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14話 背水の陣。なんかかっこいい!

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 俺らは、言われるがまま。2層に下っていく。

 2層も、あまり雰囲気は変わらなかった。1層と同じで、川や滝がある。

「1層と2層のあきらかな違いは、モンスターです!十分お気をつけを」

「「わかった」」

 階段の前は、右手側に川や滝。正面は広い空間で、何もさえぎることのない空間だ。左側は岩の壁。正面以外からは、敵は基本、来ないだろう。

 陣形的に言えば、背水の陣。とでも言える。なんかかっこいい!



 約10分。厄災から隠れる。上の階層からは、まだひどい足音が聞こえる。

 待っていると、綾人が口を開く。

「ルトさん。転移魔法って使えないんですか?たしか、この世界に来たのも転移魔法からでしたよね?」

「結論から言えば、それは無理です」

「まあ、それは当たり前か。最下層にだって転移できてしまうからな」

「転移対策として、ダンジョンの壁には魔法を妨害する魔法がついています。だから転移もできません」

 (魔法を妨害する…魔法?)

「妨害する魔法なら、他の魔法や魔術も使えないのでは?」

「妨害するのは、直線的に壁の内側を通るものなんです。転移魔法でいえば、魔法陣を発動させるため、壁や床を貫通させて魔力を飛ばし、それから転移ができるようになるんです」

「なるほど……ありがとう。理解した」

 彼女は綾人に向かって親指を立て、「グッ!」という効果音がつきそうな雰囲気だ。



 話していると、ゆっくりとモンスターが迫ってきていた。

 相手は50㎝ほどのカエル。

 骨も溶かしてしまう唾液が特徴だ。

「一回、あれ俺にやらしてくれないか?綾人。ルト」

「いいですよ」

「いいけど、あいつ。近接だと難しいぞ。まあ、がんばれよ」

「二人とも。ありがとう」

 俺は協奏曲(コンチェルト)を発動させるため、深呼吸をする。

 技を発動させ、剣には氷を纏わせる。

 ゆっくりと目を開け、一直線に氷を飛ばす。

 ル (ここまで魔術を扱えるとは……ほんとうにすごいです…!)

 綾 (響もここまで人外になったかぁ…………もうビーム撃ってるじゃん)

 


 相手に氷のビームが当たると同時、相手の覆いつくす氷。

 カエルをコールドスリープさせるかのよう。

 意識をなくす。



「よし。これで相手は動けない。時間は稼げそうだ」

「お、おう。そうだな!」

 (なんか綾人の笑顔がぎこちない?)

 カエルと戦っている間に、足音はしなくなった。どうやら連絡通路から階層の希少精鋭(フロア・トップエネミー)が、離れたのだろう。

「二人とも!それじゃあ行きますよ!心してください。危なかったら逃げること。それだけは守ってください!」

「「了解!!!」」

 俺らは、素早く階段を上がっていく。

 ダンジョンからの脱出。開始!!!

あと一回くらいありそう……

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