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ASTRAEON VELORIA――銀河を旅する自由傭兵――  作者: Ren Hazumi


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第五十五章 四人の食卓

第五十五章 四人の食卓



アストレオンの食卓は、いつもより賑やかに感じられた。


ツムギはテーブルの端に座った——この船に初めて来た時からずっと座っている場所だ。右隣にはセラフィエルが優雅に座り、白と青の提督制服はいつも通り整っている。向かいにはレアが脚を組み、台所から音がするたびにキツネの耳をぴくぴく動かしている。ランはレアの隣に座り、手元のタブレットはまだ点灯している——ツムギが何度も注意しているのに、いつもタブレットを食卓に持ってくる。


そしてテーブルのもう一方の端に、カリスタ・フェロがぎこちなく座っていた。


カリスタがクルーの一員として彼らと食事をするのは初めてだ——客としてでも、臨時のコンサルタントとしてでもなく、これから長く一緒にいる者として。彼女は既にシャワーを浴び、清潔な灰色のTシャツと黒い長ズボンに着替えている。赤い髪は後ろで結ばれているが、数本がまだ顔の前に垂れている。


「そんなに硬くなる必要はない」とレアが沈黙を破った。


カリスタは振り返った。「硬くなんかない。」


「像みたいに座ってる。背筋がまっすぐすぎる。」


「いつもこうだ。」


「検査を受けるみたいな座り方をいつもするのか?」


カリスタは眉をひそめた。「お前はいつもこんなに喋るのか?」


「話す価値のあることがあればな。」


ツムギが会話が口論に発展する前に割って入った。「もういい、レア。彼女を慣れさせてやれ。」


レアは肩をすくめた。「場を和ませようとしてるだけだ。」


「邪魔してるんだ。」


「友好的にしてるんだ。」


カリスタは読み取れない表情でレアを見つめた。「お前はいつもこんな感じか?」


「どんな?」


「喋りすぎ。」


レアは微笑んだ——この会話を楽しんでいることを示す微笑みだ。「そのうち慣れる。」


「慣れたいとは思わない。」


ランがタブレットの向こうから小さく笑った。「心配しないで、カリスタ。レアはいつもこんな感じ。でも見た目ほど悪くない。」


「ありがとう、ラン」とレアは平坦な口調で言った。


「本当のことを言っただけ。」


---


セラフィエルが食事を運んだ——ご飯、味噌汁、焼き魚、そして農業デッキからの新鮮な野菜。料理の香りが食堂に広がり、これまでセラフィエルの料理を食べたことのないカリスタは、驚いた表情で自分の皿を見つめた。


「これ……本物の食べ物?」


「ああ」とツムギは答えた。「セラフィエルが作った。」


カリスタはセラフィエルを見た。「料理もできるのか?」


「私は多くのことができます」とセラフィエルは丁寧に答えた。


カリスタは箸を手に取り、一口味わった。目を見開く。


「美味い。」


「知ってる」とレアが言った。「最初から言ってる。」


「何も言ってなかった。」


「毎回『美味い』って言ってる。同じことだ。」


カリスタは首を振ったが、食べ続けた。


---


数口食べた後、カリスタは長い間尋ねたかった話題を持ち出した。


「船長。」


ツムギは振り返った。「何だ?」


「地球について聞きたい。」


レアは眉を上げた。「地球? お前の故郷の惑星?」


「ああ。」


ツムギはスプーンを置いた。「何を知りたい?」


「すべてを。」カリスタは何かを理解したいエンジニアの目の輝きで彼を見つめた。「地球に行ったことがない。地球から来た人に会ったこともない。データベースで地球が孤立した惑星で、FTL以前の技術を持ち、銀河外との接触がないことだけ知っている。」


「その通りだ。」


「そこに住むのはどんな感じ?」


ツムギは考えた。地球のことを考えるのは久しぶりだった——銀河での新しい生活で忙しくなってからは特に。しかしカリスタの質問が彼に思い出させた。


「違う」と彼はついに言った。「地球では、すべてがもっと小さく、もっと限られていた。人々は一生を一つの惑星で過ごし、外に何があるかを見ることもなく。」


「退屈そう。」


「時にはな。でも美しいものもあった。海。山。森。賑やかな都市。美味しい食べ物。」


カリスタは眉をひそめた。「恋しいか?」


ツムギは沈黙した。


「時々な。でも戻りたいとは思わない。」


「なぜ?」


「ここ、この銀河には、もっと多くの見るもの、やるべきことがあるから。外に銀河全体があると知った後で、限られた生活には戻れない。」


カリスタは静かに頷いた。「わかる。」


静かに聞いていたレアが付け加えた。「私も故郷の惑星には戻りたくない。」


カリスタは振り返った。「なぜ?」


「あそこには私を待っている者はいない。そしてここでは……」彼女はツムギを見た。「……目的がある。」


カリスタはしばらくレアを見つめた。そして再び自分の食事に目を戻した。


「私にも帰る場所はない」と彼女は静かに言った。「私の故郷は鉱山惑星だった。何も魅力的なものはない。もっと大きなものを見たいから出てきた。」


「そして見つけたか?」とツムギが尋ねた。


「この船を見つけた。」カリスタは肩をすくめた。「今のところ、それで十分だ。」


---


ランがタブレットを置いた——座ってから初めて。


「船長、話したいことがあります。」


ツムギは振り返った。「何だ?」


「オルテイアへの投資です。来月の利益予測を計算しました。すべて順調なら、鉱物輸送で約十二万GCを得られます。」


ツムギは頷いた。「予想より良いな。」


「はい。でも一つ問題があります。」


「どんな問題だ?」


「ヴェルクラーデン・インダストリアルです。」ランはタブレットを軽く叩き、テーブルの小さな画面にグラフが現れた。「彼らはオルテイア周辺の鉱山から鉱物を買い始めています。我々より高い価格を提示しています。」


レアは眉をひそめた。「つまり我々のルートを断ち切ろうとしているのか?」


「はい。我々と仕事をしている鉱山からの鉱物供給を奪おうとしています。」


ツムギは考えた。「彼らは成功しているのか?」


「まだです。鉱山はまだ我々に忠実です——特に我々が彼らが困難な時に助けたからです。しかしヴェルクラーデンが価格を上げ続ければ、彼らは寝返るかもしれません。」


「我々に何ができる?」


「我々も価格を上げられます。でもそれは利益率を下げることになります。」


ツムギは首を振った。「価格戦争に巻き込まれたくない。それはヴェルクラーデンを利するだけだ——彼らの方が資源が多い。」


「ではどうしますか?」


「ミラルと話す。そして他の鉱山とも。彼らがどれほどの圧力を感じているか知りたい。」


ランは頷いた。「会談を設定します。」


---


カリスタはその会話を注意深く聞いていた。ランが話し終えると、彼女が口を開いた。


「船長。」


ツムギは振り返った。「何だ?」


「手伝えるかもしれない。」


「どうやって?」


「独立したエンジニアになる前、鉱山業界で働いていた。鉱山がどう運営されているか知っている。何が必要か知っている。そしてヴェルクラーデンのような大企業がどう動くかも知っている。」


ツムギはしばらく彼女を見つめた。「洞察を与えられるか?」


「それ以上のことができる。彼らとの話し合いを手伝える。彼らの言葉がわかる。」


ツムギは考えた。「それはとても助かる。」


カリスタは微かに微笑んだ。「大企業は好きじゃない。彼らは自分の機械を気にかけない。利益しか気にしない。彼らを倒すのを手伝えて嬉しい。」


レアは笑った。「その考え方、好きだ。」


「本当のことを言っているだけ。」


---


夕食後、ツムギはコックピットの窓の前に歩いた。


後ろでは、レア、ラン、カリスタがまだリビングルームに座っている——はっきりとは聞こえない何かを話している。セラフィエルは彼の隣に立ち、静かで落ち着いている。


「セラフィエル。」


「はい、ツムギ?」


「カリスタについてどう思う?」


「彼女は聡明で熟練した人物です。また強い動機を持っています——ただ働くためだけでなく、自分を証明するために。」


「それは問題か?」


「いいえ、彼女の動機が我々の目標と一致している限りは。そしてこれまでのところ、そう見えます。」


ツムギは頷いた。


「明日、ミラルとヴェルクラーデンについて話す。」


「必要なデータを準備します。」


「ありがとう、セラフィエル。」


---


夜が更けていった。


一人、また一人と、それぞれの部屋へ向かっていった。レアは自分のキャビンへ、ランは自分のキャビンへ、カリスタは彼女のために用意されたキャビンへ——レアのキャビンと同じデッキにある小さな部屋だが、より大きな作業机と彼女が要求した若干の機材がある。


ツムギはコックピットの窓に残り、セラフィエルがそばにいた。


「船長」とセラフィエルが言った。


「何だ?」


「新しいメッセージが届きました。」


「表示しろ。」


目の前の画面が点灯し、ナルコールの傭兵協会からの短いメッセージを表示した。


「契約利用可能 — 優先度:高」


「依頼主:エルドラス鉱山コンソーシアム」


「場所:エルドラス鉱山回廊」


「任務:護衛、偵察、民間人保護、証拠収集」


「報酬:1,500,000ギャラクシークレジット」


「リスク:高」


「注記:この契約には高い戦闘能力を持つ船と経験豊富な乗組員が必要です。Bランク以上の傭兵のみ利用可能。」


ツムギはその数字を見つめた。


1,500,000ギャラクシークレジット。


それは非常に大きな金額だ——これまで受けた全ての契約を合わせたよりも大きい。そしてそれは、この契約が普通の仕事ではないことを意味している。


「セラフィエル、エルドラス鉱山コンソーシアムについて何か知っているか?」


「少しだけです、ツムギ。彼らはエルドラス鉱山回廊の鉱山を管理するコンソーシアムです——鉱物が豊富なフロンティアの領域です。しかしその地域は不安定なことでも知られています——海賊活動、企業間の紛争、地元住民との緊張。」


「これは危険か?」


「非常に危険です。だから報酬がこれほど高いのです。」


ツムギはもうしばらくそのメッセージを見つめた。


「これについては明日話そう。全員をこの決定に関わらせたい。」


「了解しました、ツムギ。」


---


【次回予告 第五十六章 —— 「ヴェルクラーデン・インダストリアル」】


ツムギはエルドラス鉱山コンソーシアムから大きな契約を受ける——危険で知られる地域での護衛、偵察、民間人保護を含む契約だ。しかし決定を下す前に、ヴェルクラーデン・インダストリアルが再び会談を求めてくる——そして今回は、より大きな申し出を持ってきている。


【第五十六章へ続く…】

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