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第十八話
授業が終わり、吉竹を起こした。
「おい、吉竹」
少し体を揺らすと、吉竹がふぅ…と吐息交じりの息をもらした。
その瞬間、全身に鳥肌がたった。
男のと壱岐はなんて気持ちが悪いんだ。耳が腐る。
僕の気持ちなど知らない青い空に意識を向け、吉竹の頭はしばいた。
「いって!」
勢い良く立ち上がった吉竹に、行くぞと告げる。
僕の言葉で授業が終わったこと、ずっと寝ていたことを悟った吉竹は
寝起きならではのふらつきをしながら、僕についてきた。
学校からの帰り道。
穴があきそうなほど、太陽がこちらを見てくる。
生まれつきの暑苦しさをもつ太陽のせいでカッターシャツが背中から全く離れない。
これだけでも夏の暑さを十二分に感じるが、横で意味もなく
あぁ~と意味もなく言い続ける吉竹のせいで尚更暑い。
いや、うざい。




