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第117話:破れぬ全方位の盾

「ハハッ! 許さないなら、力でねじ伏せてみなよ!!」



凛が両手を掲げると、滞空していた十数個の青白い球体が爆発的な勢いで拡散し、少女たちを円形状に完全包囲した。逃げ場を塞ぐ全方位からの死の陣形。



「カシウス、私の背中に立ちなさい!」



レインは片腕を失ったカシウスを庇うように立つ、

一斉に押し寄せる球体の群れ。レインの閃光、エリカが放つ極大の真空波、そしてミカムラの猛烈な火焔が真っ向から激突する。ツリーの広場全体が激しい爆煙と衝撃波に包まれ、爆風が街路樹を根こそぎ薙ぎ払った。



「くっ……相変わらず、バリアの硬度が異常ですわ……!」



エリカは足を滑らせながら攻撃を凌ぐが、放った真空の刃は凛の絶対防御を前に、表面に浅い波紋を広げるだけで弾き返されてしまう。



「だーかーら! 無駄だって言ってるでしょ! 150年前の私たちの力は、国連の最新兵器すら破れなかったんだよ? 生半可な覚悟の攻撃が届くわけないじゃん!」



凛は球体の防壁の中で不敵に笑うと、球体の密度をさらに増し、圧迫するように少女たちへの攻勢を強めていく。



「はぁ……はぁ……! 攻め切れない……! 攻撃と同時に防御を展開するあの全自動の球体を破らない限り、凛の本体に手を届かせることすらできない……!」



ミカムラは膝をつきそうになりながらも、鋭い視線を凛のバリアの核へと向けた。



「殺さず、かつあの『不可侵の盾』を打ち破る手段……どこかに隙はあるはずですわ!」



エリカの叫びが空しく響く中、凛の青い光はさらにその輝きを増していく。敵の圧倒的な防御力を前に、少女たちは決定的な突破口を見出せぬまま、防戦一方の窮地に追い詰められていた――。

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