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~~レストラン『フリッタータ』~~
そこはレストランだ。
タマゴ王国のレストランは、相変わらず背景だ。
人の気配が、全くしない。だけど、ここには四人の人がいた。
私は昨日と同じ『オレンジプリンセス』コーデだ。名前は『ナデシコ』。
ハコベは、黒いメイド服。名前はそのままだ。
彼女のコーデは、『ゴシックメイド』コーデと言われていた。
着ている衣装は、普段着ているのと全く同じ。
そして三人目は、白猫の着ぐるみのようなコーデ。
恵こそ『メグッポ』のコーデ。
白い長袖、白い猫の手そして、ふかふかとした白いスカート。
足も、真っ白な猫の足のようなブーツだ。
黄緑色のロングヘアーのメグッポは、可愛らしい。
四人目は、黒くて大きなツインテールの『シエル』だ。
白いエプロンに、両手に白い手袋。
ミニのフリルのスカートと、白い清潔感のあるブーツ。
なにより頭のコック帽が、よく目立つ。
「ようこそ、『メグッポ』さん、『シエル』さん」
私は、二人を出迎えた。レストランに二人を招いたのだ。
「早速ですが、話は私からでよろしいですか?」
「はい、お願いします」
私はそう言いながら、前のハコベに任せていた。
「皆さんは、『イースターライブ』をご存知ですか?」
「イースターライブ?」
メグッポとシエルは、首をかしげていた。
ハコベがさらに話を続けていた。
「『イースターライブ』は、このゲームの最終目標です。
ライブをするのには五人必要です、なのでタマドル五人が必要です」
「それで、五人ですか」
「はい、五人を集めてライブをするのが目的です。
でも、ライブにはノルマがあります」
「ノルマ?」聞いてきたのはメグッポだ。
「はい、ノルマは約グッド10万です」
「えっ、本気ですか?」
シエルは驚いていた。それも無理はない。
10万グッドと言ったら、ライブでかなりやらないといけない。
「そのグッドって、何回ライブをするのですか?」
「一発で出します」
「ええっ!」ハコベの言葉を聞いて、驚いていた。
「一発で十万って無理じゃないですか」
「五人だから、失敗がなければいけます。
もちろん、一人のミスで連続アピールが途切れなければいけないですが」
「なるほど、だから五人なのですね」
シエルは納得をしたみたいだ。
でも10万グッドとは果てしない。
私も一回のライブで最高が2,3000前後だ。
「目的は分かりましたけど、それが『カクイドリ』とどういう関係ですか?」
「リアルライブの最終形態です。
カクイドリとの全面戦争です。勝てば自分たちが残り、負ければ全滅です」
その言葉に、私もメグッポもシエルも険しい顔に変わった。
「まあ、あと一人探さないといけませんけど……時にメグッポ」
「なに?」
「あなたは、最後の一人をご存じですよね。
名前は『カスミン』というのですが、あなたを助けたらしいのですが。
覚えていませんか?」
「それは……」
メグッポはそう言いながら、一人の少女の名前を挙げた。
そして私は、名前を聞いた瞬間に驚いたのだ。




