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14話 彼女は戸惑う

私が科学部に入部してから1週間が経過した。もう7月も半ばを過ぎたところだ。もうあと3日も経てば夏休みが始まる。

私は基本的にやまちゃん先輩と行動を共にしながら部活動に励んでいた。理由は単純で一番私のことを気にかけてくれて色んなことを話してくれるし、一番赤松先輩と一緒に行動することが少ないからだ。私はやっぱりなんやかんや言っても赤松先輩のことがまだ怖いと思っている。だから、赤松先輩と一緒に行動することが一番多い植松君や赤松先輩がよく用事を頼みにくる松村君の近くにいると必然的に赤松先輩と交流する機会が多くなりそうだったので私はやまちゃん先輩にひっついて水槽の掃除をしたり、餌をやりながら過ごしていた。

「全員注目。」

ある日の部活で突然赤松先輩が叫んだ。

みんな動きをピタッととめて赤松先輩の方を見た。

「夏の生物採取合宿が決まりました。

場所は氷ノ山です。

日程は8月3日から9日の1週間。

川にもはいる予定なので水着も用意しておくこと。詳細は配布するパンフレットを確認するように。

あと、山本さんは親に許可も貰ってきてね。」

私はもらったパンフレットを見て思わず固まってしまった。だって、工程表の中に登山が入ってるし、川での生物採取も入っていたのだから。これって体力持つかな?

私はどうしたものかと悩みながらも帰宅して父親にパンフレットを見せた。

「お父さん。」

「何?」

久しぶりに話しかけた父親の声はとても優しかったけど、昔みたいな優しさではなくて気を使っていることが分かるものだった。

「これに行きたいの。

いい?」

私が聞くとお父さんは頷いてくれた。

「いいよ。

それじゃあ、休みに必要なものを買いに行こうか。」

お父さんの優しい言葉に私はびっくりしてしまった。

それにしても必要なもののリストを見て思ったんだけど、この服の量と水分と携帯食料の量がおかしい気がするのは気のせいかな?

私の疑問には誰も答えてくれなかったけど、私は持っている服の確認へ部屋に戻った。

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