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昨日1000文字程度しか更新出来なかったので、本日続きを投稿します。
明日はお休みで、週明けは通常通り一話2000文字程度を月曜日~金曜日10時投稿予定です。
本来の目的は「日用雑貨を補充する」だったのに、どうしてこうなったんだ?ハサンが一番先に紹介しないで言い争いを始めたからいけなかったんじゃないか?むしろマルコスが来た事がいけなかったんじゃないか?
とりあえず他人に擦り付ける事で現実逃避しながらカルタードが落ち着くのを待つ。
「全く…昨日休んでしまったから今日の午後には店開けないといけないのよ、ハサン早くしてちょうだい。」
「わわ、ごめんなさい。」
そう言っていそいそと必要な商品をカウンターに並べて行くと、漸く仕事中だという事を思い出したのか、カルタードがカウンター内に戻って計算していく。もちろん、私の事は睨みつけたままだが。
「…マリーさんのお部屋に住むって事なの?」
「…マリーさんってどなたですかねぇ?」
今日の朝マルコスにマリーって言われた時に、ただマリコの愛称なのかな?くらいで流してしまったけど別人なのか。
「マリーは私の姉よ。生きてればマリコと同じ歳かしら?」
「あ、何かすいません。」
カサンドラを開いたというお姉様か、そういえば亡くなってたんだったか。
私と同じ歳って事はマルコスとは歳の離れた姉弟だったんだ。
さぞかし可愛がられただろうな。
私は一人っ子だったから姉弟の存在がいつも羨ましかったけど、マルコスみたいに早くに別れてしまうかもしれない事を考えると、両親以外で心が引きちぎられるような辛い経験をしないで済む分良かったのかもしれない。
「朝、兄さん寝ぼけてマリーさんとマリコさん間違えて抱きついちゃって…赤ちゃんみたいだったんですよ~」
いつも弄られてる奴は人を弄れるポイントを見つけるとかなりしつこく弄ってくる現象は異世界でも同じらしい。
マルコスを弄る気満々でニヤニヤと言うが、日本ではそういう奴は大抵空気が読めない奴が多いが例に漏れずハサンも空気が読めていない。
そう、またもカウンター内から経絡秘孔を正確に付く拳を出せそうなほどのオーラを発する人物がいるんだ。
本来ならば、早く買い物を済ませて店を開きたいマルコス、マルコスの事になると仕事も忘れ怒りだすカルタード、それで随分と時間が経過してしまっている。とカードが揃えば空気を読んでこの場でその発言は慎むべきである。
「なによ!!こんなのマリーさんとは似ても似つかないじゃない!!」
ほーら、噛みついてきた。
「確かに似てるかって言われれば似てないんですけど、雰囲気が何かマリーさんっぽいんですよね。マリコさん」
「ハサンは一回病院に行くべきだわ!!ちっとも!かすりも!してないじゃない!」
そう言いながらポカポカとパンチを繰り出すカルタードに、おぉ、遂に百烈拳が出た!!と感動しながらハサンを見てみると、殴られながらもヘラヘラしている。
ーーん?ヘラヘラと言うよりもデレデレしてやしないか?
いてて、痛いですって~と言いながら鼻の下を伸ばしているハサンに気がついた時に全ての謎がとけた。
コヤツ、空気読めないフリしてカルタードが盛り上がる話題を振り、お喋りの時間を長くする+殴られる事でスキンシップも味わう。という上級テクニックを使いやがったな?!
ま、実際カルタードにとって楽しい話題じゃない事でしか盛り上がれてない時点でお察しのスキルだが。
「なるほどなるほど…。ハサン、カルタードちゃんとイチャイチャしたいのは分かったけどそろそろマルコスに迷惑が掛かるから買い物しちゃおうね。」
「「イチャイチャなんてしてない!!」」
片や恥ずかしそうに顔を真っ赤に、片や鬼の形相で真っ赤に声を揃えて言ってくる二人に案外息が合ってるんじゃないか?とニヤつくマリコであった。
拙い文章を読んでくださっている皆様に感謝を。
ブックマークの人数は少なくとも、確かに読んでくださっている人がいるんだと思うとやる気が出ます。
いきなり感謝の気持ちが溢れてしまった土曜日でした。(照)




