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9話 彼女は教室に行く。

涙と声が枯れるまで、先生に抱きしめられながら泣いたあと、私の身体にはとてつもない疲労感とほんの少しの軽さが残った。

私が泣き止んだのを見て、先生は声をかけていた。

「どうする?」

「教室に行きます。」

私は迷うことなくいい切っていた。

先生は頷くとタオルを持ってきた。

「それじゃあ、まずは顔を洗って拭かないとね。」

私は先生に言われて改めて自分のことを確認してみると、顔は涙とかでぐちゃぐちゃでブラウスやスカートまで涙や汗でぐっしょりと濡れていた。

私は途端に恥ずかしくなりながらもひとまず、先生に言われた通りに顔を洗った。そして、振り返ると、そこにはブラウスとスカートが準備されていた。

「とりあえず、これに着替えようか。」

私は1度頷くとそれらを取って保健室の奥にあるカーテンで囲まれたスペースに移動した。ちなみに、保健室を見渡したが、松村くんの姿と東田先生の姿はなかった。

私は覚えてはいないけど、私が泣き出す前には退出してたんだよね?もし見られていたら恥ずかしいなぁ。と思いながら私は素早く着替えた。

そして、私が外に出ると先生は笑顔で頷いた。

「いってらっしゃい。

また、しんどくなったらいつでも来ていいからね。」

私はその言葉を背に教室へと向かった。

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