~浦山太郎、竜宮城と契約する~
子供のころは釣りやったけど、中学なる頃には全くやってなかったなぁ。でも、釣り漫画とかは好きです
契約を正式に結び、太郎と落姫の共同生活も、だいぶ軌道に乗ってきました。
落姫は決して表に出ず、あくまで経理や内部での資料整理などのサポートに徹しました。
浦山太郎は、落姫も皆に紹介したいと打診したことありますが、落姫は自分は人間ではないから、人前には出られない。太郎以外の人間との接点は絶対に持たないと固辞されました。
そこに寂しさを太郎は覚えましたが、しかし仕方ないことかもしれないとも思い、落姫の意思を尊重して生活を続けました。
落姫との生活も2年目。
もともとの収入が増えて、以前より余裕も生まれたので、竜宮城とのやり取りするお金は50万円に増やしました。
そして、竜宮城は、コンサル、落姫の派遣料として10万円を受け取り、残りの40万円を、いつもの魚を使って太郎に返すというものでした。50万円の領収証つきなのもこれまで通りでした。
これも、やはり10万円を竜宮城にただ振り込むのでは違うらしく、太郎には詳しくはわかりませんでしたが、亀と落姫がわかってて、やってくれてるなら問題ないとして、2人を信頼して任せることにしました。
餅は餅屋、太郎はこれまで通りに釣ったり、料理したり、動画や販売したりと表で稼ぎ、落姫は完全な裏方に徹することで役割分担ができていました。
そうして2年目、浦山太郎は確定申告をしました。今まではわざわざ役所や公民館で順番待ちをして、申告に不馴れな太郎を見下したり、なぜかやたらと猜疑の目を向けて、居心地の悪い気分になりながら役人達に言われた通りに小難しい書類のあちらこちらに計算した数字と名前を延々と書く作業でしたが、落姫がきてからは、その仕事もほとんど肩代わりしてくれるし、太郎のやることは、落姫が優しく丁寧に教えてくれた通りに名前とハンコを押すだけになっていたので、太郎は非常に楽でした。
仕事も軌道にのって、太郎の手元のお金も増えてきました。
とはいえ、銀行に入れてはいけないというお金も増えてきました。
タンス預金にしたって、少し憚られるのではと太郎は落姫に相談したところ
落姫「そうですね。では、このお金で様々な資産を増やしましょう。太郎様のお仕事の為にも、より質のいい釣り道具を予備も含めて買い揃え、配信機材なども、色々と新調していくのがよろしいですね。どれを、どのタイミングで購入するかは私も一緒にお手伝いします。」
浦山太郎「それは助かるけど、そんな散財していいのかい?」
落姫「よい仕事には、よい道具が必要です。一流の経営者を目指すなら、一流の品に囲まれていく必要があります。太郎様は、もうお金を使わずに『貯めて増やす』のではなく、『使って増やす』べき人になられてるのです。」
浦山太郎「使って増やす…」
落姫「はい。これからは、お金をどう使い、どのような価値あるものに変えていくかを考えなくてはいけません。」
急に落姫が言ってることが難しく、わからないものになりました。そんな太郎の困惑を察して
落姫「大丈夫です。お任せください。私がお手伝いします。問題ありません、全ては私達の幸せに、順調に繋がっています。」
いつも、人間ではないからと、太郎と一緒に仕事はせず、どこか壁をつくっていたような落姫が、『私達の幸せ』と言ってくれたことに太郎は嬉しく思い、落姫のいう通り、挑戦してみることにしました。
落姫のいう通り、太郎は様々な道具を購入しました。
釣竿、ルアー、それらをしまうケースやライフジャケットに至るまで、新しく買い揃えて、それを紹介、レビューする動画を出しました。
すると、それが更に反響を呼び、お金となり、そしてそんなレビュー動画を出す太郎に、自社の商品もレビューしてくれという案件依頼がくるようになりました。
まさに、お金を使うことでお金が増えていきました。
浦山太郎は、過去の自分が羨んでいて、しかし遠く別世界の人間だと思っていた人達の世界に足を踏み入れたことを実感しました。
ご覧いただきありがとうございます。
裏金太郎も、完結まで書きだめが完了したので、このまま完結まで突っ走ります。よろしくお願いいたします。




