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番外編おまけ 雪うさぎ
「アプリ、おいで」
猛吹雪の最下層を歩いて、やっとたどり着いた屋敷。
の中の、暖かな暖炉の真ん前特等席に私を座らせた彼女。
後ろから抱きしめる形で、座った彼女は、歯をカチカチと鳴らしている。
「あったかいねえ……アプリ」
うん、あったかい、主に背中がね。
「寒すぎて氷になっちゃうかと思ったよ!」
本当にね、強い魔導士とは言え、あの吹雪の中は、人の身では、辛かったと思う。
それなのに、君は私の暖を優先しているね。
突然出来た、優し過ぎる姉貴分、それが君だ。
でも、でもね、ウィンリィ、私は……
「あ! アプリ、これ持ってて、火にかざすとね、熱を吸収して、ホッカイロみたいになるんだ!」
えと、私は……
「ジンの魔力結晶なんだけど、一つしかないから、みんなには、内緒だよ?」
私、実は……雪うさぎの獣人なんだよね……
だから、寒さには、めっぽう強かったりする。
「……ありがとう、ウィンリィ」
でも、でもね、今は、君の優しさに甘えていたいから、黙っておく。
本当は、年齢も、私の方が上なんだけど、君の妹分を満喫したいから、それも黙っておこう。
「はあ〜アプリは、温いな〜」
うん、私も、心が温いよ。




