第4話 年収5000万!?
実話を元にしたオリジナル介護日常小説です!温かいウソに和んで頂けたら幸いです。
ここは、個性豊かな大先輩(ご利用者様)たちが暮らす特別養護老人ホーム『なないろ荘』(入所型介護施設)。 私(中堅介護士)30歳、と新人君(介護未経験者)19歳のバディは、今日も1日奮闘中……!
おや、今日もあそこに(記憶障害的に)迷えるご利用者様がまた1人……
ー朝7時半、朝食の時間ー
私 「サヨさん、朝ごはんですよー」
サヨ 「あら、悪いわねー、こんなに豪華なお食事、おいくらかしら?」
私 「サービスですよー(ウソ)」
サヨ 「サービス!?いいの?」
私 「サヨさんにはいつもお世話になってますからー(本音)」
新人君 「……ごゆっくりー(もうこれくらいじゃ驚かない)」
ー入浴時間になり……ー
サヨ 「まぁまぁ!お風呂まで入れてくれるのー?悪いわー」
私 「なんのなんの!サヨさんとお話しながらお風呂ご一緒するの好きなんですー(本音)」
サヨ 「まぁ!嬉しいわ!入浴料おいくら?」
私 「1回100円です!つけときますね!(ウソ)」
サヨ 「まぁ!安いわねー!それくらいなら私にも払えるわ〜」
新人君 「……ほんと安いですよね(実際、自費負担なら1 回500円はかかるやろ!?)」
サヨ 「あなたたち、それで食っていけるの?(心配)」
私 「大丈夫ですよー、夜勤手当沢山もらってますから!(ウソ)」
サヨ 「夜勤大変ねー、御駄賃あげたいわ〜!」
新人君 「お気持ちだけで嬉しいです(夜勤手当1回たったの2000円……泣)」
ー編み物工作レクリエーションではー
私 「なに作ってるんですかー?」
サヨ 「毛糸のタワシよー、洗剤つけなくてもこれ一つで油汚れも落ちるのよ!沢山作ったから一つあげるわ!」
私 「え、いいんですか!?(喜)えー、どれがいいかなー、あ、このピンクの可愛いです!」
サヨ 「じゃあ、それあげるわー!新人くんは?」
新人君 「え、俺もいいんですか?」
サヨ 「もちろんよー、いつも頑張っているものねー」
新人君 「じゃあ、この青いの頂きます!あざす!」
私 「これ、ほんとに良く汚れ落ちるのよ!給湯室の毛糸タワシも全部サヨさんが作ってるんだから!」
新人君 「マジすか!サヨさん、編み物の天才っすね!(本音)」
サヨ 「照れるわー」
ーそして、就寝時間ー
サヨ 「あの……」
私 「あれ?サヨさん、どうされました?」
サヨ 「私お金ないから、今日は帰ったほうが良いと思って……」
私 「……実は言ってなかったですけど、ご長男さんからここでのサヨさんの生活費、前払いで頂いているんです!(事実)」
サヨ 「まぁ!そうなの!?一体いくら!?」
私 「1000万です(ウソ)」
サヨ 「えぇぇえぇぇ!?!?あの子、そんなお金どこに!?」
私 「(驚き方可愛い……)息子さん、今すごくお仕事成功して……(コソッと小声で)年収5000万あるらしいですよ(ウソ)」
新人君 「……(年収5000万は流石に言い過ぎじゃ…ハラハラ)」
サヨ 「あの子、出世したのねー!!(大歓喜)」
新人君 (信じた……!?)
私 「だから安心して泊まっていってくださいね!(にこっ)私、サヨさんいないと寂しいですからー(本音)」
サヨ 「まぁまぁ!嬉しいわー!」
新人君 (パイセン、パネー!!)
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
次回、「第5話 変幻自在な帰宅の壁」は、10/10(土)の18:00に更新予定です!お楽しみに!
「パイセンパネー(笑)」と思ったら★評価やブックマークで応援してもらえると励みになります!




