表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
57/81

第57話:例示の鉄槌

「なっ、なんて理不尽な物差しどす……ッ!?」



エリカが放った『アリシア以下』というあまりにも残酷な現実(パワーインフレ)を突きつけられ、艶の動きに致命的な乱れが生じた。その一瞬の隙を、関東の吸血鬼が逃すはずがない。



「ウラァッ! 隙だらけだよ変態お姉さん!!」



死角から飛び込んだアリスの鋭い爪が、艶の構える仕込み煙管を根元から粉砕! そのままの勢いで、アリスの容赦ない前蹴りが艶の腹部にクリーンヒットした。



「ガハッ……!?」



艶の細い身体が、まるで紙屑のように公会堂の壁へと吹き飛ぶ。だが、例示学園のコンビネーションはここで終わらない。



「アリス、ナイスですわ! 続けていきますわよ!」


「うん!」



壁に激突して跳ね返ってきた艶に対し、二人の容赦のない波状攻撃が始まった。

アリスが超高速の爪撃で着物をズタズタに切り裂けば、エリカがその隙間を縫うように、重量級の鉄扇による強烈な打撃を顎、脇腹、膝へと正確に叩き込んでいく。



「あぐっ……!? 痛っ、ちょ、ちょっと待……そこは女の子のデリケートな――あふんっ!?」



さっきまでの妖艶な余裕はどこへやら、艶は完全にボコボコにされ、顔面を腫らしながら床を無様に転がった。他人の恋路を狂わせ、女の子をねっとり舐め回していた悪い百合女は、例示学園が誇る最強タッグの『一切の容赦のない物理暴力』の前に、ただのサンドバッグと化していた。



「はぁ……はぁ……。な、なんなんやこの学校……可愛げの欠片もないわ……」



髪を振り乱し、完全に戦意を喪失して床に這いつくばる艶。

その脳頭上に、冷徹な影が静かに落ちる。



「これで終わりですわ、白百合院 艶」



エリカが、自身の魔力を極限まで込めた鉄扇を逆手に持ち替え、冷たい瞳で艶を見下ろした。その扇子の周囲の空間が、魔力の密度によって歪んでいる。

例示学園生徒会長による、容赦なき最後の処刑(トドメ)の攻撃が、今まさに振り下ろされようとしていた!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ