第12話 波乱の創立記念祭(本番編)
実話を元にしたオリジナル介護日常小説です!創立記念祭本番、楽しんで頂けたら幸いです。
ここは、個性豊かな大先輩(ご利用者様)たちが暮らす特別養護老人ホーム『なないろ荘』(入所型介護施設)。 私(中堅介護士)30歳、と新人君(介護未経験者)19歳のバディは、ついに創立記念祭本番を迎える……!
おや、今日もあそこに(記憶障害的に)迷えるご利用者様がまた1人……
サヨ 「あー、困ったわぁ……どうしましょう」
?? 「サヨさん、どうしました?」
サヨ 「ここ(居室から食堂)に来るまでに財布を落としちゃったみたいで……もうすぐ創立記念祭が始まっちゃうのに……」
?? 「サヨさん、これどうぞ!」
サヨ 「まぁ!これなぁに?」
?? 「今日の創立記念祭でのみ使える回数券のようなものですよ!これがあれば一通りの屋台やゲームを楽しめるので、安心して下さいね(事実)」
サヨ 「まぁ!そんな大事なものもらっていいの!?」
?? 「大丈夫です!私は予備であと5枚持ってるんで!どうせ忙しくて、私は全部回れそうにないですし……(事実)」
サヨ 「あらそう、大変なのね…」
?? 「あ!気を遣わせちゃってすみません!私のダンス11時からですから、サヨさん絶対観に来てくださいね!」
ー??は颯爽とステージの方へ駆けていくー
サヨ 「……私のダンス?……え、あ、もしかして今の、仙波さん!?あらあらまぁまぁ!可愛いわぁ…!!」
ー朝8時50分、屋外ステージ下には創立記念祭の開会を待つご利用者様、ご近所の地域住民の皆様が軽く100人は集まっている。そして、時計の針が9時を告げると誰かがステージに上がってくる……ー
?? 「皆さん、おはようございまーす!」
課長 「朝早くからこんなに沢山お集まり頂き、誠にありがとうございます!」
?? 「では、早速開会宣言と参りましょう!課長、お願いします!」
課長 「本日、第49回創立記念祭、開幕です!!」
ーウォォオオオ!と観客たちの歓声が鳴り響くー
?? 「改めまして司会は私、『仙波』が務めさせていただきます!皆様、生温かい目で見てやってください!(笑)」
新人君 「……!?!?え、パイセン!?(音響の仕事に集中し過ぎて、ステージちゃんと見てなかった)」
私 「ではまず、1つ目のプログラムはー……」
新人君 「(改めてステージをじっと見る)……!!パイセン、浴衣着てる!え、なにこれ、天女!?天女かな!?写真写真!……って携帯、更衣室だ……チクショー!!(泣)」
ーそして、時は過ぎ、時刻は10時50分ー
新人君 「(小声で)ヤベーヤベー!ドキドキするー!司会は課長に交代したし、今頃パイセン、スタンバってるんやろか!待ちきれねー!」
課長 「さぁ、続いては本日の目玉中の目玉!我が施設の選りすぐりの美少女たちが魅せるダンスパフォーマンスです!大人気ガールズグループ『Twink*me』のヒット曲でどうぞ!」
新人君 「あれ?音楽流したけど……パイセンおらんやん????」
課長 「いやー、実に可愛いダンスでしたね!あ、握手会などの予定はないので、お触り厳禁ですよ(笑)……続きましてー、後半はガラッと雰囲気を変えて、クールなボーイズグループ『X-Rays』の激しいダンスに挑戦しちゃいます!どうぞ!」
新人君 「え、え、パイセン出てきた!黒スーツにオールバック……!?あ、音楽音楽……(スイッチオン)」
ー私、センターで激しくキレッキレのプロ級ダンスを軽々こなすー
新人君「え……? あ…… え???(語彙力消失してフリーズ)」
私 (あ、新人くん観てくれてる!(嬉)ウインク!)
新人君 「ぐはっ……!!(……あかん!無理っ……カッコ良すぎる!好きぃっ……!!)」
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
次回、「第13話 波乱の創立記念祭(後片付け編)」は、10/18(日)の18:00に更新予定です!お楽しみに!
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