~浦山太郎、竜宮城に招待される~
落姫の個人的なイメージとしてはローテンション系の仕事できる美人のイメージ。
うしおととらという作品に出てくるジェメイ(幽霊版)がイメージに近い気がします。
そうして太郎は会社の応接室に連れられて、とても豪華なおもてなしを受けました。
会社の応接室とは思えないほどの豪華なソファに座りながら落姫からお酌をしてもらったり、社員のタイやヒラメが自慢の芸を見せてくれました。
現代のコンプライアンスがこんな働き方許すのかと思わず突っ込みいれると
亀「わはは、コンプライアンスですか。それは人権のある人間様のルールでしょうに。」
と、納得していいのか笑っていいのか、本気なのかジョークなのかリアクションに困る返しをしてきました。
浦山太郎「い、いやぁ、豪華なおもてなし感謝します。それにしても、儲かってるんですね。うらやましい。一体、どんな会社をしてるんですか?竜宮城の前にあった『毘為勘屋』って、あれはなんと読むんですか?」
お酒も入ってるせいか、わりとぶしつけな質問を太郎は思わず素直にぶつけます。
亀「あぁ、あれは『毘為勘屋』と読むんですよ。『毘』という字は「たすけ、まもる」という意味があります。勘は勘定。つまり、私たちはお客さんの『勘定をまもり助ける為の仕事』をしてるということですな。」
浦山太郎「はは、なにやら、学のない俺には理解の難しそうな仕事ということかな。」
亀「要はお客さんの出費を抑える為の手伝いやアドバイスをするコンサルティング業ですな。」
浦山太郎「あぁ。コンサルなら聞いたことがある。なにやら難しそうな仕事だよね。やはり、金持ちは頭がいいのだな。うらやましい。」
よくわからない、難しいアドバイスをして沢山お金もうけをしてる人達だ。
太郎が思う、うらやましくなる人達に属するやつらだ。
亀もそんなやつらなんだなと、少し太郎は寂しさとうらやましさが混じった気持ちになりました。
亀「いやいや。やってることは簡単なものですよ。よければ、太郎さんも我々のコンサルを受けてみますか?」
浦山太郎「私は、そんなコンサルを雇うお金はないし、節約するほどの財産なんてないぞ。」
亀「節約とは資産を減らさない為にやるのではありません。増やす為にやるのですよ。それに、太郎さんは命の恩人です。そんな方からいきなり正規の料金をとろうとは思いません。まずは1年、私たちと一緒に仕事してみませんか?もちろんお金はいりません。1年後、私たちの仕事に価値があると思ってもらえたら、改めて契約で結構ですよ。」
浦山「1年無料とは…ずいぶんと太っ腹だな。」
亀「亀は万年といいましょう、1年なんて、私にとってはカップラーメンをつくるのと変わらぬ時間ですよ。」
わははと、また亀は笑った。
亀は太郎に、竜宮城流の節約術を教えます。
亀「太郎さんは、釣り人やら配信者やら手広くやってますな。なら、その収入の確定申告はどうやってますか。」
浦山太郎「あぁ。あの年に一度やるやつね。どうって、普通に公民館の集会や税務署にいって、そこの人の言う通りの資料と、言われたところに名前や数字書いて…」
亀「あー…それはよくありませんな!そこは巨大な節約ポイントです。あいつらは、太郎さんに返すべきお金があるのに、太郎さんの純朴さにつけこんで、知らんぷりして余計な金をとっていきますからな!それを許さないのが、私たちの仕事なんですよ!」
そうして亀は、太郎に確定申告の大切さや対策を教えますが、15分で太郎は根を上げました。
太郎「亀さん…悪いが私は釣りに関することでしか生きてこなかった人間だ…亀さんの話しは全然覚えられない…」
亀「あぁ…申し訳ない。私の方こそ、恩返しでつい熱が入って、専門用語が多い説明をしてしまいましたね。では、もっとシンプルな話にしましょう。」
太郎「シンプル?」
亀「はい。太郎さんは、今、釣りも動画製作も全て1人でやってますね?では、アシスタント兼アドバイザーとして、うちの会社から1人派遣いたします。」
太郎「派遣?」
亀「はい。で、太郎さんの毎月の収入からして…そうですね。その派遣量として、30万円いただきます。」
太郎「待て待て!それじゃあ無料じゃないじゃないか。話が違う!それに、30万なんてとられたら、収入はほんとに少ししか残らないぞ!」
亀「落ち着いてください。そうして払った30万円は、そっくりそのままお返しします。お約束します。」
太郎「は?それだと、ただ30万円が俺と亀との間で往復しただけじゃないのか?」
亀「はい。しかしそれが節約の第一歩です。まずは、こちらの口座に振り込んでください。そして、派遣は落姫をよこしましょう。随分と気に入っていただけてた様子でしたからな。」
太郎「なっ!」
太郎は突然図星をつかれ、動揺と赤面してしまいます。
亀「ご安心を。あぁ見えて落姫も人間ではありません。間違いがあっても、別に責任とるようなことは起こりませんよ。ま、30万円お預かりするのだから担保ですな。」
恐ろしいことを言ってるような気がしますが、亀の豪胆なしゃべり方と、衝撃的な内容にすっかりペースを握られてしまった太郎は、30万円、まずは亀に預けて帰りました。
帰り道、落姫は本当に太郎と一緒についてきました。
亀「あとのことは、落姫がよーく知っとります。彼女の言う通りにすれば問題なしですよ。」
そうして、地上に帰った浦山太郎と落姫の奇妙な生活が始まりました。
裏金太郎の第2話、ご覧いただきありがとうございました。前書きでは私なりのイメージ書きましたが、ぜひ、あなただけの落姫のイメージで読んでいただけると楽しめると思います。




