第15話 先 ……もう寝てるぞ?」 俺 「はやあ!!!」
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階段を駆け上がる音が、耳に残る。
「タッ!タッ!タッ!」と、心地よいリズムで登っていく。別に狙ってわけではないが、そうなっている。
俺を先頭に、最初に行った道を戻っていく。
なぜ、ダンジョンに詳しいルトじゃないのか。
それは単純明快。
ルトは方向音痴だからだ。
ポンコツポイント。
できるだけ早く。それでいて静かに。
俺らは進んでいく。
正面に大狼。俺が実技テストで戦った相手だ。
だが、モンスターがいても、俺らは戦わない。
なぜか。
階層の希少精鋭に合う可能性を減らすためだ。できるだけダンジョンにいる時間を減らし、戦闘にいる轟音を無くす。様々な理由があり、戦わないことにした。
幸い、広い部屋だったため、左右に分かれて回避することができた。
大狼以外にも、モンスターにあったが、すべてスルー。
それのおかげだろうか。
俺らは、階層の希少精鋭に遭遇することなく、地上に上がることができた。
地上への帰還用階段。一歩一歩進む。
「…っうぅ!!!」
太陽の光に目をやられながら、俺らは無事、地上に帰ることができた。
地上に上がると、谷先生、それ以外にも、政府の人だろうか。
スーツを着ている男性が数名いる。
谷先生が、俺らにタオルをかけてくれた。
俺らの体温保持のためだろう。
そして、遠くにはカメラを持った、マスコミだろうか。人が何名か。黒いスーツを着た男性に抑えられていた。
ダンジョンから出て、谷先生と、学校のバスに乗った。
そして、報告会の始まりだ。
「まずは、お疲れ様。よく帰ってきた!」
「ありがとうございます」
「2階への連絡通路まで行けたか?」
「……それなんですけど、色々事件がありまして…学校についてからでいいですか?」
「そうか。じゃあ一旦響。休んでおけ。ほら、綾人も魔術師様も、もう寝てるぞ?」
「はやあ!!!」
学校につき、空き教室で、先生、俺、綾人、ルトの4人で報告をする。
「じゃあ、報告をよろしく」
俺が代表して言う。
「ダンジョン内で、今まで出会ったことのないモンスターに出会いました。ルトは、そのモンスターを階層の希少精鋭と、言ってました。彼女曰く、戦うべきではない。死ぬ。という感じでした」
「魔術師様でも危険な存在か…よく、生き残ってくれた」
「これはルトの指示がなければ帰ってくるのは難しかったです。ルト。本当にありがとう」
「「ありがとうございました」」
「いえいえ!お礼を言われることではありませんよ!」
と、言い彼女は顔を赤くした。
褒められなれていないのだろう。
「…じゃあ、それ以外にはあるかい?」
「特にありません」
「そっか。じゃあ、今日はお疲れ様!!!あと3日は休みだから、ゆっくり休養してくれ!」
「「はい!!!」」
3人で、校門まで出てきた。
俺とルトの迎えの車が来て、綾人と別れた。
俺らは、これからもこんなことがある。
こんな予測不可能な事態をかいくぐり、攻略しなければならない。
いつか、階層の希少精鋭を倒せるくらいになりたい。
そして、ルトを超える。
これで最初のダンジョン編は終了ですね。
また、すぐ始めたいです。




