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しろのほう  作者: 焚(たき)
『分岐点』
30/39

早退

彼の就職先は隣の県だった。

高校生の私にとって、それはとても遠くに感じた。

私の家から彼のアパートまで

今までは電車で1本、30分もあれば着いた。


でも今度は電車で片道2時間だ。

前は定期券内だっけど、

今度は電車賃だってかかる。




そして今日は彼が新しいアパートへ引っ越す日。

私は今行かなきゃいけない気がした。

朝礼が終わったらすぐに保健室に行き、

熱と嘘をついて学校を早退した。

私は走って駅に行き、

彼が住む新しいアパートへ向かった。




アパートに着いたのはお昼過ぎだった。

彼がドアを開けて、

私を見ると驚いていて喜んでた。

学校を抜け出してここまで来たのが

嬉しかったみたい。

彼はダンボールだらけの部屋に

布団を敷いていた。


少し風邪をひいているみたいだった。

私は彼を寝かせて、

引越しのダンボールを全て片付けた。


夕方になって私は帰る時間になった。

彼は送ると言ったが、

早く治るように安静にしておいて、

土曜にまた来るからと彼に告げた。




今日、彼の顔が見れて私は良かったと思った。

もう引っ越したら会えなくなっちゃう気がして

とても不安だったから。

でも私は彼が好き。

だから前より離れているけど、きっと大丈夫。

そう自分に言い聞かせて家へ帰った。

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