↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
95/115

第95話:飛翔する刃と単純なる強大

陰謀が渦巻く校舎裏の緊張感とは裏腹に、巨大倉庫前の広場では、二人の少女が激しく火花を散らしていた。

カシウスは腰の刀をゆっくりと抜き放つ。その身のこなしには一筋の隙すら存在しない。



「ワタシの魔法は『残像に口紅を(マルチプル)』……振った刀の軌跡が、そのまま刃となって飛びます」


「えっ……? 自分から能力を教えちゃっていいの?」  



アリシアは目を丸くし、ファイティングポーズをとったまま首をかしげた。魔法の種明かしは戦いにおいて圧倒的な不利を生むはずだ。

だが、カシウスは不敵な笑みを浮かべ、刀身をすっと水平に構える。



「問題ありません。シンプル故に、タネが割れても強いのですから!斬ッ!!」



カシウスがひと振り、ただ真横に刀を払う。

瞬間、真空を切り裂く凄まじい衝撃波が、目に見えぬ『刃』となって直線的にアリシアへと襲いかかった!



「うわっ、とと……っ!?」



アリシアは咄嗟に身を翻して横飛びに回避する。

直後、彼女が先ほどまで立っていた後ろの地面が、まるで巨大な包丁で裁断されたかのようにスパッと綺麗に切り裂かれた。



「ホントだ……! 避ける方向がわかってても、とにかく早い……!」


「言ったでしょう? 構造が単純な能力ほど、練り上げられた威力と速度を誤魔化せませんのよ」



カシウスはさらに刀を逆手へと持ち替え、連続で空を切り裂く。空間を滑る無数の『飛ぶ切れ味』が、逃げ場を塞ぐようにアリシアへと押し寄せた!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。