第25話 白狐神はデニムがお好き
廃村の朝は、静かだった。
鳥の声が聞こえて、風が草を揺らす音がする。そして崩れた屋根の隙間からは、薄い朝日が差し込んでいる。
俺は、背中の痛みで目を覚ました。
「……床、硬いな」
寝袋とマットは出していたが、全員分をちゃんと整える余裕がなかった。子供たちと負傷者を優先した結果、俺は薄いマット一枚で寝ていた。
四十歳だったら、腰が終わっていたかもしれない。いや、中身は今も四十歳なのだが。ユキの加護で若返っていてよかった。切実に。
横を見ると、ユキが俺の袖を握ったまま寝ていた。こびゃっこを抱き、尻尾を丸めて、完全に安心しきった寝顔だ。
「おっちゃん……にく……だんどり……」
「寝言に段取りが入ってきたな」
教育の成果なのか、悪影響なのか分からない。
少し離れたところでは、ミーシャ、トト、ニナが固まって眠っていた。三人とも、まだ首に布を巻いている。首輪跡を隠すためだ。
寝ている間も、トトは首元を手で押さえている。ミーシャはその隣で、まるで見張るように丸くなっていた。ニナは、毛布をしっかり掴んで寝ている。
首輪は外れた。でも、心がすぐに解放されるわけではない。
アルノはマリベルの近くで眠っている。顔色は昨日よりましだが、まだ弱い。
リリアも毛布に包まって眠っていた。ただ、その寝方が妙だった。マットの真ん中ではなく、端に身体を寄せている。まるで、いつでも邪魔にならないように起き上がれるような姿勢だ。
床で寝るのは禁止だと言った。それでも、体に染みついたものは簡単には消えないらしい。胸の奥が少し痛くなった。
入り口近くでは、ミミとクロメが丸くなっている。そのすぐそばでロクが座ったまま寝ていた。耳だけは、時々ぴくりと動く。犬じゃなくて狼族と言っていたが、見張り性能はかなり犬寄りだ。口に出したら怒られるので、心の中だけにしておく。
「起きたか」
外からガランの声がした。俺はそっとユキの手を外そうとしたが、ユキの指がぎゅっと袖を掴み直す。
「おっちゃん、にげるな……」
「寝ながら何を警戒してるんだ」
仕方なく、袖を脱いでユキに握らせた。俺は上着なしで外へ出る。廃村の外では、ガランとリーファが見張りをしていた。ドランは井戸のそばで、崩れた石積みを確認している。
「水は使えそうか?」
俺が聞くと、ドランが首を振った。
「井戸は生きておるが、そのまま飲むのは危ないな。底に落ち葉が落ちておる」
「鑑定してみる」
俺は井戸を覗き込んだ。
⸻
【鑑定結果】
名称:廃村の井戸
状態:水源あり
水質:要浄化
備考:落葉、土砂あり。煮沸および濾過推奨。
⸻
「そのままは駄目だな。濾過して煮沸すれば使える」
「なら一応、水場としては使えるか」
「長居するつもりはないけどな」
ガランが頷く。
「ああ。追手が来る可能性がある。ここは休息と準備だけだ」
「今のところ気配は?」
「ロクによれば、近い追手はない。だが砦から捜索が出れば、いずれこの辺りも調べられる」
「車の跡は?」
「途中まで残っている。だが、街道から廃村へ入るところはロクとミミ、クロメで匂いを散らしている」
「匂いを散らす?」
そこへロクが欠伸をしながら出てきた。
「おはようっす。匂いを別方向に流すんすよ。ミミとクロメに走らせて、追跡犬が迷うようにしてるっす」
「そんなことできるのか」
「追跡犬同士の騙し合いっすね」
「犬」
「狼族っす」
寝起きでも訂正は早かった。ユキの「いぬ」は許しているのに、俺には厳しい。
リーファが東の空を見る。
「このまま南へ逃げ続けるより、一度森側へ戻った方がいいわ。街道沿いは追われやすい」
ガランが地図を広げる。
「ここから東へ進めば、森の外縁に沿って進める。二日ほどで、湖畔へ戻る進路に入れる」
「オリエント王国へ直接行くんじゃなくて?」
「今の人数と負傷者を考えると、まず安全な拠点がいる。湖畔ならユキの結界がある」
「湖畔か」
俺は廃村の中を見る。寝ている子供たち。アルノ。リリア。ミミとクロメ。ガランたち。車で逃げられるとはいえ、移動し続けるのは無理だ。
休む場所が必要だ。飯を作る場所。寝る場所。体を洗う場所。傷を手当てする場所。湖畔の仮拠点を、本格的な拠点に変える時が来たのだろう。
「戻ろう」
俺は言った。
「湖畔へ」
ガランは頷いた。
「俺もそれが最善だと思う」
「親書はもう渡してある。早馬で皇都へ向かったんだよな」
「ああ。第1の目的は完了している。証明書もこちらにある」
「なら、今は生存優先だな」
「そうだ。一度体勢を整え、そこからオリエントへ報告する手段を考える」
「連絡手段か」
四十の手習いに、アマチュア無線とか通信趣味があるかもしれない。いや、この世界の相手に無線機を渡さなければ意味がない。
狼煙?伝書鳩?ドローン?考えが物騒な方向へ行きかけて、俺は頭を振った。
まず朝飯だ。段取りは朝飯から。人間、空腹ではまともに考えられない。
「朝飯を作る。匂いは大丈夫か?」
ロクが鼻を動かす。
「煙を出さなければ大丈夫っす。肉の匂いは少し抑えた方がいいっすけど」
ユキが聞いたら不満を言いそうだ。俺は廃屋の中へ戻った。ユキはまだ寝ている。俺の上着を抱えて。
「……それでいいのか」
俺はそっと上着を取り返そうとした。ユキの耳がぴくりと動く。
「おっちゃん……」
「朝飯だぞ」
ぴこっ。狐耳が立つ。
「あさめし、にく?」
「少しな」
「ほっとみるくも?」
「少し」
ユキはむくりと起きた。寝起きの顔で、こびゃっこを抱いたまま言う。
「ユキ、おきた」
「食べ物の力がすごい」
「にくのちから」
「はいはい」
その声で、ミーシャたちも目を覚ました。ミーシャは反射的に周囲を確認する。トトはびくっと震えて首を押さえる。
ニナは目を開けるなり無言で俺を見た後、一言。
「ごはん?」
「今作る」
ニナは頷いた。状況判断が早い。
リリアも起きようとして、すぐに膝をつきかけた。
「お待ちください。朝の支度を――」
「いいから、座ってろ」
俺は即座に言った。リリアの身体が固まる。
「あ……申し訳ございません」
「謝らない。まだ熱がある。リリアの仕事は回復」
「回復……」
「そう」
ユキが横から言う。
「リリア、ねて、たべる」
リリアは困ったように微笑んだ。
「はい、ユキ」
少しだけ、昨日より返事が柔らかい。
朝飯は、匂いを抑えた雑炊風にした。米を出すか迷ったが、もうこの状況で今さらだ。ただ、見た目をこの世界の粥っぽくする。
鶏肉を細かく刻み、野菜と一緒に柔らかく煮る。塩は控えめ。子供と負傷者が食べやすいように。
ユキには別で、ソーセージを一本だけ焼いた。匂いが広がらないよう、蓋をして短時間で。
「ユキの?」
「頑張った分だ」
「ユキ、がんばった」
「ああ。首輪三つ外したからな」
ユキはソーセージを見つめる。そして、ミーシャ、トト、ニナを見た。
また葛藤している。この子は食い意地が強い。でも、自分だけ食べることに少しずつ引っかかるようになってきた。ユキはソーセージを三等分するように俺へ差し出した。
「おっちゃん、わける」
「いいのか?」
「ユキ、せんぱい」
俺は黙って受け取り、四等分した。三人とユキへ。ユキの分も残す。ユキはそれを見て、ほっとしたように頷いた。
「おっちゃん、わかってる」
「世話係だからな」
「にくのひと」
「それは忘れろ」
ミーシャは小さなソーセージを見て戸惑った。
「これ……私たちも?」
「ああ」
トトは恐る恐る、手に取る。
「いいの?」
ユキが言う。
「にくは、げんきでる」
ニナは一口で食べた。
「うまい」
ドランが満足そうに頷く。
「ニナは見込みがある」
「何の見込みだ」
「肉を理解する見込みだ」
理解しなくていい。でも、ニナの顔が少しだけ明るくなったので、まあいいかと思った。
リリアには粥を少量。彼女は両手で器を持ち、しばらく食べていいのか迷っていた。
ユキがじっと見る。
「リリア、たべる」
「はい」
「のこすと、にくが、かなしい」
「肉が……悲しいのですか?」
「うん」
リリアは真剣に頷いた。
「では、いただきます」
その理屈で納得するのか。
食後、俺たちは今後の移動について話し合った。廃村の中で、なるべく外から見えない位置に全員を集める。
ガランが地図を広げる。
「ここから東へ進み、森の外縁を北東へ回り込む。途中で車を使える道もあるが、森に近づけば徒歩の区間も出る」
「車はどこまで使える?」
「今日の昼過ぎまでは使えるだろう。その後は道が細くなる」
「なら、行けるところまで車で行く」
「目立つぞ」
「追手に追いつかれるよりましだ」
ガランは頷く。
「そうだな」
問題は車の扱いだ。十四人乗りのワゴン車は便利だが、目立つ。この世界であれを見たら、誰でも覚える。だが、収納に入れられる。必要な時だけ出す。見られたら、まあ終わりだ。
いや、もう砦で見られている。終わっているかもしれない。
「ヒカル」
ガランが言う。
「あの車は、今後も使えるのか?」
「ああ。ディーゼルエンジンだから燃料の軽油も、収納に予備がある」
「けいゆ?よく分からんが、動くならいい」
「整備もスキルに入ってる。簡単なトラブルなら見られるはずだ」
「お前の手習いは、本当に何でもありだな」
「俺もそう思う」
ただし、全部ポイントがいる。レイクサーペントの百万ポイントが入り、余裕が出たとはいえ、調子に乗って使いすぎるのは危険だ。家を建てるなら、さらに必要になる。
俺は四十の手習いの一覧を見た。
セルフビルド。
DIY。
水道設備DIY。
ソーラー発電DIY。
家庭菜園。
防災。
洗濯。
裁縫。
料理。
応急手当。
車・バイク。
今後の拠点には必要なものばかりだ。完全に趣味の範囲を超えている気がするが、趣味由来なら何でもありらしい。
そこで、ふと気づいた。
「あれ?」
スキル画面の端に、新しい項目が増えている。
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【アウトドアスキル関連ショップ】
追加項目:アウトドア洋装品
内容:
・登山用衣類
・防寒着
・速乾インナー
・アウトドアパンツ
・デニム作業着
・サロペット
・トレーナー
・ネルシャツ
・靴下
・下着
・靴
・レインウェア
・子供用衣類
・女性用衣類
・補修用品
⸻
「アウトドア洋装品……」
俺は思わず呟いた。いつの間にか増えている。たぶん、この間のレベルアップだ。レイクサーペント討伐、首輪解除、逃走、保護。いろいろありすぎて、スキル画面を細かく見る暇がなかった。
今までもアウトドアのスキルショップで衣料品は買えたが、今回のショップは、子供用のアウトドア衣料や女性の下着等、幅広い商品ラインナップらしい。
「おっちゃん」
ユキが横から覗き込んできた。
「なに、みてる?」
「スキル画面だ」
「ユキも、みえる」
「え?」
俺は驚いてユキを見る。ユキは俺の前に浮かぶ画面を、じっと見ていた。
「ユキ、みえる。きらきらのいた」
「字は?」
「ぐにゃぐにゃ」
「読めないか」
「すうじ、ちょっとわかる。でも、なんか、いっぱい」
ユキの神格が上がった影響だろうか。俺のスキル画面が見えるようになっている。ただし、字は読めない。ユキは画面を指差そうとして、指がすり抜けた。
「さわれない」
「俺も触ってるようで触ってないんだよな」
「むずかしい」
「俺もそう思う」
画面が見えるようになったことは、あとで考えるとして。
今は衣類だ。俺はリリアとミーシャたちを見る。リリアの服は、破れたメイド服の名残。泥と血で汚れている。
ミーシャ、トト、ニナも、奴隷として支給された粗末な服だ。サイズも合っていない。ユキの白いワンピースも、森と砦と逃走でだいぶ汚れていた。
服。靴。下着。洗濯と入浴。必要だ。出発前にやるべきだ。
「……みんな、シャワーを浴びよう」
俺が言うと、全員がこちらを見た。ガランが眉を上げる。
「しゃわー?」
「体を洗う道具だ。前にユキを洗った時に使った」
ユキの耳が立つ。
「しゃわー! あったかいおゆ!」
「そうだ」
「ふわふわになる?」
「なる」
リリアが戸惑った。
「ですが、今は逃亡中で……私どもは後で」
「今だからだ」
俺は言った。
「怪我もある。汚れたままだと傷が悪くなる。服も替える」
「服……」
リリアは自分の破れたメイド服を見下ろした。顔が曇る。それが奴隷だった証でもあるのだろう。
「着替えを買う。下着も靴も」
「そ、そこまでしていただくわけには」
「必要だからする」
「ですが」
ユキが言った。
「リリア、きれいにする。ふかふか」
「ふかふか……」
「うん。しゃわー、えらい」
もはやユキの中では、良いものはだいたい偉い。
俺は廃屋の裏手に簡易シャワーを設置した。以前購入した、カセットコンロ用のボンベで温水を作る簡易シャワー。給水タンク。ポンプ。ソーラーパネルと一体型のポータブル電源。目隠し用のワンタッチテント。排水用の簡易マット。
最初に怪我人であるアルノとリリアをマリベルの指示で洗うことにした。リリアはひどく恐縮していた。
「私が先など、とんでもございません」
「怪我人優先」
「ですが」
「治療的な判断だ」
「治療……?」
「ああ、治療のためだ」
マリベルが助け舟を出す。
「リリアさん、傷の洗浄が必要です。これは治療です」
「治療……」
リリアはようやく頷いた。ただし、女性陣の入浴は女性陣に任せる。リーファ、マリベル、そしてリリア。
子供たちはミーシャ、トト、ニナの順に、リーファとマリベルが見てくれることになった。
俺とガラン、ドラン、ロクは少し離れて見張り。ドランが小声で言う。
「ヒカル、あれは便利だな。湯が出るのか」
「ああ」
「ワシらも使えるのか?」
「もちろん。全員浴びる」
「ほう!」
ドランの目が輝いた。ロクも鼻を動かす。
「正直、砦からずっと血と泥の匂いだったんで、ありがたいっす」
「狼族でも気になるのか」
「鼻が利くから余計っす」
「なるほど」
目隠しテントの向こうから、最初に驚きの声が上がったのはリリアだった。
「お、お湯が……上から……!」
次にリーファ。
「これは……本当にすごいわね。湯浴みがこんな簡単に……」
マリベルも珍しく弾んだ声を出した。
「この泡の薬液、香りが良いです。髪がきしまない……!」
リンスインシャンプーとボディソープ。俺の世界では普通の消耗品だが、この世界ではかなりの高級品扱いらしい。
リーファの声が続く。
「ヒカル! この髪用のもの、あとで詳しく見せてもらえる?」
「いいぞ」
マリベルも言う。
「体を洗う液も素晴らしいです。薬草臭くない洗浄剤なんて……」
女性陣が大喜びしている。俺は苦笑した。そうか。シャンプーとボディソープ、そんなに刺さるのか。
ミーシャも最初は警戒していたが、温水を浴びると小さく声を漏らした。
「あったかい……」
トトは水音に驚いていたが、リーファに支えられて洗ってもらい、だんだん落ち着いた。
ニナは一言。
「泡、すごい」
ユキは最後に入ることになったが、待っている間ずっとそわそわしていた。
「ユキも、しゃわー」
「順番だ」
「しっぽ、あらう」
「そうだな」
「こびゃっこは?」
「ぬいぐるみは今日は拭くだけ」
「む」
「濡れると乾かすのが大変だ」
「こびゃっこ、がまん」
そしてユキの番。
リーファに手伝ってもらいながら、白い髪と尻尾を洗う。ユキの声がテントの向こうから聞こえた。
「あったかい! しっぽ、ふわふわになる!」
「動かないで、ユキちゃん」
「しっぽが、よろこんでる!」
「尻尾が動くと泡が飛ぶのよ」
「しっぽ、だめ」
リーファの声が柔らかい。かなり慣れてきたらしい。
シャワー後、ドライヤーも使った。女性陣はこれにも驚いた。
「風が温かい……」
「髪を乾かす魔道具なのですか?」
「俺の世界の道具だ」
リリアの髪が乾くと、淡い金色が本来の艶を少し取り戻した。まだ痩せていて顔色も悪い。それでも、昨日の地下貯蔵庫で見つけた時の「壊れかけた人形」のような印象は薄れた。人間に戻っていく。そんな感じがした。
次は服だ。アウトドア洋装品のショップを開く。リリアにはまず下着が必要だ。ただ、ここで俺は固まった。
「……どう選ぶんだ、これ」
サイズが分からない。聞くのも失礼だ。だが必要だ。はショップの中から、伸縮性のあるフリーサイズのブラジャーとショーツを選ぶ。
へそ出しのタンクトップ型に近い、スポーツブラのようなもの。動きやすく、締め付けが少なく、サイズ調整しやすい。
いや、これなら実用的だ。完全に実用品として選ぶ。変な意味はない。絶対にない。俺は女性陣へ袋ごと渡した。
「リリア用の下着。サイズが合わなかったら言ってくれ。調整できるものを選んだ」
リリアは顔を赤くして固まった。
「こ、これを、私に……?」
「必要だろ。今の服はもう無理だ」
「ですが、こんな上質なもの……」
リーファが袋の中を見て、目を細めた。
「ヒカル」
「何だ?」
「これ、私たちの分も買える?」
マリベルも静かに頷く。
「できれば、私も……。旅用の下着は実用一辺倒ですので」
リーファが続ける。
「それと、髪を洗うものと体を洗うものも、予備があると助かるわ」
遠回しだが、かなり欲しがっている。俺は少し考えた。まあ、ここまで一緒に危険を越えてきた仲間だ。下着とシャンプー、ボディソープくらい買ってもいいだろう。
「分かった。リーファとマリベルの分も買う。ついでに女性用の洗浄セットもいくつか出す」
リーファは嬉しそうに微笑んだ。
「ありがとう」
マリベルも深く頷く。
「とても助かります」
俺はドランとロクの方を見た。
「男性陣も必要なら下着と服を出すぞ」
ドランが即答した。
「ワシは丈夫な作業着が欲しい」
ロクは少し遠慮がちに言う。
「俺も替えの服があると助かるっす」
「了解」
結局、全員分の着替えを購入することになった。もう自重はいい。見た目が現代的?知るか!
砦から十四人乗りの車で逃げた時点で、今さらだ。清潔で動きやすくて安全なら、それでいい。
まずユキ。白いワンピースはだいぶ汚れていた。新しい服として、丈夫なデニムのサロペット。白のトレーナー。柔らかい靴下。歩きやすい子供用の靴。ユキはサロペットを見て首を傾げた。
「これ、ふく?」
「そうだ。デニムだから丈夫だし動きやすい」
「ユキ、しろいの、すき」
「トレーナーは白だぞ」
「しっぽは?」
「そこが問題だ」
ユキの尻尾を隠す時代は、もう終わりにしていい気がした。少なくとも、湖畔へ戻るまでの間、仲間内では隠す必要はない。むしろ窮屈でかわいそうだ。
「尻尾を出せるようにする」
俺は裁縫・洋裁スキルの補助を確認した。
⸻
【手習い:裁縫・洋裁】
取得済み補助:補修、簡易縫製、サイズ調整
追加可能:ファスナー加工、補強縫い、子供服調整
⸻
「ファスナー加工、あるな」
俺は購入したサロペットの背面に、尻尾を通せる位置を確認する。穴を開けるだけでは布が裂ける。補強布を当て、ファスナーをつける。尻尾を通す時だけ開けられるようにする。
正直、異世界で最初に本格的にやる洋裁が、神獣幼女の尻尾穴加工だとは思わなかった。
「おっちゃん、なにしてる?」
「尻尾の出口を作ってる」
「しっぽの、でぐち」
「そう」
ユキの目が輝いた。
「しっぽ、でる?」
「出る」
「ユキ、それ、きる!」
「着る、な」
裁縫・洋裁スキルのおかげで、思ったより綺麗に加工できた。背中側の腰の位置にファスナー付きの尻尾穴。使わない時は閉められ、尻尾を出す時は開ける。
ユキに着せてみる。デニムのサロペット。白のトレーナー。背中から白い尻尾。かなり可愛い。いや、保護者目線で。
ユキは自分の尻尾を振った。
「しっぽ、でてる!」
「よかったな」
「せまくない!」
「それは何より」
「ユキ、つよそう?」
「元気そうだ」
「でにむ、えらい」
「かなり偉い」
ユキはくるっと回った。白い尻尾がふわりと揺れる。ミーシャがそれを見て、少し羨ましそうにした。
「私も、それ?」
「ああ。三人にも同じサロペットを用意する。トレーナーは好きな色を選んでいい」
ミーシャ、トト、ニナは顔を見合わせた。
「好きな色……?」
ミーシャが聞き返す。
「そう。選んでいい」
子供たちは戸惑った。奴隷だった子供たちにとって、服を選ぶという行為そのものが珍しいのだろう。
ユキが得意げに言う。
「えらぶ。だいじ」
「ユキは白だよね」
ミーシャが言うと、ユキは頷く。
「ユキ、白」
「じゃあ、私は……赤」
ミーシャは少し迷って、赤系のトレーナーを選んだ。
トトは水色。
「空みたいだから」
小さな声でそう言った。
ニナは黄色。
「たまご、好き」
「理由が食べ物寄りだな」
ドランが嬉しそうに頷く。
「いいぞ、ニナ」
何がいいのか。
ミーシャたちにもデニムのサロペットを用意する。
猫族のミーシャには尻尾用のファスナー加工。猫族のトトにも小さな尻尾用の開口を作り、動きやすいように調整。ニナはドワーフなので尻尾加工は不要だが、動きやすいよう裾を調整。
靴もそれぞれサイズを見て購入。ミーシャは靴を履いて、何度も足踏みした。
「痛くない」
「痛かったのか?」
「前のは、大きかった」
トトは軽く跳ねた。
「走れそう」
「逃げる時以外でも走っていいぞ」
トトは少し驚いた顔をした。
「遊んでもいいの?」
「湖畔に戻ったらな」
ニナは自分のサロペットを見下ろした。
「丈夫」
「そうだ。工具を使う時にも向いてる」
ニナの目が光った。
「工具」
「まだ早い」
「あとで」
「あとでな」
リリアには、ストレッチのジーンズ。無地のTシャツ。その上に青系のネルシャツ。動きやすい靴。彼女は受け取った服を前に、固まっていた。
「これを……私が?」
「ああ」
「こんな服を着てよろしいのですか?」
「リリア用に買った」
「メイド服では……」
「メイド服がいいのか?」
リリアは少しだけ迷った。そして、首を横に振った。
「いえ……あの服は……少し、怖いです」
「なら、これでいい」
リリアは服を胸に抱いた。
「ありがとうございます……ヒカルさん」
着替えたリリアは、まるで別人に見えた。淡金色の髪。青系のネルシャツ。ストレッチジーンズ。清潔な靴。まだ痩せていて、顔色も完全ではない。
それでも、奴隷メイドではなく、一人の若いエルフ女性に見えた。リリアは自分の袖を見つめ、少し不安そうにする。
「似合ってる」
俺が言うと、彼女は顔を赤くした。
「そ、そうでしょうか」
「動きやすそうだ」
「はい……とても」
ユキが近づき、リリアを見上げた。
「リリア、あお、いい」
「ありがとうございます、ユキ」
「ふかふか、きれい」
「ふかふか……?」
「たぶん服のことだ」
リリアは少し笑った。その笑顔は、昨日より自然だった。
リーファには、深緑のアウトドアパンツ、薄いベージュの速乾シャツ、軽いフード付きジャケット、歩きやすいトレッキングシューズを出した。弓を扱う邪魔にならないよう、袖口は絞れるものにした。
着替えたリーファは、森に溶け込むような雰囲気になった。
「動きやすいわ。布が軽いのに丈夫ね」
「弓の邪魔にならないか?」
「ええ。むしろ今までより楽かもしれない」
「ならよかった」
リーファは袖を確認しながら、小さく笑った。
「ヒカルの世界、服飾だけでもかなり危険ね」
「服で危険扱いされるとは思わなかった」
「便利すぎるものは危険なのよ」
「その通りすぎて反論できない」
マリベルには、紺色のアウトドアパンツ、白に近い薄灰色の長袖速乾シャツ、その上に落ち着いた紫系の軽量ジャケットを選んだ。治療時に袖をまくりやすく、ポケットが多いものだ。
マリベルは着替え終えると、ポケットを一つ一つ確認した。
「これは……薬瓶や包帯を分けて入れられますね」
「治療担当には便利だろ」
「非常に便利です」
マリベルは珍しく、かなり素直に嬉しそうだった。
「それと、この靴。足首が安定します。長距離移動でも疲れにくそうです」
「旅用だな」
「ヒカルさん」
「何だ?」
「この服飾品、オリエント王国に持ち込む場合、商業的価値が相当高いと思います」
「今それを考える余裕はないな」
「ええ。ですが、後で考える価値はあります」
「段取り表に追加だな」
また項目が増えた。
女性陣には、下着や洗浄セットをそれぞれ袋に分けて渡した。リーファは満足そうだった。
「本当に助かるわ。長旅だと、こういうものは貴重なの」
マリベルも頷く。
「清潔を保てるのは、治療にも大切です」
「そう言ってもらえると買った甲斐がある」
ドランには丈夫なワークパンツと厚手のシャツ。ロクには動きやすいアウトドアパンツと速乾シャツ。ガランには目立たない色のジャケットと丈夫なブーツ。
ガランは服を見て言った。
「この服装、レイシスでは目立つな」
「もう目立ってる」
「それもそうだ」
開き直り始めている。俺自身も着替えた。動きやすいアウトドアパンツと長袖シャツ。ブーツ。軽いジャケット。少しだけ現代感が強い。でも、もういい。清潔で動きやすい方が大事だ。
最後に、汚れた服や破れた布、使い終わった包帯などをどうするかで少し悩んだ。これまでは様々なゴミも収納してきた。
「いくら無制限の収納とはいえ、ゴミがどんどん増えていくな…」
そう悩んでると、俺の意識に連動したのか新しい表示が出た。
⸻
【収納スキル拡張】
新機能:廃棄
効果:
液体・固形ゴミを指定廃棄可能。
腐敗物、排水、汚水、汚泥、生活ゴミなどを安全処理できます。
⸻
「廃棄スキルまで増えてる……」
俺は呆れた。いや、ありがたい。ものすごくありがたい。ゴミだけでなく排水も処理できるなら、拠点生活でかなり助かる。
「どうした?」
ガランが聞く。
「収納に廃棄機能が増えてた。ゴミやが排水が捨てられる」
「そんな収納スキル聞いた事ないぞ。便利すぎるな」
「俺もそう思う」
これでゴミも処理できる。もちろん、全てを完全に頼り切るのは怖いが、今は安全と衛生が優先だ。
⸻
【廃棄対象】
・破損衣類
・血液付着布
・使用済み包帯
・生活ゴミ
・収納済み廃棄物
廃棄しますか?
⸻
「廃棄」
今までのゴミと共に消える。便利。便利すぎる。でも、これがなければ大人数の拠点生活はかなり厳しかっただろう。
「おっちゃん」
ユキがスキル画面を覗いている。
「また、ぐにゃぐにゃ」
「字が読めたら便利なんだけどな」
「ユキよめない。でも、なんかわかる」
「何が?」
「おっちゃん、できることふえた」
「そうだな」
「ユキも?」
「ユキも増えてるかもしれないな」
ユキは尻尾をふわりと動かした。
「ユキ、しっぽでるふく、すき」
「それは好きでスキルじゃない」
「でも、うれしい」
俺は少しだけ黙った。嬉しい。それはたぶん、大事なことだ。
ユキが喜び、子供たちが清潔な服を着る。リリアが奴隷メイドの服を脱ぐ。リーファとマリベルも、泥と血の匂いを落として新しい旅装になる。皆が温かいシャワーを浴びる。
たったそれだけで、廃村の空気が少し変わった気がした。逃亡者の集団から、どこかへ向かう旅の集団へ。いや、群れへ。
リリアが遠慮がちに手を上げた。
「あの……」
「どうした?」
「もし、拠点へ向かわれるのでしたら、私はお役に立てます」
またその言葉だ。ただ、今回は昨日のような必死さだけではない。何かを伝えたい顔だった。
「掃除、洗濯、寝具の管理、食器の整理、子供たちのお世話、裁縫、簡単な薬草の扱い。それから、貴族屋敷での家内管理も少し分かります」
「それはかなり助かる」
俺は正直に言った。リリアの顔に、ほんの少し安堵が浮かぶ。だが俺は続ける。
「ただし、働くのは回復してから」
「はい……」
「それと、働くから置いておく、じゃない」
リリアが不安そうに俺を見る。
「え?」
「役に立つから保護するんじゃない。保護した上で、元気になったら手伝ってもらう」
リリアは言葉を理解しようとしているようだった。すぐには飲み込めないらしい。
ユキが横から言う。
「リリア、むれ」
「群れ……」
「むれは、ふかふかいる。ごはんいる。にくもいる」
「肉も……」
「うん。だから、リリアもいる」
リリアは目を伏せた。涙が落ちそうになるのを、必死に堪えている。
「私は……いても、いいのですか」
「いいよ。いっしょにいて」
ユキが即答した。俺も頷く。
「もちろんだ。まずはそれを覚えてくれ」
リリアは小さく頷いた。
「努力、します」
それで十分だ。いきなり変われるわけがない。
アルノも、ミーシャたちも、リリアも、首輪は外れたが、首輪の時間は心に残っている。急がせてはいけない。
そこへ、ロクが外から戻ってきた。
「追手の匂い、まだ近くにはないっす。ただ、街道の方に馬の匂いが増えてるっす。砦から捜索が出た可能性は高いっすね」
「出発だな」
ガランが立ち上がる。
「ヒカル、車を」
「ああ」
俺は全員を廃屋の裏手に集めた。周囲に人影がないことを確認し、収納から十四人乗りのワンボックス車を出す。
白い車体が、朝の廃村に現れる。何度見ても異様だ。ミーシャがまだ慣れない顔で見る。
「また出た……」
ニナは言う。
「車、べんり」
トトは少しだけ笑った。
「速いけど、ゆれる」
ユキは新しいデニムサロペット姿で、尻尾をふわふわさせていた。
「ユキ、しっぽ、でる!」
「車の中でも、そのままでいい。ただ、暴れさせるなよ」
「しっぽ、がんばる」
もう尻尾を隠すのはやめた。この群れの中で、ユキが窮屈な思いをする必要はない。見た目が現代的な服?尻尾丸出しの白狐神幼女?十四人乗りワゴン車?もう知らん。
自重は、砦に置いてきた。車に乗り込む。今回は少し席順を整えた。俺が運転席。助手席にガラン。リーファがユキを抱っこ。マリベルがアルノの隣。ミーシャ、トト、ニナは中央席。
リリアはその近くで、子供たちの様子を見られる位置。ドランとロクは後方。ミミとクロメは最後部の足元。
リリアは車内に入った瞬間、驚いて固まった。
「これは……馬車、ではないのですね」
「車だ」
「車……」
「揺れるから、ここを掴んで」
俺は座席の持ち手を示す。リリアは恐る恐る頷いた。
「はい、ヒカルさん」
初めて自然に言えた気がする。悪くない。エンジンをかけると、リリアがびくっとする。ユキが後ろから言う。
「リリア、だいじょうぶ。くるま、うなるけど、みかた」
「味方……」
「うん。おっちゃんのくるま」
リリアは少し不安そうにしながらも、座席に座り直した。
「分かりました」
皆が座席座ったところで、俺は改めてシートベルトの使い方を教えて、各自に装着させた。
車が動き出し、廃村を後にする。崩れた家々。蔦に覆われた壁。誰もいなくなった井戸。その中で、昨夜リリアを見つけた。もし車で逃げず、別の道を選んでいたら、彼女はあそこで死んでいたかもしれない。
そう思うと、背筋が冷える。偶然なのか。ユキの縁なのか。それとも、白狐神の群れが勝手に増えていく仕組みなのか。
分からない。ただ、今は全員が車に乗っている。それが事実だ。街道へ戻らず、ガランの指示で東寄りの草地の道へ入る。
道と呼べるほど整っていないが、車は進める。朝の光の中、森の外縁が遠くに見える。そこへ向かって進む。しばらくして、助手席のガランが言った。
「ヒカル」
「何だ?」
「俺たちの任務のことを気にしていたな」
「まあな」
「改めて言っておく。任務は失敗していない」
「確かに親書は渡せた。でも、使節団の任務として、レイシス皇国の皇都へは向かえなくなっただろ」
「今回はな」
ガランは前を見たまま言う。
「だが、むしろ得た情報が大きい。神務院が白狐神伝承を追っていること。狐族やエルフの奴隷を集めていること。奴隷管理局と関係していること。国境砦の砦長が神務院を信用していないこと」
「グレイナーか」
「ああ。敵ではないが、味方でもない。だが交渉可能な相手だ」
「悪い人間には見えなかった」
「善人でもない」
「だろうな」
それが一番しっくりくる。グレイナーは善人ではない。奴隷制度そのものに強く反対しているわけでもない。だが、神務院の暴走を危険視していた。
今後、もう一度接触することがあるかもしれない。その時は、今回の脱出がどう響くか分からないが。
「オリエント王に報告すれば、対応は変わる」
ガランは続ける。
「親書を届けただけではなく、神務院の動きそのものも問題にできる」
「でも証拠は?」
「捕縛者の証言、アルノの証言、リリアの証言、保護した子供たちの存在。さらに、神務院への移送命令を受けていた三人」
「証人だらけだな」
「だからこそ、守らねばならん」
守るものがまた増えた。俺は小さく息を吐いた。後ろからユキの声がする。
「おっちゃん」
「今度は何だ?」
「リリア、ほっとみるく、まだ」
「湖畔に戻ったらな」
「やくそく?」
「ああ」
「ミーシャも、トトも、ニナも?」
「みんなに作る」
「アルノも?」
「飲めるなら」
「ガランも?」
「大人にもか?」
「しあわせのおゆ」
ガランが珍しく笑った。
「では、俺もいただこう」
「ガラン、わかってる」
ユキは満足そうだ。後部座席から、リリアの小さな声が聞こえた。
「しあわせのおゆ……?」
ミーシャが説明する。
「温かい甘い牛乳らしいよ」
トトが耳を少し動かす。
「甘いの?」
ニナが言う。
「飲む」
決定が早い。俺は笑った。
「湖畔に戻ったら、全員分作るからな」
ユキが宣言する。
「むれの、しあわせのおゆ」
車内が少しだけ静かになった。その言葉が、妙に温かかったからだ。
群れ。変な言葉だ。でも、今の俺たちには、それが一番しっくりくる。家族とも違う。仲間とも違う。保護者と被保護者とも違う。
群れ。寄り集まって、逃げて、食べて、眠って、守る。今はそれでいい。俺はハンドルを握り直した。
「まずは湖畔へ帰る」
ガランが頷く。
「ああ」
車は森の外縁へ向かって走った。首輪の国から少しずつ遠ざかり、白狐神ユキの小さな仮の家へ。
そこはまだ、鳥居の結界しかない場所だ。だが、これから家を建てる。寝る場所を作り、食べる場所を作り、傷を癒す場所を作る。尻尾をふわふわする場所も、たぶん作るだろう。
四十の手習いで、今度は暮らしを作る。逃げるだけでは終われない。俺たちには、帰る場所が必要だった。
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【収支報告】
異世界生活九日目
開始残高:946,116 pt
今回の購入:
・廃村朝食用食材、米、鶏肉、野菜、ソーセージ、ユキ用ホットミルク材料 95 pt(約9,500円)
・簡易シャワー用追加水タンク、洗浄用品、リンスインシャンプー、ボディソープ、タオル類 180 pt(約18,000円)
・リリア用衣類一式、下着、靴、ネルシャツ、ストレッチジーンズ、Tシャツ 220 pt(約22,000円)
・ユキ用デニムサロペット、白トレーナー、靴下、靴、尻尾穴加工用ファスナー・補強布 180 pt(約18,000円)
・ミーシャ、トト、ニナ用サロペット、トレーナー、下着、靴、靴下、サイズ調整用品 360 pt(約36,000円)
・リーファ用アウトドア服一式、下着、靴、洗浄セット 250 pt(約25,000円)
・マリベル用アウトドア服一式、下着、靴、洗浄セット 250 pt(約25,000円)
・ガラン、ドラン、ロク、ヒカル用アウトドア服・作業着・下着・靴下類 420 pt(約42,000円)
・救急用品補充、包帯、軟膏、経口補水飲料、消毒用品 85 pt(約8,500円)
・カセットコンロ燃料、ポータブル電源使用分、排水処理・廃棄関連消耗品 70 pt(約7,000円)
今回支出合計:2,110 pt(約211,000円)
現在残高:
946,116 pt − 2,110 pt = 944,006 pt
円換算目安:
944,006 pt × 100円 = 約94,400,600円相当
続く




