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しろのほう  作者: 焚(たき)
『好きだったはずの"ひとり"』
16/39

告白

家に帰ると誰も居なかった。

私はリビングのエアコンをつけて、

ソファに横になり天井を見上げた。

多分、無視をされて1ヶ月は経ったと思う。

でもまだそれだけなんだ。

私にとったらとても長い間1人でいる気がする。

もっと長い時間が経ってると思ったけど、

まだ1ヶ月。

こんな事で逃げて帰ってきた私は甘い。

そう思った。


天井を見てボーッとしていると

母が仕事から帰ってきた。


「なにしてんの?

ジャージのままで…」


「どうかした?」


きっと本当はこんな言葉をずっと待ってた。

優しい言葉をかけられるのが

久しぶりな気がして、

母の目を見たら泣いてしまう気がして、

ずっと見ないようにしていたのに、

ふいに心配そうな目を見たら自然と涙がこぼれた。




それから私は、

自分が部活の友達に悪い事をしてしまって、

今部活内で同級生から無視をされている事や

今1人になってしまっている事、

どうしたら許してもらえるか悩んでいる事を

話した。




母は冷静に親身になって聞いてくれた。

そして何で怒らせてしまったのか理由が

分からないなら理由をハッキリさせよう、

そして謝ってみよう。

それで仲直りできるといいね。

とアドバイスしてくれた。




私は母に話せて1人で抱え込んでいたものが

スッキリした。




その日の夜、

洗面所に手を洗いにいくと

シャワーの雑音に混ざって

母のすすり泣く音が聞こえた。




私は母に伝えたことで、

悪い事をした気持ちになった。

悲しい思いをさせてしまったと感じた。


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