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第十三話
僕はとにかく、こいつが大嫌いだった。
こいつは大体の生徒にはそこそこ人気があり、自信家な教師だが
僕と同じ仕打ちを受けた者には、心底嫌われている。
それはもう、一日一回黒魔術をかけられる程だ。
当然、僕もかけたことがある。
その次の日一日観察した結果は、小石に少しつまづいた程度だ。
「おはようございます」
顔を見たらまた、黒魔術をかけてしまいそうなので
うつむきながら挨拶をする。
「どうした、下なんかむいて。なにか嫌なことでもあったのか」
お前に出会ったことが嫌なことだ、という言葉があと少しで出そうになりながら
特に何もないですとありきたりな返事をする。
「あ、わかった」
僕は何もないといったはずだが、どうやらこいつは何かあったことにしたいようだ。
僕の腹の下に眠る怒りという感情が、ジェットコースターのようにあがってきている。




