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第二話 ぼく、てんせい

「で、目が覚めたら、人間の赤ちゃんになってたんだよね~」

ずーっと僕の話を聞いてた女の子が、呆れた目でこっちを見てくる。

「何?その訳わかんない話!黙って聞いてて損した!もう帰る!!」

女の子は僕にそう答えると、足早に離れていった。

「あっ、待ってよ~ 〇〇ちゃん!」

慌てて僕はその子に追いすがる。


その子の名前は...?


そして、僕の名前は...??


--------------


...なんてとこで終わりかな。

うん?なんの話って?

今までのやりとりのこと。

そう、すべてはぼくの想像、夢。

なんだ、その変な夢って?

そうなんだ、変なんだね。

ごめん、分からないや。

だって、ぼくは、なにも知らないから。


ぼくがぼくを知ったときには、もうこうなってた。

病院の中の、白い白い壁に囲まれた部屋。

大人の男の人と女の人が代わる代わるやってくる。

ぼくは、ずーっとベッドの上でその人たちの話を聞いてる。

前は、少しだけだけど歩くこともできたんだ。

病棟の中を少し散歩したりした。

同い年くらいの子とも友達になった。


...いつの間にかいなくなったけど。


定期的に子どもたちがやってくる。

けれど、気が付けばいなくなってる。

ぼくもいつかいなくなるんだろうなぁ...。


それでも、ぼくは!


ぼくは...。

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