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光ヶ丘学園 〜School Girls Love〜』
脳内に突然現れた前世の記憶。
前世の私はこういうゲームが好きなやつだったんだろうか……?今の私の価値観からすると結構考えが合わないのだが。
しかし、もう自分は土俵に上げられている。
あの男の魔の手から逃れるためには、できるだけ情報が必要だ。
ゲームに関して、思い出せる限りの記憶をメモする。
・美少女ゲーム
・18禁ゲーム
・主人公は高校3年生
・攻略ヒロインは5人
攻略ヒロインに関しては、この私、高本晴世も攻略対象の一人。たしか、中性的な見た目ゆえに女性としての自信がないのを、主人公が支えることでゴールイン的な流れ。
「気持ち悪……」
思わず悪態をつく。
こんな美形、女性として自信ないわけないだろ。
実際、ゲームの記憶を取り戻す前も、私はそんなことに悩みを抱えたことはなかった。
……この先、嫌な演出家に何か言われるのか?いや、それともシナリオの強制力?
「気持ち悪っ!!!!」
「高本?具合悪いなら保健室行ってこい」
「え、あ、大丈夫です」
目の前では世界史の授業が展開されている。
昨日ゲームのことを思い出して以来、頭の中はそれでもちきりだ。
こっそりと周囲を見渡す。
幸いなことにこの授業は攻略対象みんなが選択している。
一人一人を見て、できる限るの記憶を喚起させる。
『小坂ひより』、この子はいわゆるインフルエンサー。高2になって、つまり先月、この学校に転校してきた。インフルエンサーというから派手な性格をしていると思っていたが、案外大人しい子だ。テレビでチラッと見るときは結構明るいんだけどね。
『加藤灯』、彼女はモデルだ。小学生のときから雑誌モデルをしており、高校入学を機にこの学校に入った。約170cmの高身長であり、顔も彫りの深い綺麗なタイプだ。一言で言い表すならクールビューティ。
『富田久実』、こいつはアイドル。なぜこいつと言うかというと、そのくらい仲が良い。中二でアイドルになり、上京してきた。同じタイミングで通いだしたので、かれこれ4年の付き合い。所属グループのイメージも本人の見た目も清楚系なのだが、性格そんなことない。ネットミームに明るい。
『影山美麗』、この人は女優。両親共に芸能人の生粋の芸能家庭。クラスでもあまり話さないというか、一匹狼である。見た目は整っている以外何と言って良いか分からないくらい整っている。当たり前のように中一からこの学校に入り、仕事でいないときもトップクラスに多い。
……たしか、影山さんがメインヒロインってことになってたはずだ
影山の背中をじっと見つめる。
黙々と板書を取る彼女の姿は、ドラマの1シーンだった。
(絶対に、私が攻略してやるからな!)
黒板には『靖康の変』と赤文字で教師が書いていた。




