↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スキル四十(しじゅう)の手習いで神獣幼女を養います  作者: ELWOOD CRAFTWORKS


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
123/139

第123話 白狐神と異界の魔法映画


 異世界生活89日目。

 六の月18日。休日二日目の夕方。


 湖岸での球遊びとリバーシが一段落した頃には、日がかなり西へ傾いていた。


 ビーチバレーで砂まみれになった連中は風呂へ行き、リバーシ組はまだ食堂の一角で白黒の石を睨んでいる。


「ニナ」


「なに?」


「もう夕飯だぞ」


「あと、一回」


「さっきも言ってたぞ」


「今度は、ベルタに勝てそう」


 対面のベルタが盤面を見たまま言った。


「私も同じことを考えています」


「終わらないやつだな、それ」


 休みの日なのに、勝負事になると職人も騎士も妙に真剣だ。


「おっちゃん!」


 俺の横からユキ。


「ん?」


「ごはん」


「ああ。そろそろ準備するか」


「おとりよせ?」


「そう」


 白狐耳がぴんと立つ。


「なに?」


「夕飯は中華にしようと思う」


「ちゅうか?」


「あれ。覚えてない?」


 ユキが首を傾げる。


「あっ!ちゃーはん?」


「そうそれ」


 まだ五棟のユニットハウスを整え始めたばかりの頃、鋳物コンロと中華鍋で俺が初めて作った炒飯。ユキが飛び散る米を見て、『こめ、にげる』と言っていたっけ。


「おっちゃん、こめ、とばした」


「よく覚えてるな」


「ちゃーはん、えらい」


「それも言ってた」


 横でニナまで盤面から顔を上げる。


「ごはん、ばらばら。でも、味、まとまる」


「ニナまで覚えてたか」


「べんり」


「そこも変わってないな」


 ミーシャが笑った。


「私も覚えてるよ。卵とお米が一緒になってた」


 トトも小さく頷く。


「ぱらぱらのごはん」


「そうそう」


 最初の湖畔組にとって炒飯は、既に体験済みの異界料理だ。


 ただし。


「今日は炒飯だけじゃない」


 ユキが俺を見る。


「ほか、いっぱい?」


「いっぱい」


「おにく?」


「あるぞ」


「なら、よし」


「判断早いな」


     ◇


 今日も厨房は休み。マルタもリリアもアルバートも調理しない。俺がスキル《グルメ》の取り寄せ画面を開き、中華料理店のメニューを見ていく。


 餃子、焼売、炒飯、天津飯、五目あんかけ焼きそば、酢豚、春巻き、青椒肉絲、エビチリ、油淋鶏、中華スープ。


「……人数多いと、もう宴会セットの方が早いな」


「宴会セットですか?」


 セレナが聞いてくる。


「大人数向けに、何種類かまとめて頼めるようになってる料理です」


「なるほど」


「今日は子供が食える物を多め。辛い料理は少量にしよう」


 ミレイが即座に聞く。


「甘い料理はありますか?」


「お前は夕飯でそこから入るのか」


「重要です!」


 こびゃっこがふわりと飛んでくる。


「中華の甘味といえば杏仁豆腐じゃ!」


「それは頼んでないな」


「なぬ!」


「夕飯の量を見てからな」


「休日じゃぞ!」


「休日と胃袋は関係ない」


 ユキが俺の服を引っ張る。


「おっちゃん」


「何?」


「あんにん、かんみ?」


「そうだが、頼んでない」


 ユキが真剣な顔をする。


「かんみ、だいじ」


「……分かった。少しだけ頼む」


「やった」


「……こびゃっこじゃなくて、ユキに負けた」


「これぞ白狐神外交術じゃ!」


「五歳児の食欲だよ」


     ◇


 料理が収納へ届く。収納から食堂の大テーブルへ次々に出していくと、周囲の視線が集まった。


 まず大皿の炒飯。黄色い卵に刻んだ焼豚、ネギの香りが食欲をそそる。


「あ」


 ユキが指差す。


「ちゃーはん!」


「これは知ってるな」


「おっちゃんのと、にてる」


「店の方がうまいかもしれんぞ」


「おっちゃんのも、うんみゃあ」


「ありがとう」


 少し嬉しい。次に餃子。焼き目のついた半月型が、大皿へずらり。そして焼売。黄色い皮から肉餡が見える。


 次に天津飯。ふわっとした卵の上へ、とろみのある餡。五目あんかけ焼きそばは、少し焼き目のついた麺の上に、野菜、肉、海老、きくらげの入った熱い餡。さらに春巻きや酢豚。


「……」


 初めて見る料理が多すぎて、食堂が静かになった。


「説明いる?」


 俺が聞く。


「お願いします」


 セレナが即答した。特使なのに、今日は完全に食文化調査員になっている。


     ◇


「まずこれ」


 餃子を指す。


「小麦粉で作った薄い皮に、肉と野菜を細かく刻んだ餡を包んで焼いた料理」


 ベルタが身を乗り出す。


「接合部がありますね」


「料理を金属加工みたいに見るな」


「どうやって閉じているのです?」


「皮の端を水で湿らせて、ひだを作りながら閉じる」


 ニナが反応する。


「折る?」


「折る」


「同じ形に?」


「慣れると」


「やりたい」


「料理の方へ来たか」


「形、そろえるの、すき」


「ニナらしいな」


 ボルガまで餃子を見る。


「この皮、溶接みたいに接合するんだね」


「だから料理を溶接へ寄せるな」


「中身が漏れなきゃいいんだろ?」


「まあ……考え方は近いけど」


「ほらね」


「……なんか認めたくない」


     ◇


「次は?」


 ユキが待ちきれない。


「焼売。これも皮で肉を包む。ただし餃子とは形も調理法も違う」


「にく?」


「肉」


「えらい」


「食う前から評価するな」


「これは?」


 ミーシャが天津飯を見る。


「オムライス?」


 耳が立った。


「似ているが、ご飯の上に、ふわっと焼いた卵を載せて、その上から餡をかけてある」


「この透明っぽいのが餡?」


「そう」


「甘い?」


「店や地域でかなり違う。今日は子供でも食べやすい甘酸っぱすぎない醤油系」


「食べたい!」


 ニナも天津飯を見ている。


「たまご、多い」


「好きだろ」


 ニナの好物は卵料理だ。ちなみに好きな色も、卵の黄身と同じ黄色。


「うん」


 トトは餡の光沢をじっと見ていた。


「つやつや」


「絵にする?」


「あとで」


「まず食べるようになったな」


「冷めるから」


「成長したな」


     ◇


「この麺は?」


 マルタが五目あんかけ焼きそばを見る。


「焼きそば」


「この前のソース焼きそばと全然違うじゃないか!」


「同じ『焼きそば』でも別系統」


「またそのパターンかい!」


「異界の麺料理、枝分かれしすぎなんだよ」


「麺を焼いて、その上に煮込みを?」


「とろみをつけた具をかける」


 アルバートが真剣な顔をする。


「麺の表面を一度焼く意味は?」


「香ばしさと食感。餡がかかって柔らかくなるところと、焼けた部分が残るところがある」


「……」


「研究顔になってるぞ」


「食べるだけです」


「昨日から信用してない」


 マルタが横で笑う。


「私も今日は食べるだけだよ」


「その顔も信用できないな」


     ◇


 全員の皿へ少しずつ取り分ける。ユキは最初から天津飯を狙っていた。


「ちゃーはんは?」


「まえ、たべたから」


「なるほど。今日は新規優先か」


「これ」


 天津飯を指差す。


「たまごの、やま」


「まあ見えなくもない」


「なか、ごはん?」


「そう」


 スプーンで少し取る。卵、餡、ご飯を一緒に。


「あむ」


 もきゅもきゅ……ユキの耳が立つ。


「……」


 尻尾がゆっくり左右へ。


「どう?」


「やわらかい。うんみゃあ!」


「うん」


「たまご、ふわふわ」


「うん」


「あん、つるつる」


「つるつる?」


「ごはん、するって、いく」


「餡で飲み込みやすいってことか」


 もう一口。


「これ、すき」


「お」


「たまご、えらい」


「最高評価出たな」


 ミーシャも天津飯を食べる。


「おいしい!」


「だろ?」


「オムライスと全然違う!」


「卵とご飯っていう組み合わせは同じなんだけどな」


「こっちは卵が上で、ご飯を包んでない」


「そう」


「ソースじゃなくて、あんって言うの?」


「そうそう」


 ミーシャの頭の中で、料理の分類表でもできていそうだ。


「今度作りたい!」


「餡のとろみが少し難しいから、マルタか俺と一緒な」


「うん!」


 ニナも無言で食べていた。


「どう?」


「……」


「ニナ?」


「べんり」


「何が?」


「たまご、ごはん、あん。スプーンで、一緒」


「また便利判定か」


 少し間。


「おいしい」


 三つ編みの先が揺れた。子供組、天津飯強いな。


     ◇


 一方、大人組。


「ヒカル」


 レオンが餃子を箸で持った。


「これ、中に肉が入ってるんだな?」


「そう」


「何をつける?」


「まずそのまま食ってみろ。次に酢醤油。好みならラー油も少し」


「では」


 一口。ぱりっ!もちっ。肉汁が溢れる。


「……」


「どう?」


 レオンがゆっくり噛む。そして、横に置かれていたビールを見る。


「ヒカル」


「何」


「これは、ビールを呼んでいる」


「早いな!」


「分かるぞ!」


 ガランまで反応した。


「餃子食ったことないだろ」


「だが分かる」


「酒飲みの直感か」


 ドランも一口。


「……ヒカル」


「お前もか」


「ビールじゃ」


「まだ何も聞いてないだろ」


「これはビールじゃ!」


「分かったよ!」


     ◇


 今日は休日だが、夜警や馬当番など、これから勤務に入る者は当然飲まない。マリベルとエレナが確認した上で、完全非番の成人へビールを出した。


 プシュッ。缶を開ける音だけでレオンが嬉しそうな顔をする。


「その顔、近衛副団長としてどうなんだ」


「今日は休みだ!」


「便利な言葉だな」


 グラスへビールを注ぎ、餃子を食べる。そしてビールを一口飲む。


「……」


 レオンの動きが止まる。


「レオン?」


 ガランが聞く。


「来た」


「何が?」


「完成した」


「何が完成したんだよ」


「餃子とビールだ!」


 ドランが勢いよく頷く。


「分かるぞ!」


「酒飲み二人が共鳴した」


 グレゴールまで餃子を食べてビール。


「……確かに合うな」


「棟梁まで!」


「脂と肉の後に、冷たい苦味がちょうどいい」


 オルフェンも一杯だけ飲みながら頷く。


「これは危険ですね」


「最近みんな美味い酒を『危険』って言うな」


「もう一個食べたくなります」


「正常な反応だ」


     ◇


 女性陣でも好評だった。ベルタは餃子そのものより包み方に興味を持っていたが、ビールとの組み合わせにも一応納得したらしい。


「なるほど」


「何が?」


「焼き面が香ばしい。中は肉汁。そこへ苦味と炭酸」


「分析するなあ」


「悪いですか?」


「いや」


「ただ……」


「ただ?」


「この餃子のひだの数が完全に同じではありません」


「そこ見る!?」


「そりゃ手作業だからな」


「むしろ、その程度の差で同じ形へ仕上げているのが興味深いです」


「職人目線すぎ」


 ボルガが笑う。


「分かるよ」


「お前もか」


     ◇


 焼売はロクが気に入った。


「これ、いいっすね」


「肉だから?」


「もちろんっす。でも一口で食いやすい」


「熱いから一口丸ごとはやめとけ」


「了解っす」


 セルドも頷く。


「携行食には?」


「蒸した料理だから、持ち歩き前提では考えない方がいいな」


「なるほど」


「何でも巡回食にするな」


「職業病です」


     ◇


 五目あんかけ焼きそばは、マルタとアルバートが完全に捕まった。


「麺の端が少し硬い!」


「そこがいいんだ」


「中央は餡を吸って柔らかい」


「そう」


「あえて二つの食感?」


「そういう楽しみ方もある」


 アルバートが麺を持ち上げる。


「野菜、肉、海老が同じ餡へ入っている」


「五目って別に五種類ぴったりって意味じゃないからな」


「五なのに?」


「たくさん、くらいの意味で使うことがある」


「異界語は複雑ですね」


「俺もそう思う」


 こびゃっこが横から割り込む。


「八宝菜も八種類きっちりではないぞ」


「増やすな!」


「食文化教育じゃ!」


「今日食ってない料理まで広げるな!」


     ◇


 酢豚を食べたユキは、少し難しい顔をした。


「すっぱい」


「苦手?」


「でも、あまい」


「甘酢だからな」


「おにく、いる」


「いる」


「じゃあ、えらい」


「肉が免罪符になってるぞ」


 パイナップル入りではない店を選んだので、そこで新たな戦争は起きなかった。


     ◇


 こびゃっこは何を食っても忙しい。


「餃子!」


「うまい?」


「うむ!」


「焼売」


「うむ!」


「天津飯」


「うむ!」


「あんかけ焼きそば」


「うむ!」


「全部じゃん」


「中華料理は偉大なのじゃ!」


「さっき日本酒文化監修してた神使と同一個体とは思えない」


「食文化に国境はない!」


「都合のいい時だけ国際派になるな」


 特使の随員、銀狐族のファビイとビオラは、もうこびゃっこが何をしても初日ほど固まらなくなった。


 ただ、こびゃっこが餃子を両前足で抱えて一口で半分食べた時だけは、二人とも目を止めた。


「……神使様の身体のどこへ入っているのでしょう」


 ファビイが言った。


「法的な分類以前に、生物学的な分類が難しいです」


 ビオラも言う。


「お主ら、びゃっこを生物研究の対象にするでない!」


「初日に『存分に見よ』って言ってたろ」


「見学と研究は違うのじゃ!」


     ◇


 食事の終盤。ミーシャ、ユキ、ニナ、トトの皿を見ると、天津飯が一番先になくなっていた。


「子供組は天津飯か」


「たまご、ふわふわだった」


 とユキ。


「餡がおいしかった」


 ミーシャが言った。


「食べやすくて、おいしかった」


 トトはスケッチを描き始める。


「べんり」


 といつものニナ。


「最後だけ評価軸違うぞ」


 大人組を見ると、餃子の皿が異常に減っている。


「完全に餃子とビールだな」


「ヒカル」


 レオンが真顔で言う。


「何?」


「これを近衛騎士団内でも作れるようにしてくれ」


「俺に頼むな。アルバートに言え」


 即座にアルバートが答えた。


「すでに覚えたい料理一覧へ入れました」


「早いな!」


 マルタも言う。


「私もだよ」


「二人いるなら任せた」


 アルバートが少し驚く。


「教えてくださらないのですか?」


「もちろん教える。でも覚えたら俺が毎回作る必要ないだろ」


 マルタが笑う。


「いいねえ。そういうところ」


「何が?」


「前なら全部自分でやろうとしたんじゃないかい?」


「……かもな」


 横からユキ。


「おっちゃん、ひとり、してない」


「はいはい」


「よし」


 今日も監督評価は通ったらしい。


     ◇


 食後。杏仁豆腐を少しずつ出したら、ミレイとこびゃっことユキが一瞬で静かになった。


「うんみゃあ……」


「これは素晴らしいです……」


「白き甘味の至宝じゃ……」


「お前ら食べ物で静かになるんだな」


 ミーシャも気に入ったらしい。


「プリンと違う匂い」


「杏仁の香りだな」


「作れる?」


「材料があれば」


「今度教えて」


「了解」


 マルタが遠くから、


「覚えるのがまた増えたよ!」


 と叫んだ。


     ◇


 片付けを済ませる。今日は取り寄せなので皿や容器の整理だけだ。


 食堂タープの照明を少し落とし、百インチスクリーンとプロジェクター、DVDプレーヤーをセットする。


 休日初日に用意した簡易映画館が、二日目にはもう当たり前の設備みたいに見えている。


「さて!」


 白い毛玉がスクリーン前へ飛んだ。


「映写主任こびゃっこによる――」


「見習いな」


「映写は別部門じゃ!」


「分類がややこしい」


「では文化監修として――」


「何見るんだ?」


「よくぞ聞いた」


 こびゃっこが胸を張る。


「第一部は、びゃっこ選定作品じゃ!」


「ろぼっと、あにめ?」


 ユキが聞く。


「否!」


 こびゃっこが前足を横へ振る。


「今日は別の名作じゃ」


 レオンが残念そうだ。


「ロボットの続きではないのか」


「お前までハマったの?」


「続きが気になるではないか!」


「昨日まで映画を知らなかった人間とは思えないな」


     ◇


「神使様。どんなお話なのですか?」


 セレナが聞く。こびゃっこは少し考えた。


「文明が一度、大きく滅びた後の世界じゃ」


 食堂が少し静かになる。


「大地の多くは、人がそのまま入れば命を落とすような森に覆われておる。そこには巨大な蟲たちが住み、人間は残された僅かな土地で暮らしておる」


 フィンの表情が変わった。


「死の森?」


「そう見えるかも知れんのう」


「見える?」


 こびゃっこは細い目をさらに細める。


「その森が何のために存在するのか。それを人がどう受け取るかが、大事な話でもある」


 俺は少し驚いた。


「ちゃんと説明するんだな」


「名作じゃからの」


「いつもの昭和ネタは?」


「今日は要らぬ」


 本気で好きな作品らしい。


「主人公は若い娘じゃ。風を読み、小さな飛行具で空を飛び、蟲をただの敵とは考えぬ」


 リーファが反応する。


「森の生き物と話せるの?」


「言葉そのものではないが、気持ちを理解しようとする娘じゃ」


 ユキの耳が動いた。


「におい?」


「ユキとは少し違うのう」


「でも、わかる?」


「うむ。分かろうとする」


 ユキがスクリーンを見る。


「みる」


 最初から決定権が白狐神にある。


     ◇


 上映開始。青い待機画面が消え、荒れた世界が映し出される。最初に反応したのは職人ではなく、フィンだった。


「……これは森?」


 巨大な菌類に胞子や奇妙な植物。そして見たことのない巨大な虫。


「大きすぎないか?」


 セルドが声を潜める。


「魔物扱いでしょうか」


 オルフェン。


「映画の中では単純にそうじゃない」


 俺が答える。


「静かに見よう」


 やがて風に乗って飛ぶ少女が映る。ミネットが身を乗り出した。


「飛んでるにゃ!」


「そこ?」


「あの翼! 構造どうなってるにゃ!」


「映画だぞ」


「でも飛んでるにゃ!」


 ベルタまで、


「あの乗り物、推進する機構が後方に……」


「技術検討会を始めるな」


 ニナが真顔でスクリーンを見る。


「軽そう」


「お前もか」


     ◇


 巨大な蟲が現れると、ユキが俺の袖を掴んだ。


「おっちゃん」


「怖い?」


「おっきい」


「うん」


「でも、おこってる?」


 俺は少しだけユキを見る。映画の中の少女は、暴れる巨大な蟲を武器で殺そうとせず、怒りの理由を探ろうとしている。


「そうかもしれないな」


 ユキはしばらく画面を見る。


「わるい、むし?」


「どう思う?」


「……まだ、わかんない」


「それでいい」


 こびゃっこが満足そうに頷いていた。


     ◇


 戦争の場面になると、近衛騎士たちの空気が変わった。昨日まで娯楽として剣や魔法を見ていた顔ではない。


「補給を考えていない」


 ハロルドがぽつり。


「そこ?」


「大型兵器を輸送するなら道路が必要です」


「映画でも兵站か」


「職業ですから」


 クラウディアは別のところを見ていた。


「谷の地形なら、防衛には有利。でも退路が限定される」


「こっちも職業病」


 レオンは腕を組む。


「力を持つ国が、弱い土地を巻き込む」


 さっきまで餃子で騒いでいた男とは思えない声だった。ガランも言う。


「よくある話だ」


 短い。でも、その言葉だけ重かった。


     ◇


 少女が敵味方を越えて動こうとする場面。セレナが静かに見ている。


「……難しいですね」


「何が?」


「どちらかだけを完全な悪として描いていない」


「そうだな」


「恐怖から武器を取る者もいる。守りたいから戦う者もいる」


 セレナは少し間を置いた。


「けれど、それが別の土地を踏みにじる理由にはなりません」


 ガランは何も言わない。俺も言わない。映画の話だ。映画の話なのに、今の世界と重なるところはいくらでもある。


     ◇


 毒の森の本当の役割へ少しずつ近づいていく。アルノが途中で息を呑んだ。


「……汚染を広げているのではなく?」


「しー」


 トトがアルノへ指を立てた。


「ごめんね」


 六歳児に注意された。トトはスクリーンから目を離さない。森の色や胞子。地下の清浄な場所。膝の上のスケッチブックには、既に何本もの色線が走っている。


「トト」


「なに?」


「映画中に描いてたの?」


「忘れるから」


「そうか」


 これもトトの見方だ。


     ◇


 終盤。巨大な蟲の群れが押し寄せる場面では、食堂全体がかなり静かだった。


「いっぱい……」


 ユキが呟く。


「怒ってるな」


「かなしい?」


「両方かもな」


 ユキは俺の腕を掴んだまま画面を見る。少女が蟲の群れの前へ立つ。


「いかないで」


「映画だから」


「でも」


「うん」


 俺はそれ以上言わなかった。やがて物語が終わる。エンドロールが流れるが、照明はまだ点けない。しばらく誰も喋らなかった。


     ◇


 最初に口を開いたのはユキだった。


「おっちゃん」


「ん?」


「あのむし」


「うん」


「わるくなかった」


「そう思った?」


「おこってた」


「そうだな」


「おこる、りゆう、あった」


「うん」


「でも、いっぱいくると、こわい」


「それもそう」


 五歳児としては、それで十分だ。何でも善悪二つへ分けない。怖いものは怖い。でも、怖いから悪とは限らない。こびゃっこが静かに言う。


「びゃっこは、この作品が好きでの」


「知ってる」


「昔、しらゆきにも見せたかったのう」


 その一言で、少し空気が変わった。ユキがこびゃっこを抱き上げる。


「こんど」


「ん?」


「しらゆきに、あえたら、いっしょに、みる」


 こびゃっこが一瞬黙る。


「……そうじゃな」


「おっちゃんも」


「ああ」


「みんなで」


「そうだな」


 こびゃっこが小さく鼻を鳴らした。


「その時は映写主任として――」


「まだ言うか。余韻を返せ!」


     ◇


 休憩。飲み物を補充する。大人はコーヒーや紅茶。子供は麦茶、ジュース。一本目が思った以上に重かったので、俺は少し迷った。


「二本目、どうする?」


 レオンが即答。


「見る」


「元気だな」


「今度は剣が出るか?」


「剣も出る」


「魔法は?」


 マリベル。


「大量に出る」


 フィンが前のめりになった。


「本物の魔法体系を?」


「本物じゃなくて、地球人が考えた架空の魔法な」


「だからこそ興味があります」


 魔術師二人が完全に研究姿勢。


「子供が主人公だけど、夜遅くなるぞ」


 ユキが俺を見る。


「ユキ、みる」


「眠くなったら寝てもいいから」


「きょうも、ねない」


「はいはい」


 ミーシャとトトは既に毛布を用意している。昨日の経験を踏まえてるな。


     ◇


「二本目はどんな話です?」


 セレナ。


「両親を亡くして、親戚の家であまり大事にされずに育った少年がいる」


 ユキの表情が少し変わる。


「ひとり?」


「最初はかなり孤独だな」


「む」


「でも、ある日、自分が魔法使いだって知らされる」


 フィンが止まった。


「……自分が?」


「そう」


「魔力があるのに気づかない?」


「そこは映画の世界の設定だから」


「なるほど」


「それで魔法使いの子供が通う学校へ入る。そこで友達ができて、授業を受けて、学校の中に隠された秘密へ巻き込まれていく」


 アルノが反応する。


「魔法学校?」


「そう」


「子供が専門的に魔法を学ぶ学校ですか」


「そういう設定」


「……非常に興味があります」


「教育担当まで来た」


 マリベルも真剣だ。


「魔法教育が体系化されている?」


「映画だからな?」


「分かっています」


「その顔、分かってないな」


     ◇


 二本目開始。最初は普通の街、普通の家。魔法のない生活。そして少年の扱われ方が明らかになるにつれ、湖畔の空気が妙に悪くなる。


「……」


 ユキが黙る。ミーシャも黙る。ニナは無表情だが、手を握っている。


「おっちゃん」


「ん?」


「あのひとたち、きらい」


「早いな」


「こども、いじめる」


「まあな」


 リリアは何も言わない。ただ、少しだけ表情が硬い。アルノも同じ。奴隷だった人間には、子供が理不尽に扱われる場面は別の意味で刺さるのかもしれない。


     ◇


 やがて、少年のもとへ大量の手紙が届き、やがて魔法世界へ入る。隠された街や不思議な銀行。杖、ふくろう、箒、魔法のお菓子。


「お菓子!」


 ミレイ。


「そこだけ拾うな!」


「動くお菓子が!」


「映画だ!」


 ベルタは杖を見ている。


「魔道具にしては小さいのでは」


 フィンが答える。


「術者の補助具のように見えます」


「素材によって性質が変わるのでしょうか」


「だから映画だって!」


「ヒカルさん」


 マリベルが真顔。


「静かにしてください」


「……はい」


     ◇


 そして魔法学校。巨大な城にグレゴールが反応。


「石造りか、でかいな」


 バドル。


「かなり古いな」


 エリオット。


「内部の階段、動いてないか?」


 ミネットが立ち上がる。


「屋根!」


「お前はそれだけか!」


「尖塔が多いにゃ!」


「分かったから座れ!」


 カイルとレイルは、


「この規模の排水はどうなってるんだ」


「地下水路が必要だろ。雨水も別経路で……」


 と話し始める。


「ファンタジーの魔法学校で排水計画を始めるな!」


 だが職人という生物は、どこの世界の建物でも職人らしい。


     ◇


 生徒たちが寮のような集団へ分けられる場面を観てユキが聞く。


「むれ?」


「まあ、学校の中の組分けみたいなもの」


「みんな、おなじがっこう?」


「そう」


「でも、むれ、ちがう?」


「そういうこと」


 ユキは少し考える。


「むれ、おなじ。でも、おしごと、ちがう?」


「ちょっと違うけど……近いかもな」


「なら、わかった」


 便利な理解法だ。


     ◇


 魔法授業。ここが一番面倒だった。


「今の呪文は、発音が術式起動条件?」


 フィン。


「杖の軌道も必要?」


 マリベル。


「詠唱が短すぎますね」


「無詠唱に近いのでは?」


「子供がこの出力を?」


「いやいやいや!」


 俺は小声で止める。


「地球人が想像した魔法! 現実の魔法教育映像じゃない!」


「分かっています」


 二人同時。


「絶対分かってない」


 こびゃっこが笑う。


「異世界の魔術師が地球人の想像した魔法を分析する。なかなか味わい深い光景じゃ」


「お前は元異界組だから余裕だな」


     ◇


 空飛ぶ箒の場面。


「あれ乗りたいにゃ!」


 ミネット。


「屋根職人関係なくなったぞ!」


「高いところ好きにゃ!」


 ナージャも、


「私も!」


「お前まで!」


「移動に便利そう!」


 ベルタは冷静に言う。


「落下防止具がありません」


「そこなの!」


 ニナも言う。


「ベルトない、あぶない」


「七歳と二十九歳のドワーフが同じところ見るな」


「危ない」


「危険です」


「息ぴったりだな」


 ユキは真剣に画面を見る。


「こびゃっこ」


「なんじゃ?」


「できる?」


「箒には乗らぬが、びゃっこは飛べるぞ」


「ずるい」


「神使特権じゃ」


「ユキも、いつか?」


「神格が上がればの」


「おお」


「そこで競争するなよ」


     ◇


 巨大な怪物が学校へ入り込む場面。レオンが身を乗り出す。


「おお!」


 ガラン。


「座れ」


「少年たちが戦うぞ!」


「座れ」


「剣はないのか!」


「魔法学校だから!」


 クラウディアは別角度。


「先生の警備体制に問題がありますね」


「映画で学校警備の査定するのやめない?」


「生徒のいる施設へ侵入を許しています」


「正論だけど!」


 ハロルドまで頷く。


「巡回経路を見直すべきです」


「近衛の職業病が止まらない」


     ◇


 少年三人が友達として固まっていく。最初は仲が良いわけではない。喧嘩もするし、失敗もする。でも、一緒に危ない目へ遭って、互いに助ける。


 ユキはそこを一番よく見ていた。


「おっちゃん」


「ん?」


「ともだち、ふえた」


「そうだな」


「さいしょ、ひとり」


「うん」


「いま、さんにん」


「そう」


 少し間。


「よかった」


「ああ」


 俺もそう思う。


     ◇


 終盤。学校に隠された物。それを狙う存在。仕掛けられた障害。一つずつ突破していく子供たち。ベルタが途中から完全に作戦分析を始めた。


「この仕掛け、役割分担が必要ですね」


「映画だから」


「一人では突破できない」


「そうだな」


 ニナが言う。


「ひとりで、しない」


 俺を見る。


「何で俺を見るの?」


「だいじ」


「映画を使って教育されてる」


 ユキまで頷く。


「おっちゃん、ちゃんと、みる」


「見てるよ!」


     ◇


 少年が、自分を守っていたものの正体に触れる場面。リリアが静かに息を吐いた。セレナも何も言わない。俺も、そこは説明しない。


 愛情。家族。守るもの。血が繋がっているかどうかなんて関係なく、この湖畔では少し刺さるテーマだ。ユキが俺の腕へくっつく。


「どうした?」


「なんでもない」


「そう?」


「うん」


 尻尾が俺の腰へ巻きついた。なんでもなくはないらしい。


     ◇


 映画が終わった。エンドロールが流れる。今度は一本目ほど重い沈黙ではない。最初に叫んだのは、やっぱりレオンだった。


「続きは!?」


「やっぱりそれか!」


「学校はまだ一年目だろ!」


「シリーズ物だから続きはある」


「明日!」


「休み終わる!」


「夜に見ればいい!」


「お前、完全に映画文化へ落ちたな」


 こびゃっこが偉そうに頷く。


「映像作品の沼へようこそじゃ」


     ◇


 フィンは真剣だった。


「ヒカル」


「何?」


「あの魔法体系についてですが」


「架空」


「分かっています」


「本当に?」


「ですが、発想として興味深いのです」


 マリベルも頷く。


「杖を術式補助へ使う考え方自体は、こちらにもあります」


「へえ」


「でも、あそこまで日用品すべてへ魔法を組み込む文化は面白いですね」


「そこは俺も異世界へ来てから逆に分かるようになった」


 地球人が想像した魔法世界を、本物の魔術師たちが見る。これは俺にしか味わえない妙な状況だ。


     ◇


 職人組は魔法より城だった。


「ヒカル」


 グレゴール。


「何?」


「あの食堂の梁はどうなっていた?」


「知らん」


「映像を止めれば見られるか?」


「今日はやめろ」


 ミネット。


「屋根も確認したいにゃ!」


 バドル。


「石壁も」


 エリオット。


「階段も」


「お前ら映画を建築資料にする気か!」


「明日以降、休日じゃなくても休憩時間なら?」


「……仕事に支障がなければ」


「よし」


「許可取ったにゃ!」


「しまった」


     ◇


 ミレイは全然違う。


「ヒカルさん」


「何?」


「動くお菓子は作れますか?」


「無理」


「チョコレートなら?」


「動かない」


「残念です」


 ミーシャが言う。


「動かなくてもチョコは美味しいよ」


「そうですね!」


 一瞬で立ち直った。


     ◇


 アルバートは宴会場の食事を気にしていた。


「料理が大量に並んでいました」


「そこ見る?」


「炊事担当ですので」


「何でも料理へ戻るな」


「何人分でしょう」


「知らないよ」


「厨房設備が見たかった」


 マルタが勢いよく頷く。


「分かる!」


「料理人同士がまた始まった」


     ◇


 セレナは少し考えてから言った。


「二本とも、かなり違う物語でしたね」


「違いましたね」


「最初は、大人たちが作った世界の問題へ若い少女が向き合う話」


「そう見えました?」


「はい」


「二本目は?」


「大人の世界へ入った孤独な子供が、友人を得ながら自分の居場所を作る話」


 俺は少し笑った。


「外交官らしい感想ですね」


「そうでしょうか」


「物語の構造を見る」


「ヒカルさんは?」


 聞かれて少し考える。


「俺は……」


 ユキを見る。眠くなってきたらしい。俺の腕に寄りかかっている。


「どっちも、一人じゃどうにもならない話だった気がします」


 セレナが少し笑った。


「確かに」


 ニナが聞いていたらしい。


「ひとりで、しない」


「今日はそれで締めるの?」


「だいじ」


     ◇


「おっちゃん……」


 ユキが眠そうな声。


「もう寝る?」


「まだ」


「目、半分閉じてるぞ」


「とじてない」


「閉じてる」


「えいが……」


「終わったよ」


「つづき……」


「また今度」


「やくそく?」


「約束」


「なら……よし……」


 俺の腕へ体重が乗る。寝た様だ。


「早いな」


 こびゃっこが俺の肩へ飛んでくる。


「五歳児じゃからの」


「お前も今日は静かだったな」


「名作に騒音は不要じゃ」


「餃子の時はうるさかったけど」


「あれは食文化交流じゃ!」


「便利な言葉だな」


     ◇


 食堂の明かりを少しずつ戻す。みんなが椅子を戻し、毛布を畳み、飲み物のカップを片付ける。近衛騎士たちも手伝う。職人も。子供は眠ければ先に寝る。


 昨日まで映画そのものを知らなかった連中が、今日は続きを要求し、架空の魔法体系を分析し、映画の城を建築資料にしようとしている。順応が早すぎる。でも、悪くない。


     ◇


 俺は眠ったユキを抱き上げた。白い尻尾がだらんと下がる。


「ヒカルさん」


 セレナが声をかけた。


「はい?」


「明日から、また通常の日程ですね」


「そうですね」


「工事も?」


「再開」


「外交の話も」


「あります」


「警備調整も」


「ありますね」


「シオンさんの件も」


「……あります」


 休日が終わるが、問題は消えていない。神務院、シオン、銀環、《始マリノ祠》、ガルム、王国との正式な盟約、厩舎の残工事、道路、ガレージ、ウッドデッキ食堂、畑。


 仕事はいくらでもある。それでも。


「二日休みにして、良かったです」


 俺は言った。セレナが頷く。


「私もそう思います」


「到着三日目で休まされるとは思わなかったでしょう?」


「正直に言えば」


「ですよね」


「ですが、湖畔の人たちが何を守ろうとしているのかは、会議より分かった気がします」


「何を?」


 セレナは食堂を見る。空になった餃子の皿。天津飯の器。片付け途中のスクリーン。眠そうな子供たち。まだ映画の話をしている騎士と職人。


「こういう時間です」


 俺も食堂を見る。


「ああ」


 それなら分かる。


     ◇


 外へ出ると、湖畔にはいつもの灯りが並んでいる。昨日より設備が増えたわけではない。でも二日間、そこにいる人間は飯を食い、遊び、映画を見た。それもこの場所を作る仕事なのかもしれない。


「ヒカル」


 後ろからガラン。


「何?」


「レオンが明日以降、映画の続きを見る日程を聞いている」


「もう仕事始まるって言ってるだろ!」


「俺もそう言った」


「で?」


「『夜は仕事ではない』と」


「誰かあいつを止めろ!」


「副団長」


 遠くからベルタの声。


「明日の夜は警備引き継ぎの打ち合わせがあります」


「……」


 レオンが静かになった。


「強いな、ベルタ」


「アイツには昔からああいう役が必要だった」


「ガランだけじゃ処理しきれない?」


「十五年前からな」


「十二年じゃなかった?」


「細かいこと言うな」


「お前までレオン化するな」


     ◇


 腕の中でユキが少し動く。


「……おっちゃん」


「ん?」


「……ぎょうざ……」


「映画じゃないのかよ」


「……てんしんはん……また……」


「そっち?」


「……ふわふわ……」


「分かったよ」


「……やくそく……」


「約束」


「……なら、よし……」


 完全に眠った。今日一番心に残ったものは、巨大な蟲でも、魔法の城でも、空飛ぶ箒でもなく、天津飯だったらしい。


 まあ。五歳児なら、それでいい。俺はユキを抱いたまま、待っている灯りの方へ歩いていった。


 休日二日目は、中華料理と二本の映画で終わった。明日から、また仕事だ。だから今日はこれでいい。


続く


⸻


【第123話・収支報告】


異世界生活89日目

日付:六の月18日・夕方〜夜

オリエント王国歴952年


開始残高:


3,124,843pt


円換算目安:


3,124,843pt × 100円 = 約312,484,300円相当


今回の購入:


・夕食用中華料理一式

 餃子、焼売、炒飯、天津飯、五目あんかけ焼きそば、酢豚、春巻き、青椒肉絲、エビチリ、油淋鶏、中華スープ等

 930pt(約93,000円)


・成人希望者用ビール

 150pt(約15,000円)


・食後用杏仁豆腐

 85pt(約8,500円)


※すべてスキル《グルメ》によるお取り寄せ。


※第33話で炒飯は初期湖畔メンバーが経験済み。


※餃子、焼売、天津飯、五目あんかけ焼きそば等は、初期湖畔メンバーにも今回が初披露。


※夕食は振替休日中のため、リリア、マルタ、アルバート、ミーシャらも原則として本格調理を行わず、取り寄せ料理を利用。


※ビールは夜間警備、馬匹当番、緊急対応担当者を除く成人のみ。


※映画上映には第119話で購入済みのプロジェクター、約100インチ自立式スクリーン、接続用品と、既存DVDプレーヤーを使用したため、新規設備支出なし。


今回支出合計:


1,165pt(約116,500円)


現在残高:


3,124,843pt − 1,165pt = 3,123,678pt


円換算目安:


3,123,678pt × 100円 = 約312,367,800円相当


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。