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しろのほう  作者: 焚(たき)
『分岐点』
25/39

連絡先

それから彼と話す機会は無く、

研修も残り3日になった日、

私は研修が終わればもっと彼と話せる機会は

無くなると思った。


気になるけれど、

ただ私が一目惚れしただけだから、

特に理由もないのにこれ以上考えるのはやめよう。

そう思い、研修終わりの道を歩いていた。




すると後ろから彼の声がした。

彼は同い年くらいの女子大生と話していた。

彼女は私とは見た目も違って真面目そうな

落ち着いた人だった。




私は、自分が彼から見れば17歳の子ども

なんだろうなと見えない壁を感じた。


私が駅の改札を抜けて電車に乗ろうとした時

だった、


「お疲れ様です」


彼が声をかけてきてくれた。

私も挨拶をして

帰る方向が一緒だったんですねと

返した。



そして、

研修は残り2日ですね

とか、

うまくできるのか不安です

とか、

他愛ない話をしてから


私は勇気を出して言ってみた。


「あの、他の方たちみんな連絡先とか

交換してるみたいで…

私たちも交換しませんか?」


わたしは咄嗟にデタラメを言って

彼に連絡先を聞いた。


「そうなんですね!良いですよ。

これ俺のメアドなんですけど、登録できます?」


私は顔がとっても熱くなっているのを

感じた。

でも必死に冷静を装って、

揺れる電車の中でスマホに登録をした。

そしてSkypeも登録しあった。


「ありがとうございます…!

分からない事とかあったら連絡しますね」


連絡する機会が来るかは分からなかったけど、

それより教えてもらえた事が嬉しかった。


「俺、メールはあまり気づかない事が多いので

Skypeの方で基本送ります!」

「じゃあ俺はここなんで、また明日。

お疲れ様です!」


「はい!お疲れ様です!」


彼にとったら連絡先を交換することは

なんて事ないかもしれない。

でも私にとっては凄く嬉しい事だった。

研修が終わってしまう寂しさが

少し消えていく気がした。

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