↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
92/108

第92話:巨木の下の悪役令嬢

校舎の裏手に広がる静寂の中、二人は巨大な幹を誇る一本の巨木の前に立っていた。



「ふぅ……心が落ち着きますね」



カシウスは木漏れ日を浴びながら、深呼吸と共に小さく息を吐いた。



「ここ……学校の敷地だったんだね」



アリシアは思わず見上げて感嘆の声を上げた。

巨木のすぐ脇には、体育祭の器具や歴代の備品が雑多に収められた大型倉庫が佇んでいる。ただの倉庫とは到底呼べない、まるで田舎のデパートの立体駐車場かと思うほど巨大な鉄骨造りの建造物だ。



「さぁ……始めましょうか?」



カシウスがスッと佇まいを正し、静かにアリシアへと視線を向ける。



「へ? ここで? あそこの倉庫とか、置いてある物を壊しちゃいそうだけど……大丈夫なの?」



アリシアが巨大な倉庫を指差しながら尋ねると、カシウスはフッと薄く口元を緩めた。



「その時は私が弁償します。……こう見えても令嬢、じゃなかった……悪役令嬢ですのでね」


「そう……! じゃあ、遠慮なくやろうか!」



自らを悪役令嬢と称したカシウスの不敵な言葉に、アリシアもニシシと八重歯を見せて拳を固めた。

巨大な備品倉庫と樹齢を重ねた巨木が静かに見守る中、副会長カシウスとアリシアの激闘が幕を開ける――!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。