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第16話 全介護士の宿敵現る!(回復編)

実話を元にしたオリジナル介護日常小説です!いつもの日常が戻ってきたことを実感して頂けたら幸いです。

 ここは、個性豊かな大先輩(ご利用者様)たちが暮らす特別養護老人ホーム『なないろ荘』(入所型介護施設)。 私(中堅介護士)30歳、と新人君(介護未経験者)19歳のバディは、ついにインフルエンザの終焉を迎えようとしている……!

 おや、今日もあそこに(幻影?的に)迷える介護士(新人君)がまた1人……



新人君 (はぁ、今日も1人孤独に闘うか……)



ー新人君、事務所に入る見慣れた人影を発見するー



新人君 (あれ?幻覚……?ついに俺、限界突破して、パイセンの幻まで見るようになって……)


私 「(振り返って)あ、新人くん!おはよう!私がいない間よく頑張ったね!色々大変だったんだって?」


新人君 「え、本物!?戻ってきてくれたんすかパイセン〜〜〜っ!!(号泣)」


私 「何よ。当たり前じゃない。自宅待機は5日間で済むんだから。」


新人君 「じゃあ、もう大丈夫なんすね!?またいなくなったりしないっすよね!?」


私 「しないしない(笑)」



ー私は(感染対策はしつつ)通常業務に戻り、本日は寝たきりご利用者様を完全個別で寝台浴にて洗体中。新人君は寝台浴の誘導スタッフをしているがー

(※寝台浴 : ストレッチャー(簡易ベッド)に寝た姿勢のまま移動して入浴する、介護用の特殊な機械浴のこと)



新人君 「ダメです!病み上がりの体にそんな負荷は掛けさせません!」


私 「もう何、トランスくらいできるわよ!」

(※トランス : 「トランスファー(Transfer)」の略で、車椅子からベッドなどへ乗り移る「移乗(いじょう)動作」を指す専門用語)


新人君 「いいえ!ここは俺が!」


私 「ちょっと!私もう熱下がってピンピンしてんの!過保護か!!」


新人君 「またパイセンが倒れたら俺の心が折れます!!」


私 「ほんとにもう……(呆)」



ー午前中の業務が終わり、お昼休憩中ー



私 「はい、これ!(いちごオレを新人君に渡す)」


新人君 「え、なんすか?これ……」


私 「私が不在の間、頑張ったご褒美!新人くん、好きでしょ?こういうの」


新人君 「はい!大好きっす!(いちごオレよりパイセンが……!)」


私 「え、そんなに好きなの……?(若干引き気味)まぁ、何はともあれ、インフルエンザの隔離も落ち着いてきたし、新人くんがいてくれて本当に良かったわ。ありがとね!(にこっ)」


新人君 「とんでもないっす!(パイセンが俺を褒めてくれたー!!頑張って良かったー!!あの時の俺、グッジョブ!!)」

 最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

次回、「第17話 何故か2人は急接近!?」は、10/22(木)の18:00に更新予定です!お楽しみに!

 「パイセン戻ってきて良かったね(笑)」と思ったら★評価やブックマークで応援してもらえると励みになります!

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