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しろのほう  作者: 焚(たき)
『分岐点』
32/39

私の決めた道


高校3年生になって進路を考える時期になった。


私は勉強が苦手で、

テストもほぼ一夜漬けだったし、

飛び抜けて出来る教科も

学びたい学科も特に無かった。

そもそも学校が嫌いだったから、

もうこれ以上通いたくない気持ちもあった。


将来やりたいことは特に無かった。

というのも私は高校1年生の時に

歌手を目指してスクールに通わせてもらっていた。


でも自分の才能に自信が持てず

これで大人になって食べていける自信もなく、

1年半通って諦めた。


お金は母が出してくれていた。

週に一回のレッスンだったが、

金額はかなりのものだった。

それでも私の為に通わせてくれていたのだ。


それを裏切って辞めてしまった。

母が頑張って働いたお金。


私はもう、これ以上親の期待を裏切りたくないと

思った。

大学に入学して中退したら意味ないし

せっかく大学に行かせてもらうなら、

ちゃんと真面目に勉強をして

いい企業に就職しないといけない気がした。


学校に行くなら美容の専門学校とかに

行きたいなとも思ったけど、

1度でも夢を目指して諦めた事があるから、

私はもう親に迷惑をかけたくなかった。




私の親は昔と変わった。

私が虐めを受けてから過保護な親はいなくなった。

父は特に厳しくなった。

今まで私には優しかった口調も変わっていた。

私の事を否定する事も無かったのに、

否定は増えていった。


私は分かってた。

父は、私が虐めうけたのは自分の教育が間違っていた。

そう思ってる。

そんな気がした。


でも私はそんな父に反抗する事も増えた。


『こんな家、早く出て行きたい』

『就職して彼と暮らしたい』


父は、高校を出たら好きにすればいい!

と怒り口調でいつも言うだけだった。




そして私は高校卒業してわずか3日で実家を出た。

私は高校を卒業してすぐに就職し、

彼と一緒のアパートで暮らすようになった。




家を出て、彼のアパートで初めてお風呂に

入っている時、




何故か涙が出てきた。


嬉しいはずなのに。


一緒に過ごすことを、

とても心待ちにしてたのに。


泣いたのはその日だけだった。




私の新生活が始まった。

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