表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18禁恋愛ゲームの攻略回避の仕方〜全員私がおとします〜  作者: ねこみんご


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
12/13

12

進路調査、人によってはとても簡単、人によってはとても難しいことだ。


加藤は後者なのだろう。

私の質問に対して、バツの悪そうな顔をした。


「……迷ってるんだよね。芸能活動続けるか」


驚いた。てっきり、芸能活動は前提で、大学に行くか否かの葛藤だと思い込んでいた。

だが、これはチャンスだ。

私は書くのをやめた、自分の進路調査書を机から取り出す。


「私も!」


と白紙のそれを見せると、加藤は目に見えて嬉しそうな顔をした。


「……私も、迷ってんるんだ。どうするか」

「そうだったんだ!知らなかった。てっきりこのまま舞台の仕事していくんだろうなって」

「うーん、どうなんだろう」


今から舞台の稽古行くんだけどね。心の中でそう思う。


「晴世ちゃんは、もし芸能活動辞めたら、大学行く?」

「うーん、それもまだ決まってないなぁ……」


嘘ではない。実際、ゲームの記憶を取り戻した今、私は進退を迷っている。


「加藤さんは?」

「うーん、学びたいことが明確にあるのかって言われたらビミョいんだよね」

「まあそうだよね」

「大学行くにしても、学力で行けるか分からないしさ。AOだったら付属で上がれるだろうけど──」


加藤の話が止まらない。相当悩んでいたのだろう。この学校に入る基準の一つが芸能活動をしていることだから、前提を覆すような悩みはあんまり相談できないのかもしれない。


「あ、あの、ごめん!時間ヤバい!行くね!」

「あ、ごめん!」


申し訳ないが話をぶった斬る。

加藤はあわあわと謝った。


「あの!」


それでも、教室の扉を出る直前、呼び止められた。


「……たまに、相談とかしていい?進路の」

「……もちろん!!」


手を振る加藤に振り返し、教室を去る。

稽古場への道のりを急ぎつつも、私は思い出せる限りで加藤のことを考えた。

……加藤さんが学校に入ったのは中3の冬とかだったかな?ちゃんと覚えてないけど。事務所にはいつから所属してたんだろ。あんまり関わってこなかったから知らないんだよなぁ……そういえば、加藤が学校を休んでいる姿はあんまり見ないなぁ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ