21 寄り添う温もり
廃工場の片隅、あみは膝を抱えて座り込んでいた
冷たいコンクリートの床が体温を奪い
薄暗い空間が彼女の不安をさらに掻き立てる
「どうして……こんなことに……」
小さな声で呟きながら、震える手を握り締めた
仲間たちの笑顔が頭をよぎるたび胸が締め付けられる
彼らの犠牲が無駄にならないようにと自分に言い聞かせても
心の奥底に広がる孤独感は消えなかった
その時、足音が近づいてくるのが聞こえた
あみは顔を上げると、そこにはジアが立っていた
「ジア……」
名前を呼ぶ彼女の声は震えていた
ジアは何も言わず、あみのそばにしゃがみ込むと
そっと彼女を抱きしめた
その腕の力強さと温もりに
あみの心の中で張り詰めていたものが一気に崩れ落ちる
「ジア……私……」
言葉にならない感情が溢れ、あみの目から涙がこぼれ落ちた
彼の胸に顔を埋めながら、彼女は声を上げて泣いた
ジアはその涙を受け止めるように
彼女をしっかりと抱きしめたまま低い声で言った
「俺が守る。お前は何も心配するな」
その言葉に、あみの胸の中に小さな光が灯るような気がした
彼の言葉は短くても、その重みが彼女の不安を少しずつ溶かしていく
ジアはそっと彼女の顔を上げさせると、優しく唇を重ねた
そのキスはこれまでのどんな瞬間よりも穏やかで
あみにとって初めて心から受け入れられるものだった
あみは目を閉じ、彼のキスにそっと応えた
その瞬間、彼女の中で何かが変わった気がした
孤独や不安が少しずつ薄れ、彼の存在が自分にとってどれほど大きなものかを感じ始めていた




