22 柔らかな真実
廃工場の中、あみはリアンとマイクと共に隅のベンチに座っていた
焚き火の明かりが微かに揺れ、その光が3人の顔を静かに照らしている
会話の端々にはまだどこか重い空気が漂っているが、リアンとマイクは積極的にあみに話しかけていた
「ねえ、あみ。この廃工場、最初は怖いかもしれないけど、案外居心地悪くないんだよ。慣れればさ」
リアンが明るい声で言うと、マイクは尻尾を軽く揺らしながら笑った。「まあ、慣れるにはちょっと時間が必要だけどな」
あみは小さく笑いながら
「そうだね……ここで何とかやってみるしかないもんね」
彼女の心の中にはまだ昨日の襲撃の記憶が残っていたが
仲間たちの会話は少しだけその傷を和らげてくれた
その時、エリクが現れた
焚き火の明かりに照らされたその表情には穏やかな笑みが浮かんでいる
「ああ、エリク!」
マイクが軽く手を挙げると、エリクは柔らかな笑みを浮かべながら歩み寄り、「よう」と軽く応えた
その仕草には優しさが漂っている
「エリク、娘さんの様子は?」
リアンが問いかけると、エリクは少し間を置いて答えた
「なんとか無事だよ。今は安全なところにいる」
その言葉に、あみは興味を引かれたように顔を上げた
「エリクさん、娘さんがいるんですか?」
エリクは一瞬あみの目を見つめ、穏やかに頷いた
「ああ、まだ5歳だ。名前はエリナ」
リアンが楽しそうに微笑みながら口を開いた
「可愛いんだよね、あの子。すごく甘えん坊でさ」
エリクはその話を聞きながら柔らかな笑みを浮かべていた
「あいつのためなら、何でもしてやりたいと思ってる」
その言葉に、あみは小さな感銘を受けたように感じる
「娘さんのために、エリクさんがすごく頑張ってるんですね」
エリクはあみに視線を向けると
穏やかな声で言った
「まあ、親なら誰だってそうだろう」




