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第79話:嵐のあとの大掃除

「……にしても、相変わらず殺風景な部屋ですわねぇ、ここは。お嬢様たちが集う生徒会室にしては、いささか華やかさが足りなくてよ?」



エリカは吹き飛んだ扉の破片を踏み越え、優雅に扇子をパタパタと仰ぎながら、不満げに室内を見回した。舞い散る書類と静まり返った空気は、まるでお世辞にも歓迎ムードとは言えない。



「……今さっき、我が生徒会室の扉を派手に壊したからだと思いますわよ、エリカ」



レインが包帯の巻かれたこめかみを軽く押さえながら、ため息混じりに冷たく言い放つ。紅茶のカップからは、かすかに湯気が立ち上っていた。



「全くだ。器物破損とはね……。相変わらず騒がしいやつらさね」



サクラが咥えタバコのまま、書類の束をトントンと机に叩いて片付ける。

そんな中、カシウスはカチリと刀を1ミリだけ鞘から走らせ、鋭い眼光をアリシアたちへと向けた。



「戦うのは構いません。……ですが、まずは掃除。話はそれからだ」


「えぇーっ!? 掃除ぃ!?」



アリスが思わず素っ頓狂な声を上げる。

カシウスの鉄の規律を前にして、アリシアは頭をポリポリと掻きながら、気の抜けたような、しかしどこか楽しげな声を漏らした。



「あはは……。するしかないね!」


「私も手伝いますわ、アリシア!」



エリカのツッコミが響く中、例示学園最強のランカーたちによる『頂上決戦』は、なぜかちりとりと雑巾を手にした、ドタバタの大掃除から幕を開けるのだった!

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