第17話 150円の綾人
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中間テストの休養期間も終わり、俺は学校に向かう。
いつもと変わらない。
送迎用の車に乗り、学校に向かう。
学校に着き、教室に入ると、窓際の席。太陽が差し込む席に綾人が座っている。
俺を待っていたのだろうか。そう感じた。
だが、それはただの俺の妄想だろう。
俺はまっすぐ綾人に、向かう。
「おはよう。綾人」
「…あ。おはよう。響」
挨拶を済ませ、本題に入る。
「俺さ。8月にルトとダンジョンに行くことになったんだ」
「はぁ?テストじゃないんだから入れないだろ」
「政府が、ダンジョンの攻略を急ぎたいらしいんだ。それで、俺とルトが」
そう。俺は、依頼により、ダンジョンに入ることができるようになった。
「……何が言いたい?」
「それで、君もどうかな?って」
「そら名誉なこった。だが、断らさせてもらう」
「なんでだ?まああらかた予想はついてる」
「「タダ働きで死にたくない」だろ?」
「よくわかったな」
「そりゃ数年一緒にいるからな」
彼はため息を吐き、俺に向かって指を刺す。
「300万。それで協力する」
「……。100円」
「おい!安すぎだろ!!!」
「仕方ないだろ!お前にあげるお金はないんだから」
「なんでだよ!?」
「んー。…政府から3000万の予算が降りていて、諸々の予算。あまりが大体500万。まだ他のメンバーもあるからお前に300万は無理だ」
「じゃあ交渉は決裂だ。他を当たりな」
「150。それでどうだ?」
「……ほんとにそれを出すのか?」
「ここで嘘はつかない。どうだ?」
「…はぁ。それで行こう」
「さっすが!じゃあ後で連絡するぜ」
よっしゃ!!!150円で綾人を獲得だぁ!!!
多分あいつは150万だと思ってるだろ。
残念だったな。
ルトが言っていた。
ダンジョンでは、まず大きく分けて2つの役職がある。
戦闘員と非戦闘員。
戦闘員はこれがある。
前衛、全体サポート、後衛。
これが大前提のパーティであり、戦術。これに細かく役職がついている。
そして、非戦闘員はこれだ。
回復サポート、通常サポート、荷物サポート。
回復サポートは、魔術師による回復魔法が使えないため、今回はいない。
通常サポートは、まあ、なんか色々だ。
荷物サポートは、名前の通りだ。
それで、この内、戦闘員では前衛をあと1人。
非戦闘員では、通常サポート最低1人、荷物サポートは5人ほど。
非戦闘員は、派遣してもらえそうだが、戦闘員はこの学校内で見つけたい。
俺は、一度職員室に向かう。
「失礼します。お聞きしたいことがあって」
「こちらに」
俺の問いかけに答えてくれたのは、エリオット・ナイトユアン先生。
この学校で、かっこいい名前ランキング万年1位になっている先生だ。
フランス人の先生で、日本に12年住んでいるらしい。
日本語はペラペラ。好きな日本語は「愛してる」らしい。ちなみに先生は独身だ。
白い髪が特徴で、あまり長くないが、したまつ毛も特徴。
その先生が俺を呼ぶ。
「ナイトユアン先生。少し相談があります」
「……。ダンジョンのことか?」
何かを察したように、先生は場所を移してくれる。
移った教室は、生徒指導室。
入る時に、下級生が俺のことを見ていてなんか、気まずかった…………。
「今回はどうしたんですか?」
「…俺がダンジョンに行くことは知っているんですよね?」
「ええ。もちろん。おそらく全生徒が知ってますよ」
「それを知った上で頼むんですけど。先生を前衛役で推薦したいんです」
「……なるほど。私を、ですか」
先生は、考えるようなポーズをし、しばらく考える。
「少し…時間をもらってもよろしいですか?リスクなどを考えたいんです。いきなりすぎて少しびっくりしまして」
「分かりました。そしてら明日。また声を掛けさせてもらいます」
「ありがとうございます。それで、…他に要件はありますか?」
「そうですね。全学年の成績優秀者、前衛と後衛を教えてください。声を掛けに行きます」
「ふむ。…なるほど。まあ、いいでしょう。前衛では1年生はアルダーさん、2年生は回蘭さん、3年生は君」
「分かりました。後衛は?」
「1年生はエルファルドさん、2年生はカシナスさん、3年生は綾人さんとマジラさんです」
「了解です。時間かけてすみませんでした。……それじゃあ、さようなら」
「えぇ。さようなら」
俺は生徒指導室の扉を開けて、外に出る。
教室の中にいる先生に一礼して、俺は、帰った。
翌日、授業が終わり、まずは2年生の教室に向かった。
「回蘭さん、カシナスさん。ちょっといいですか?」
「私ですか?」
「僕ですか?」
教室に座っている、2人を呼んだ。
茶髪ロングが特徴の回蘭さん。四角いメガネが特徴のカシナスさん。なんか説明が雑だね。
うん。特徴が少ないんです。
「2人とも、生徒指導室に行っといて。先生が待ってるからな」
2人はそれを聞いた瞬間、顔が青くなるのを感じる。
(言い方悪かったなぁ〜)
そう思いながらも、次は1年生の教室に向かう。
人物紹介1
・剣堂 響 男 17歳 2xxx年 10月10日
御三家である剣堂家長男として生まれ、特殊な血によって、目を強化して相手の攻撃を見切ることができる技、響流を使っていたが、ルトとの鍛錬により、心の在り方が変わり、剣堂家の力×ルトの協力であると言う事を理解した。それにより、新技である、協奏曲を扱うようになった。
趣味は、読書と家庭菜園。
トマトをたくさん育てている。




