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変身少女のタマゴ系ライブ  作者: 葉月 優奈
六話:『宇野中 撫子』のタマゴアイドル:後編
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~~レストラン『フリッタータ』~~


そこはレストランだ。

タマゴ王国のレストランは、相変わらず背景だ。

人の気配が、全くしない。だけど、ここには四人の人がいた。


私は昨日と同じ『オレンジプリンセス』コーデだ。名前は『ナデシコ』。

ハコベは、黒いメイド服。名前はそのままだ。

彼女のコーデは、『ゴシックメイド』コーデと言われていた。

着ている衣装は、普段着ているのと全く同じ。


そして三人目は、白猫の着ぐるみのようなコーデ。

恵こそ『メグッポ』のコーデ。

白い長袖、白い猫の手そして、ふかふかとした白いスカート。

足も、真っ白な猫の足のようなブーツだ。

黄緑色のロングヘアーのメグッポは、可愛らしい。


四人目は、黒くて大きなツインテールの『シエル』だ。

白いエプロンに、両手に白い手袋。

ミニのフリルのスカートと、白い清潔感のあるブーツ。

なにより頭のコック帽が、よく目立つ。


「ようこそ、『メグッポ』さん、『シエル』さん」

私は、二人を出迎えた。レストランに二人を招いたのだ。


「早速ですが、話は私からでよろしいですか?」

「はい、お願いします」

私はそう言いながら、前のハコベに任せていた。


「皆さんは、『イースターライブ』をご存知ですか?」

「イースターライブ?」

メグッポとシエルは、首をかしげていた。

ハコベがさらに話を続けていた。


「『イースターライブ』は、このゲームの最終目標です。

ライブをするのには五人必要です、なのでタマドル五人が必要です」

「それで、五人ですか」

「はい、五人を集めてライブをするのが目的です。

でも、ライブにはノルマがあります」

「ノルマ?」聞いてきたのはメグッポだ。


「はい、ノルマは約グッド10万です」

「えっ、本気ですか?」

シエルは驚いていた。それも無理はない。

10万グッドと言ったら、ライブでかなりやらないといけない。


「そのグッドって、何回ライブをするのですか?」

「一発で出します」

「ええっ!」ハコベの言葉を聞いて、驚いていた。

「一発で十万って無理じゃないですか」

「五人だから、失敗がなければいけます。

もちろん、一人のミスで連続アピールが途切れなければいけないですが」

「なるほど、だから五人なのですね」

シエルは納得をしたみたいだ。

でも10万グッドとは果てしない。

私も一回のライブで最高が2,3000前後だ。


「目的は分かりましたけど、それが『カクイドリ』とどういう関係ですか?」

「リアルライブの最終形態です。

カクイドリとの全面戦争です。勝てば自分たちが残り、負ければ全滅です」

その言葉に、私もメグッポもシエルも険しい顔に変わった。


「まあ、あと一人探さないといけませんけど……時にメグッポ」

「なに?」

「あなたは、最後の一人をご存じですよね。

名前は『カスミン』というのですが、あなたを助けたらしいのですが。

覚えていませんか?」

「それは……」

メグッポはそう言いながら、一人の少女の名前を挙げた。

そして私は、名前を聞いた瞬間に驚いたのだ。



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