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18禁恋愛ゲームの攻略回避の仕方〜全員私がおとします〜  作者: ねこみんご


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4

「……あの、ごめん。地雷踏んだ?」

「……いや、地雷ってわけじゃないけど」

「……てか、これ、どんな企画なの?」

「え?」

「たくみだけに集中した回?もしかして」

「……まあね」


アイドル番組では、成人や卒業のときに、その人だけにフィーチャーした回が作られることがある。私がたまたま見た回の場合は、フィーチャー企画ではあるが、理由はこのどちらでもなかった。


「……もしかしてさ、たくみ、センターする?」


返ってきたのは再びの沈黙。

情報解禁まで守秘義務のある仕事をしている我々にとって、このターンでの沈黙は是と同じだった。


「……おめでとう」

「……ありがとう」


おめでたいことなのに、全く祝いのムードではない。


「忙しくなるね」

「うん、来週からはほとんど来られないと思う」

「……なんかごめん」


雰囲気に耐えられず、とりあえずの謝罪をする。


「いや、謝ることじゃないじゃん」

「そうだけど、なんか」

「義謝はいらんですよ」

「そっか」


そっか、って言ったけど、私もネットミームにに詳しいと思うなよ。てか、大鶴義丹もいるの?この世界


「誰にも言わないから安心して」

「いや、それは元から信頼してるよ」

「じゃあ、何でそんなにしんどそうな顔するの?」

「……恋愛苦手なの、友達にバレてたのかーって思っちゃって」

「あー、え、あ、苦手なのね」

「あ、確信があったわけじゃないの!?」

「あ、ないですごめんなさい」

「じゃあ今自爆しただけ?」

「そうなりますね」

「ああー!!私のバカヤロウ!」


一呼吸おくと、椅子に座り直し、こちらを向いた。


「まあなんかさ、アイドルってラブソング歌うこと多いのよ」

「そんなイメージあるね」

「今回もそうなんだけど、てか、今回はすごくゴリゴリのラブソングなんだけど」

「どんな?」

「彼のことが大好き、告白しよう、付き合ってみんなの前で手繋いでイェイイェイみたいな」

「アイドルとしていいんかそれ」

「ちなみに、もう一つの曲は、あなたがいないともう生きている意味ないイェイイェイね」

「イェイイェイ必須なのね」

「……でも、私、全く気持ち理解できないんだよね」

「今まではどうしてたの?」

「今までは、何というか、分からなくてもよかったというか。何となくでいってた」

「今回はそれだと厳しいの?」

「センターだから」


センターだから、という言葉には、久実なりの覚悟や決意が感じられた。

何となく気持ちは分かるかもしれない。もし自分が座長の公演があったら、何となくの気持ちで芝居をするのは、許し難いものがある。


「……てか、前から言われてるんだ。表現力がないって。先生からも、ファンからも……私もそう思う。同期たちはさ、本当にかっこいいんだよ。指先まで意識するとか、そういうのは当たり前だけどさ、別人が憑依したみたいに雰囲気が変わる子もいるし、涙を流すときもあるし……私は上手くできない」

「……そっか」


下手に否定はできない。たくみがずっと悩んできたことだからだ。

たくみの深刻な感情を受け止める一方で、これは私にとってチャンスだった。


「……久実、私と付き合ってみない?」

「え?」

「私と付き合ったら、人を好きになるって感情、分かるかもよ?」

「……え?」

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