第23話 年末大掃除の奇跡
実話を元にしたオリジナル介護日常小説です!ちょいエロ(?)ハプニング、楽しんで頂けたら幸いです。
ここは、個性豊かな大先輩(ご利用者様)たちが暮らす特別養護老人ホーム『なないろ荘』(入所型介護施設)。 私(中堅介護士)30歳、と新人君(介護未経験者)19歳のバディは、年末の大浴場の大掃除真っ只中……!
おや、今日もあそこに(浴室の壁の洗い方に)迷える介護士(私)がまた1人……
私 「(精一杯スポンジを持った手を上に伸ばし)うーん……っ……くっ……!だめ……これがっ……限界っ……!」
新人君 「(すっとスポンジを取り)壁の上の方は俺がやりますよ。パイセンは下の洗い場の方頼めるっすか?(なんか今のパイセンの声、ちょいエロかったな……)」
私 「え?……あ、ありがと」
ー上下で分担して浴室の壁と洗い場をお風呂用洗剤で洗っていく。一通り洗い終えると、一旦シャワーで流し、次に次亜塩素酸ナトリウム水溶液を水で薄めたものを全体にスプレーしていくー
(次亜塩素酸ナトリウム水溶液 : 次亜塩素酸イオンを多く含む強いアルカリ性の液体で、主に除菌、漂白、消臭、水の殺菌処理に使われる。素手で原液に触ると皮膚の表面が溶けるので要注意!)
私 「普段の消毒液は500mlの水に対し、次亜塩素酸をキャップ半分入れるわ。ちなみに感染症発生時の消毒液は500mlの水に対し、キャップ2杯だから覚えておくといいわよ!」
新人君 「うっす!」
私 「このまま10分くらい放置して最後にシャワーで洗い流せばお掃除完了ね!」
新人君 「ちょっと汗拭いてきていいすか?もう汗だくで……」
私 「いいわよ。私もちょっと水分補給するわ」
ー2人はしばし脱衣場で休憩ー
私 「……そろそろ10分くらい経つし、洗い流しちゃおっか」
新人君 「うす!」
私 「あ、でも待って。次亜塩素酸を壁にもスプレーしたから目に入ったら大変……そうだ!新人くん、倉庫にある脚立持ってきてくれる?それに乗って上からシャワーかけるわ!」
新人君 「すぐ取ってきます!」
ー5分後、新人君、脚立を持って帰ってくるー
私 「ありがとう。じゃあ、私が脚立に乗って上からシャワーかけるから、新人くんは脚立が動かないように押さえててくれる?次亜塩素酸が目に入ると失明の危険性だってあるから、絶対に上は見ないでね!」
新人君 「了解っす!」
ー順調にシャワーの水を壁にかけていたが、徐々に脚立に水が滴り、足元が滑り易くなった次の瞬間、脚立から足を滑らせ、手に持っていたシャワーは舞いー
私 「え…?きゃっ……!」
ードン、ガッシャーン!!……カンッ……カランー
私 「いててて……ってあれ?痛くない?えっ、あ、新人くん!?!?!?」
新人君 「パイセン!大丈夫っすか!?怪我は!?」
私 「新人くんが庇ってくれたから……平気。ごめん、痛かったよね……?」
新人君 「俺は頑丈なんで全然大丈夫っす!……でも、マジで心臓止まるかと思った……パイセンに怪我がなくて、ホンマに良かったぁぁぁぁ……!!」
私 「新人くん……(え、待って。この体勢……私が押し倒してるみたいじゃ……それに2人ともびしょ濡れで……)」
私・新人君 「「(至近距離で見つめ合う2人)…………」」
廊下を掃除中の介護士□□ 「ちょっとー?今すごい音したけど、大丈夫ーー!?!?」
私・新人君 「「(ハッと我に返り)な、なんでもないですー!!!!!」」
ー2人は慌てて上体を起こし、背中合わせに距離を取るー
私 「びしょびしょになっちゃったね……お互い着替えてこようか」
新人君 「そ、そうっすね……」
ーそれぞれ女子更衣室、男子更衣室へ向かうー
私・新人君 ((……今の……マジでヤバかったぁぁ……!!))
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
次回、「第24話 必然のブラウンフェス」は、10/29(木)の18:00に更新予定です!お楽しみに!
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