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『6月24日』
翌日、それは突然訪れた。
でもそれは決して突然ではない、予告通りだった。
学校にいつもどおり通って、C組の教室にいた。
休み時間窓に近い席で、窓の外を眺めていた。
クラスにあまり仲のいい友達はいない私が、よくこうして時間を潰していた。
(何もないですね)
じっと空を眺めて、梅雨の曇り空を眺めていた。
(でも、五人目のタマドルは彼女だったとは)
正直驚いた。知ってはいるけど、あまりよく話したことはない。
クラスはA組のあの子か。
「あの……撫子?」
そんな時、私の前に生徒会長が現れた。
昨日『シエル』というタマドルであった少女は、通常はクールな生徒会長だ。
オランダ人生徒会長が動くと、視線が集まった。
背も高いので目につく。
「生徒……会長?」
「シエルです、ちゃんと覚えてください」
「ご、ごめんなさい」
シエルは生徒会長で、しかも同じクラスだ。
一応知っていたけど、あの件で話せないでいた。
それでも、昨日は久しぶりに話して相変わらず人懐っこい。
「あの、撫子」
「ああっ、はい。それで生徒会長……いえシエルは何しに来たのでしょうか?」
「シエルがこうしてくるといえば……彼です」
そう言いながら、急に立ち直ったシエルが顔を上げて後ろを振り返った。
そこには、驚いた顔を見せた奥津先輩がこっちに向かってきていた。
「あっ、先輩」
「会長もいたんですか」
「うん、どうしたの?」
「いえ、宇野中さんに大事な話があって。答えを返そうと……」
「はい」私は胸に手を当てて、彼の言葉を聞いていた。
「今日の放課後、テニスコートの裏のベンチに来てくれますか?」
真顔で奥津先輩が、私に言ってきたのだ。
そう、私は彼の答えを聞く時間が迫っていたのだ。




