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28歳の息子と13歳の母の異世界冒険譚  作者: 相沢春人
第5章 王室と魔族

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番外編③ 予約席

《ルート視点》


 はあ、寝付けないな……


 あの子が、あんな顔で笑って、僕に触れるから。


 それを思い出しながら、今は何も付いていない耳たぶを触る。


 予備の護符(アミュレット)ピアスはあるけれど、あの子が選んでくれると言ったから、ここは、予約だ。


「……僕が女の子だったら、責任取ってって言ってるところだよ? リィ……」


―――――


「ルートさん、嬉しそうですね……」

「えー、いつも通りだけど? 良い朝だね、サム」


 空は晴天――しかし、サムの表情は曇っている。


「耳……何も付けていないんですね……予備とかはないんですか?」


「ふふふ、これはね、予約。リィが選んでくれるまではね、空けておくのさ」


 サムが奥歯をギリィ……と噛み締める音が聞こえた。

 少し言い過ぎたかな?


「く……父さん、この男の暴挙を許してもいいのでしょうか!」

「ちょ……サム、本音が漏れてるよ」


 息子の君にあんな光景見せるのもどうかとは思うけど、少しくらいは許してほしいな。


「あ、おはよ、インター! 付けとくね」


 通りすがりに、口を合わせてくる可愛い少女。


 リィにとっては、ただの防御魔法――だけど、僕にとっては別の意味を持つ、大事な行為。


「ん、ありがと、リィ」

「どういたしまして、サムにも付けるねー」


 僕だって、これに毎朝耐えているのだから。

「面白かった!」

「続きが気になる、読みたい!」

「今後どうなるの!!」


と思ったら


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