見える左右さんにも無理矢理人の腕を掴んでも場所を移動させられる程の筋肉があるのを意外に思ったのも束の間、異端者はどんな人物であれ、身体能力が優れていることを思い出し勝手に納得してしまった。
「そ、うです!弟の!大和が何か失礼をしたでしょうか……?」
「じゃなくってさあ!」
左右さんはじれったそうに俺の前に躍り出て、輪廻さんに叩きつけるように言葉を吐き出す。
「……まさかですけど、弟さんに学校辞めろとか言ったんじゃないですよね。」
「……」
何言ってんだこの人、と思ったがそう考えてもおかしくないし、よく考えれば一番納得できる答えだった。
随分まったりしてしまったせいで忘れていたが、俺は今色々な連中から命を狙われているのだ。俺も大和も、ちゃんと学校に通える保証はない。今は夏休みだから学校に行くことはないが、夏休みが終わるまで後1ヶ月……それまでに決めることは決めておけってことか……?
「あんた、俺が異端対応部に入った時には学校通ってていいって言ったはずです……そんな事、言ってないですよね?」
少しばかりの焦りとかなりの怒りを含んだ表情を向けて、輪廻さんに人差し指をびしりと向ける。
そういえば左右さんも元は学校に通っていたと言っていたのを思い出した。学校に行く楽しさを知っている人なんだ、この人は。身勝手な事情で若人の青春が失われる事の重みを知っているんだ。そりゃ怒るよ。
ろくに面識もない大和のことをここまで考えてくれることに喜ばしさを感じていると、輪廻さんがあっさり口を開く。
「あ、それは言ってないぞ。」
「えっ?あっ、そうなんすか?」
どうやらかなり気張っていたようで、予想外の返答に気が抜けてしまった左右さんは勢いよく指した指をくたりと下げて目をしぱしぱ瞬かせている。
特になんてこと無いように輪廻さんが俺達を部屋に招き入れた。
「大勢で廊下にいるものなんだろう!入れ入れ!」
「あ……はい……」
すっかり毒気の抜けた左右さんはのろのろと俺を抜かして部屋に入っていくのでそのままついて行く。
中々の広さの部屋には広い机としっかりした椅子、そして広い机の上には2冊のファイルとその中に収められていたらしい書類が広げられていた。。
「輪廻さんその書類は何ですか〜?」
「あぁ、こっちは完全四等分殺人事件ので、こっちは最近話題の覆面ビキニ強盗の書類だ。見る?」
「失礼しますね〜」
2つのファイルを机から手に取るとふわりさんに手渡す。ふわりさんは1冊を空中にふわふわ浮かせ、もう1冊の『連続覆面ビキニ強盗』と書かれたファイルをぺらぺらとめくり始めた。
……連続覆面ビキニ強盗ってなんだよ。
いつの間にやらとんと椅子に座った輪廻さんは、矢継ぎ早に話を切り出す。
「それで……大和君の話だよな?」
「……はい、その、大和と何があったんでしょうか?」
「…やはり大和君とは1度も話していないのか?」
「まあ、そうですね…」
「はあ……だから彼も会わないように夜に来たんだろうな……」
どうも俺達の兄弟関係に思う所があるようで少し苦い顔をして続ける。
「ほら、大和君今日から夏期講習だろう?それに行っても良いかって聞きに来たんだ。」
「…………夏期講習?」
何も聞いてないけど??大和、学校のプリントはなるべくリビングに置いて俺に見せろって言っておいたじゃないか!
「全然…知らない…です。」
「……そんな気はしてたよ。」
苦い顔を超えてもはや薄ら笑いになった輪廻さんは乾いた笑いを漏らす。なんかだか申し訳ない気持ちが顔に出てしまったようで突然話を戻される。
「大和君は翠嶺高等学校の1年生だそうでね。驚いたよ。わざわざ証明のために制服を持ってきてたのはびっくりしたけどね。」
「あ、それで制服を……あの、それで大和は夏期講習には行けるんですか?危なくは……」
「ああ、大丈夫だよ。護衛として翠嶺に通う異端者をつけることにしたからな。今日は一旦お試しだから、大和君には内緒だがな。」
「翠嶺に通ってるってことは高校生なんですよね、その…人。護衛とか大丈夫なんですか?」
「心配も最もだが、そこは安心していい。」
にやりと笑って輪廻さんは手を振って語る。
「なんせ翠嶺にいるうちの異端者は、ゴリゴリに戦える人間だからな。」
◇◇◇
(クッッソがよ……)
うるさい。
電車内に響き渡る大音量の笑い声に苛立つこと数十回、イヤホンをつけて音楽を聴いているのにも関わらず、不愉快な声が耳を劈く。
大和は一旦スマホから目を離して騒音の出所を視界の端に捉える。
視線の先には、良い言い方をすれば楽しそうに、悪い言い方をすれば周りの迷惑を気にしない音量で話し続けている男子高校生達だ。現在午後1時、そこまで人がおらず席もまばら、そんな中わざわざ扉の前を陣取り大騒ぎをしている。
ほとんど原型を留めていない着こなしをされている彼らの制服は大和と同じ制服だ。
シャツはだらしなくズボンからはみ出し、ボタンは中に着ているシャツが見えるほど空いている。着崩しにもほどがあると思えるだらしなさだ。若気の至りでしか許されないようなみっともなく、無様な様を恥ずかしげもなくさらしている。
大和の通う高校は私立でそこまで校則は厳しくない。女子のスカートは基本膝より上だが何も注意されないし、軽めならメイクも許されている。
そうした校則の緩さから人気を集めているが、かなり偏差値が高いため真のバカは入学してこれない……と大和は思っていたのだが、どうやらそんなことは無かったようだ。何処にでもバカはいるのだ。
校則の緩さで許される範疇を優に超えた彼らの身嗜み、ならびに諸行は、根っからのインドア派なのに夏期講習に強制的に行かされている大和の唯でさえ悪い気分を更に悪化させる。
大和の向かいの席に座る会社員のおじさんが騒ぐ高校生の方に顔を向けて、わざとらしく大きな咳払いをした。
しかしながら不良共はそもそもその不満じみた動作が自分達に向けられているのを理解していない……というかそんな事が起きていることも気付いていない様子で一段と大きい笑い声を上げる。
向かいの席に座る別の制服を着た女子高校生が焦ったようにイヤホンの音量ボタンに手をやる。音量を下げているのだろう。
(違うんだよなあ…まじでこういう時は気にすんのは俺らみたいな真面目で?周りの人にちゃあんと気を配れる奴なんだよな。あいつらは理解できねんだよ、んな態度に出してもよ……つーかあいつらマジで俺と偏差値一緒なわけ?ありえねー、まじでないわー。)
女子高校生とは反対に、大和は不愉快な声を遮断するためにイヤホンの音量を上げようとする。音漏れなんて今さら気にすることはない。なにせそんな些細な音漏れを気にする余裕は、今この車両にはない。
「あのー。」
凛とした少女の声がする。スマホの音量ボタンに伸びた手が咄嗟に止まる。
「あ?んだ……」
苛立ちを隠さずに不良生徒達は振り返る。
「あ゛!?ねおん…さん?」
「そーでーす。ねえ、あんまそのカッコで騒がないでくんないですか?色々困るんですよー。」
金色の髪は上のあたりで纏められており、青空のような水色のシュシュが結び目の付け根を鮮やかに覆っている。
不良達全員と顔を合わせるためゆらゆらと顔を揺らすたびに結ばれた髪も揺れる。
(あれって、隣のクラスの……小野間ねおん…だっけな。)
大和は彼女を知っている。というか大和の学校で彼女を知らない者は居ないだろう。
生徒会庶務1年D組小野間ねおん。彼女は5月の生徒会選挙で2年生を押しのけて当選した。
これだけではインパクトが弱いがそれだけではない。彼女は若者に大人気のSNS『インストールクラブ』通常インスト(勿論大和は入れていない)にある翠嶺高等学校の公式チャンネルの運営を任されていて注目の的になっているインフルエンサーでもあった。
愛らしい見た目で可愛らしくダンスを踊り大勢の心を掴み、様々な化粧品を忖度無しにレビューする様子は女子からの人気を集め、時折放つユーモア溢れる投稿は男子をも虜にした。要は彼女は漫画でも盛りすぎなレベルのとんでもない高嶺の花である。
「あたしの事知ってるってことはさ、あたしがインストで色々やってるの知ってるんですよね?」
「えっ…まあ。」
「高校の公式チャンネルでやってるんで、あたしの評判とか?そういうのに繋がっちゃうんですよね、そんな騒がしくしてるの。」
少しばかりある身長差のせいか、小野間ねおんは男子高校生達を見上げるような体勢になる。
美少女と言っても遜色ない彼女の上目遣いに顔を赤らめて口元をだらしなく緩ませる男子高校生達。だが今自分達が何をしでかしているのかを理解していないようだ。
「だからさあ、そういう恥ずかしいことしないでくれません?ほんとに。ダサいんですよ、うざいし。困っちゃいます。」
そこまでボロクソに言われて、ようやく彼らは自分達が責められていたことを、周りから刺すような視線を送られていた事を理解したようで赤かった顔を青くする。
「すっ、すんませんしたー!!」
周りの人に勢いよく頭を下げ、男子高校生達は別の車両に、逃げるように走り去っていった。
ふんと鼻を鳴らした彼女はそのまま大和の座る席から一番近いところに位置する反対側の扉に背を預けてスマホをいじり始めた。
(……コエー、あれ生徒会の正義感ってやつ?インフルエンサーの承認欲求ってやつか?ありがたいけどあんな目立つのに関わりたくねーな。)
まあ悪いことをした人間を成敗する所を見てネガティブな意見しか出てこないのは捻くれ者の大和らしいとも言える。
大和はさっさとスマホに目を戻し、異端者の記事を見る作業へ戻った。
後数駅で高校に着くところまで来た。
夏期講習が近づいて来ていることに憂鬱になったためかスマホをいじりすぎたためか大和はズキズキと頭が痛くなってきた。
目を休ませるためにスマホをポケットにしまい込み、流れる景色を見ようと前を向く。と、視界の端にさっと動く何かをとらえた。
何かと思った大和はその方向にそのままちらりと目を向ける。
(…あ?今なんかこっち見てなかったか?)
視界の先には先程勇姿を見せびらかした小野間ねおん、その人がいた。
あの勇敢さを示した出来事の後のままの姿でスマホをいじっているが、どこか焦りを隠せきれていない様子だ。
(もしかしてさっきの大騒ぎ連中と比べられてんのか?比べるなら正解だ小野間ねおん…俺はあいつらの対極の模範生なんだよ。)
現在の大和の格好は翠嶺高等の制服、夏服だ。夏はブレザーを着る必要がなく校章が縫われた学校指定の半袖シャツ1枚でいることが許されている。ボタンは上1つだけ空けられるため遠慮なく空けた校則遵守のシャツ。ズボンは冬服なら少し濃い青色だが、夏服では薄く灰色の入った水色になる。この夏服に加えて、しっかりベルトを締めているため大和は服装に関しては模範生を極めている。
(まあ同じ学年なのも知らないだろ。関係ねーな。てか夏期講習最初の授業なんだっけ?)
夏期講習のプリントを探すため、膝に乗せていたリュックサックを開いて中を漁りだした。
さて、一方の小野間ねおん。何故わざわざ席が空いているのに大和の斜め前の扉の前に立っているのか、それは
(んも〜!輪廻さん頼みがキモい!あたしなんで同じ高校の同級生ストーキングしなきゃいけない理由!?)
彼女が戮力荘に住む異端者であり、大和の護衛を任された異端者であるからだ。
経緯はこうだ。
昨日から高校の同級生の家で楽しくお泊りしていた彼女だが、夜中に届いた連絡にその楽しみを掻っ攫われてしまった。
『明日から翠嶺高校では夏期講習が始まるらしいな。今日から戮力荘に住むことになった異端者は珍しい能力でな狙われてしまう可能性があるんだ。そしてその異端者には弟君がいてな。これが君と同じ高校なんだそうだ!珍しい能力者の弟君、夏期講習に行く過程や学校で狙われてしまうかもしれないだろう?君に護衛を頼みたい。学年も一緒だからきっと受ける授業も粗方一緒だろう。彼の顔写真とその他情報を送る。一先ず明日だけでも彼の護衛を頼まれてくれないか?』
(まあ、あたし以上の適役いないけどさあ!受けたけどさあ!なんか、同級生だよ?同級生を付け回すって……まじやばいっしょ、大和君?にバレない様にするのは勿論だけど他の人にもバレたくないよこんなの……自分でもキモすぎるし!帰ったらふわりさんにめっちゃ愚痴ろ…まじ頼む、今日さっさと終われ!今日終わればもう受けないこんな任務!断わろ!)
夏期講習に向かう電車の中は涼しいにも関わらず、ねおんは冷や汗が止まらず、今回の任務に対する不満も止まらない。
(プリントあったー、今日は4時限目からで……現代文と、5時限目の英文読解で終わりか。寝ないようにしねーとな。)
(あー!!速く帰りたい!5限で帰ろうかな!サボりた……あ、でも駄目だ今日夏期講習の後生徒会の仕事あるし…ん?じゃああたし帰りの護衛できなくね?え、やば、どうしよ。尖さんにでも連絡して帰りは護衛代わってもらおうかな……てか尖さんでよかったんじゃないのこれ!?)
双方気が重い夏期講習が待ち受ける学校まで、後一駅。




