【第67話】「放棄されたクルーズ船」
【第67話】「放棄されたクルーズ船」
1時40分。
Seraphielが発見した生命反応は、依然として維持されていた。
一つだけ。
同じ場所から動いていない。
通常の状態とは呼べないほど弱い。
それでも、ほぼすべての運用機能を失った船の内部に、まだ誰かがいることを示すには十分な安定性を保っていた。
Tsumugiはブリッジのメインスクリーンの前に立っていた。
目の前では、それまで単なる一点としてしか見えていなかった対象が、ASTRAEONのセンサーシステムによって拡大されている。
一隻の船のシルエットが、ゆっくりと形を現していく。
長い船体。
多層構造。
星系間航行のために設計された船首。
軍艦を示す形状はない。
Mobile Frame用の大型ハンガーもない。
重武装の配置も見当たらない。
しかし、外装に生じた損傷によって、その船本来の形状は遠目からでは判別しにくくなっていた。
Tsumugiは、いくつかの光を失った部分を見つめた。
「これが、私たちが見つけた船」
「その通りです。登録情報との照合が完了しました」
Tsumugiが振り向く。
「名前は?」
Seraphielが識別結果を表示する。
「AURELIS SERENA」
その名前が画面に表示された。
その下には、いくつかの行政情報が続く。
「クラス:高級旅客クルーザー」
「全長:約1,100メートル」
「登録ステータス:民間船」
「航行ステータス:行方不明」
Tsumugiはすべてを読み取った。
「ASTRAEONよりずっと小さい」
「差は非常に大きいです」
Tsumugiはうなずいた。
ASTRAEONの全長は8,600メートル。
AURELIS SERENAは、Tsumugiの船の5分の1にも満たない。
しかし、サイズが問題なのではない。
Tsumugiが画面を指す。
「武装」
Seraphielが再び船の構成を確認する。
「重武装は確認されません」
「Mobile Frameは?」
「Mobile Frame母艦としての能力はありません」
「リアクターは?」
「軍用規格のリアクターではありません。船の主機関には民間用リアクターが使用されています。現在は非常用リアクターのみが稼働しています」
Tsumugiは息を吸った。
「つまり、本当にクルーズ船なんだ」
「はい。高級旅客クルーザーです。船対船の戦闘を想定して設計されたものではありません」
それまで後ろに立っていたRheaが腕を組んだ。
「それなら、この損傷は妙に感じる」
Tsumugiが振り向く。
「どういうこと?」
Rheaが船体画像を指した。
「そこを見て」
いくつかの地点が拡大される。
Rheaはすぐには説明しなかった。
ただ、船体に見える損傷のパターンを見つめている。
作戦現場に慣れている者として、彼女には、それを単なる小惑星との衝突だけでは説明できない何かが分かっていた。
「損傷のすべてが外部から生じたものじゃない」
Tsumugiは再び画面を見る。
「Seraphiel?」
「私も損傷パターンに違いを確認しています」
AURELIS SERENAの船体が三次元表示で回転する。
最初の部分には、表面に長い擦過痕がある。
二つ目の部分には、大きなへこみ。
三つ目の部分には、縁が不規則な小さな穴がいくつか見える。
Seraphielがその一つを拡大した。
「複数の損傷は、飛翔体によるものと思われます」
Rheaがうなずく。
「それと、あれは?」
船体の一部が画面に表示される。
そこには長い傷があった。
衝突によるものとは違う。
爆発による損傷とも違う。
その線は鋭い角度を描きながら、数メートルにわたって伸びている。
Seraphielが答える。
「まだ断定できません。しかし、高エネルギーの鋭利な物体、あるいは接触型武器による損傷と一致しています」
RheaがTsumugiを見る。
「剣」
Tsumugiは黙った。
「剣?」
「この銀河では、貴族が必ずしも近代兵器だけを持つとは限らない」
Rheaは淡々と説明する。
「一部の貴族家系は、今も剣の伝統を維持している。単なる家の象徴として扱うところもあるし、実際に使用するところもある」
Lanがブリッジへ到着し、画面を見る。
「それを単なる伝統だと思わないほうがいい」
Rheaが続ける。
「貴族社会では、剣が個人武器になることもある。家の象徴になることもある。名誉をかけた決闘の一部になることさえある」
少し後にやって来たCalistaが、最後の言葉を聞いた。
「名誉をかけた決闘?」
Lanが肩をすくめる。
「貴族文化は地域によって違う」
Calistaは画面を見る。
「つまり、この船が貴族に襲撃されたと疑っているの?」
Rheaは首を振る。
「まだ分からない。剣の痕があるからといって、それだけで何か異常なことだと決まるわけじゃないと言っているだけ」
Vesperaがブリッジの反対側に現れた。
「でも、銃撃痕と斬撃痕の両方があるなら……」
彼女は言葉を止めた。
Tsumugiが続きを引き取る。
「誰と誰が戦ったのか、まだ分からない」
誰も答えなかった。
Seraphielはセンサーを船体から内部構造へ切り替える。
「まだ電力が残っている内部監視システムへのアクセスを試みます」
Tsumugiがうなずく。
「ドアは開けないで」
「ドッキングも乗り込みも、指示なしでは実行しません」
「それでいい」
ASTRAEONは安全距離を維持する。
急な機動はない。
Seraphielはまず二隻の相対位置を計算し、船体の破片が飛散する可能性を予測し、ASTRAEONを危険にさらすデブリの航路がないことを確認する。
航法画面に接近ルートが形成された。
Vesperaがそれを見つめる。
「こちら側から動けば、破片はASTRAEONから離れていく」
Seraphielが答える。
「その通りです。AURELIS SERENA周辺に残っているデブリの運動方向も計算済みです」
Tsumugiがうなずく。
「そのルートを使って」
ASTRAEONが動き出した。
高速で接近するわけではない。
攻撃を仕掛ける船のようでもない。
センサーが、それまで遮られていた船体部分を読み取れる角度になるまで、ゆっくりと位置を変えていく。
距離が縮まるほど、AURELIS SERENAの状態が鮮明になっていく。
外装パネルがいくつも外れている。
一つのデッキでは圧力が失われている。
いくつかの部屋では観測窓が割れている。
航法灯は点灯していない。
船体全体には、不規則な線を描く暗い染みが残っている。
Rheaが画面を見る。
「止めて」
Seraphielが特定の部分で表示を停止する。
Rheaが指差した。
「それ」
Tsumugiが見る。
船体外側の緊急アクセスドアの周辺に、茶褐色の染みが広がっている。
Calistaが画像を拡大する。
「冷却液だけなら、こんな色にはならない」
Seraphielがスペクトル分析を実行する。
数秒後。
「有機物成分を検出しました」
Tsumugiが黙る。
「血?」
「可能性は非常に高いです。遠隔検査だけでは生物種まで特定できませんが、組成は血液と一致しています」
ブリッジの空気が重くなる。
Tsumugiは何も言わなかった。
ただAURELIS SERENAを見つめていた。
人々が星系間の旅を楽しむはずだったクルーズ船は、通信も推進システムも失い、非常用リアクターだけに支えられながら漂っている。
そこに、別の証拠が加わった。
血。
Rheaがゆっくり息を吐く。
「単なるエンジン故障の船じゃない」
「まだ分からない」
Tsumugiは冷静だった。
「何がどの順番で起きたのか、まだ分からない」
Rheaはうなずく。
「そうね」
Seraphielは、まだ到達可能な内部監視カメラシステムを起動する。
ネットワークの大部分は停止している。
しかし、いくつかのノードにはまだ電力が供給されている。
一つずつ映像が表示される。
廊下。
ダイニング。
ラウンジエリア。
非常階段。
赤い照明に照らされた長い廊下。
そして画面が暗くなる。
「大部分のカメラは機能していません」
Tsumugiが尋ねる。
「まだ動いてるものは?」
「いくつかの経路を発見しました。順番に確認します」
最初の映像が表示される。
誰もいない廊下。
人影はない。
動くものもない。
床には物が散乱している。
倒れた椅子。
割れたガラス。
開いた壁面パネル。
二つ目の映像。
ラウンジエリア。
テーブルがいくつも吹き飛んでいる。
壁の一つには小さな穴が複数開いている。
Rheaが近づく。
「銃撃痕」
Seraphielがうなずく。
「その通りです」
次の映像が表示される。
別の廊下。
今度は壁に長い線が走っている。
通常の損傷と考えるには、あまりにも真っ直ぐだった。
Rheaがすぐに言う。
「斬撃痕」
Calistaが角度を見る。
「もし本当に剣なら、かなりの力の持ち主ね」
Rheaは答えなかった。
映像が切り替わる。
別の部屋。
床には乾燥した血痕が残っている。
その一部は、数か月にわたる腐敗と酸化によって、さらに暗い色へ変化していた。
Tsumugiは画面を見つめる。
「どれくらい?」
Seraphielが答える。
「映像だけでは正確な経過時間は特定できません。しかし、この染みが最近生じたものではないことは明らかです」
Tsumugiはうなずいた。
「入らないで」
Rheaが彼女を見る。
「Captain?」
「まだ」
Tsumugiは画面から目を離さない。
「この船に何人いたのか、何が起きたのか、船体がまだ安全なのか、何も分かってない」
Rheaはその判断を受け入れた。
しかし、次の映像によってブリッジ全体が再び沈黙した。
小さな部屋。
ドアの近くに、人間の遺体らしきものがある。
すでに原形を保っていない。
衣服はまだ確認できる。
しかし、その遺体の状態では目視による身元確認はほぼ不可能だった。
Seraphielが映像を拡大する。
「遺体を確認しました」
Tsumugiは画面を見る。
「何体?」
Seraphielが、まだ稼働しているカメラから確認できる範囲を数え始める。
「正確な数はまだ出せません。監視できない区域がいくつかあります。しかし、異なる場所で複数の遺体を確認しています」
Lanが視線を落とす。
「七か月……」
Calistaが静かに言う。
「冷却システムが停止していれば、腐敗はより早く進む」
Seraphielがうなずく。
「その通りです。船内環境は安定していません。大部分の遺体は、目視による身元確認がほぼ不可能な状態です」
Tsumugiは何も言わなかった。
音楽もない。
会話もない。
ただブリッジのシステム音だけが響いている。
AURELIS SERENAは、悲劇の後に放棄された建物のように、彼らの前に浮かんでいた。
それでもTsumugiは、一つのことを考え続けていた。
「生命反応」
Seraphielが答える。
「まだあります」
「あの人は、この全部がある船の中にいる」
「はい」
Tsumugiはゆっくりとうなずいた。
「なら、慎重に行かないと」
Rheaはまだ画面を見つめていた。
彼女は以前にも、似た状況を見たことがある。
クルーズ船ではない。
観光旅行でもない。
しかし、貴族同士の争いは、この銀河において決して珍しいものではなかった。
「Captain」
「ん?」
「もし、この船が貴族を乗せていたのなら……」
Tsumugiが振り向く。
「貴族だったって、まだ分かってないよ」
「分かってる」
Rheaは否定しなかった。
「可能性があると言っているだけ」
Lanも口を開く。
「豪華客船、高級旅客クラス、そこに近代兵器と剣の痕」
Vesperaが腕を組む。
「それだけでは断定できない」
「そうね」
Rheaがうなずく。
「でも、貴族社会での相続権争いが起きること自体は、決してあり得ない話じゃない」
Tsumugiが彼女を見る。
「そこまでひどいの?」
Rheaが薄く笑う。
「爵位が権力、土地、財産、政治的な人脈、そして一族の資産に対する権利を意味するなら、人は多くのことをする」
Lanが付け加える。
「相続人が女性の場合も同じです」
Tsumugiが少し驚く。
「女性でも爵位を継げるの?」
「多くの地域では、はい」
Lanは落ち着いて答えた。
「相続規則は国、家系、そして現地の貴族法によって異なります。すべての制度で男子が女子より優先されるわけではありません」
Rheaが続ける。
「女性の子供が相続人になることもある。父方から継承される場合もあれば、母方から継承される場合もある。家法と地域の法律次第よ」
Calistaが鼻を鳴らす。
「つまり、明確な規則がなければ……」
「争いが起きる可能性がある」
Rheaが画面を見る。
「兄弟、親族、分家、さらには外部の人間まで、誰かの権利を問題にすることがある」
Tsumugiは再び船を見る。
「そして、その権利を奪いたい人がいたら……」
Rheaはすぐには答えなかった。
「争いは、とても酷いものになる可能性がある」
Vesperaが言う。
「でも、ここでそれが起きたとはまだ分からない」
「その通り」
Rheaが念を押す。
「証拠を見る前に物語を作らないこと」
Tsumugiがうなずく。
「それでいい」
彼女は画面を指した。
「分かっている事実だけを見る」
Seraphielが暫定一覧を表示する。
「確認済みの事実です。AURELIS SERENAは高級旅客クルーザーです。全長は約1,100メートル。重武装は確認されていません。Mobile Frame母艦としての能力はありません。軍用規格のリアクターもありません。通信はオフライン。推進システムは停止。非常用リアクターは稼働中。大部分のデッキは電力を失っています。船体には損傷があります。銃撃痕の可能性があります。鋭利な武器による痕跡も確認されています。複数の遺体があります。そして、一つの生命反応が依然として検出されています」
Tsumugiはその一覧を見つめる。
「まだ分かってないことは?」
「船が行方不明になった原因です」
「犠牲者の数」
「確定できていません」
「犠牲者の身元」
「特定できていません」
「誰が襲ったのか」
「不明です」
「それから、生きている人」
Seraphielが一瞬黙る。
「身元は不明です」
Tsumugiはうなずく。
「つまり、まだ答えはない」
突然、警告が表示された。
Seraphielがすぐに画面へ意識を集中させる。
「Tsumugi」
「何?」
「船内の電力分配に変化を検知しました」
「どこ?」
「メディカルデッキです」
船の表示が変わる。
それまで暗かった一つの区画がマーキングされる。
メディカルデッキ。
Tsumugiが近づく。
「まだ電力がある?」
「その通りです」
Rheaが画面を見る。
「七か月経って?」
「その区域へ供給されている非常電力は、まだ安定しています」
Calistaが眉をひそめる。
「船全体がほとんど死んでいるのに、どうしてメディカルデッキだけ維持されているの?」
Seraphielが答える。
「緊急時には、医療システムが自動的に優先電力の対象になる場合があります。その可能性があります」
LanがTsumugiを見る。
「あるいは、誰かが意図的に維持している」
Tsumugiは答えなかった。
証拠のない推測はしたくない。
「Seraphiel」
「はい?」
「何も停止させないで」
「船のシステムには変更を加えません」
「それと、内部へのアクセスを試みないで」
「了解しました」
TsumugiがRheaを見る。
「まだ入らない」
Rheaはうなずく。
「じゃあ、どうする?」
Tsumugiは目の前の船を見つめる。
「救助手順を準備する」
Seraphielがすぐに一覧を表示する。
「ドッキング?」
「まだ」
「乗り込み?」
「まだ」
「まず、接近したときに船が崩壊しないことを確認する」
Calistaがうなずく。
「それは私の仕事ね」
彼女はコンソールへ近づく。
「Seraphielから送られてくるデータで外部構造を確認できる。内部圧力が不安定なら、最も危険な場所を特定する」
Tsumugiがうなずく。
「やって」
「分かった」
Lanが行政データを開く。
「私は船の法的ステータスをさらに調べる」
Tsumugiが振り向く。
「所有権?」
「所有権、保険、それから救難船の権利請求の可能性」
Tsumugiがうなずく。
「何も取らないで」
Lanが笑う。
「分かってる」
「これは廃品じゃないからね」
「Captain」
Lanが彼女を見る。
「救難船に関する権利は理解してる」
彼女は画面を示す。
「所有権と保険請求の状況が明確になるまでは、この船を私たちの所有物として扱うことはできない」
Tsumugiは満足そうにうなずいた。
「それでいい」
Vesperaがマップを指す。
「私はAURELIS SERENA周辺の航路を監視する。別の船がこのセクターに入ってきたら、すぐ分かる」
Rheaが立つ。
「私は?」
Tsumugiが彼女を見る。
「救助装備を準備して」
Rheaが笑う。
「了解」
誰も反論しなかった。
彼らは作業を始める。
秘密を見つけたいからではない。
放棄された船から財宝を手に入れたいからでもない。
Tsumugiが突然、観光旅行を新たな任務に変えたからでもない。
ただ、生きているかもしれない人を一人見つけた。
それだけで十分な理由だった。
数分が過ぎる。
ASTRAEONは安全な位置を維持している。
AURELIS SERENAは無音のまま漂っている。
二隻の船の間では、虚空がなお暗く広がっていた。
しかし今、その二隻の関係は変わっていた。
ASTRAEONは、もはや単なる観察者ではない。
助けることを決めたのだ。
Tsumugiは一人、ブリッジの窓の前に立つ。
そこから見えるAURELIS SERENAは、すべての生命を失った小さな都市のようだった。
明かりが点いているのは一部だけ。
護衛船もない。
通信もない。
誰かが迎えに来る兆候もない。
七か月。
七か月間、返答はなかった。
しかし今、彼らはその船の中に一つの生命が残っていることを知っている。
Seraphielが後ろから話しかける。
「Tsumugi」
「うん?」
「メディカルデッキには、まだ電力があります」
TsumugiはAURELIS SERENAを見つめる。
「準備が全部終わったら入る」
「了解しました」
Tsumugiはブリッジにいる全員へ振り向く。
「これを仕事だと思わないで」
Rheaが笑う。
「休暇中だから?」
Tsumugiがうなずく。
「そう」
Calistaが小さく笑う。
「あなたたちの休暇って、本当に変ね」
Lanは行政画面を見つめた。
「少なくとも今回は報酬をもらえない」
Vesperaが微笑む。
「それに、中にいる人が感謝してくれるかどうかも分からない」
Tsumugiは再び放棄された船を見る。
「感謝してもらう必要はない」
その声は静かだった。
「生きているなら、助ける」
その後、誰も答えなかった。
ただASTRAEONのシステムが稼働し続ける静かな音だけが響いている。
遠くでは、AURELIS SERENAが静止している。
そのクルーズ船には、今も血痕、銃撃痕、斬撃痕、そして何か月もの間、身元を確認される機会すら与えられなかった遺体が残されている。
そして、そのすべての奥には――
一つのメディカルデッキがまだ電力を保持している。
船内で、まだ完全には死んでいない唯一の区域。
Tsumugiはそのインジケーターを見つめる。
そして言った。
「明日、誰が生きているのか確かめよう」
Seraphielが答える。
「はい、Tsumugi」
メインスクリーンに、再びAURELIS SERENAが映し出される。
船から声はない。
メッセージもない。
返答もない。
しかし、一つのことだけは確定していた。
誰かが、まだ中で待っている。
【次話 第68話 ― 「スリーピング・ポッド」】
Tsumugi、Seraphiel、Rheaは、安全確保の準備を終えた後、ついにAURELIS SERENAの内部を直接調査する。
そこに生き残ったクルーはいなかった。
生存している他の乗客も見つからなかった。
そして、放棄されたクルーズ船の状態から外れたものも見つからなかった。
船の大部分はすでに電力を失っていた。
廊下は無人だった。
数か月間、手入れされることなく腐敗が進んだため、発見された遺体の身元確認は困難だった。
しかし、メディカル・プリザベーション・デッキだけは機能していた。
そこには、船内の他の区域とは異なる一室があった。
スリーピング・ポッド07。
そして、その中には一人の人間族の少女がいた。
生物学的年齢:
18歳。
【第68話へ続く……】




