098 タマゴサンドの奪い合い
アルイカ森を進んでいくと草原地帯に入った。ここでパンヤたちは昼食をとることとする。
アーロ・メーロが作ってきたサンドイッチを皆で食べることに。
ブルーシートを敷きその上でくつろぐパンヤたちであったが、タマゴサンドがほしいパンヤとグールは奪い合いになってしまう。
パンヤは一生懸命訴える。
「にゃあ! このタマゴサンドは僕のものにしたいんだにゃあ!」
グールも負けじと言い返す。
「そんなこと言っても困ってしまうんだにゃあ! 僕の扱いも大事にしてほしいんだにゃあ!」
するともう一つあったタマゴサンドを食らっていたタップがナイフを取り出してパンヤとグールに向ける。パンヤとグールは怯えたままサンドイッチを手から離さない。
「俺が半分ずつにしてやる」
タマゴサンドが半分になりそれを分け合うパンヤとグール。
パンヤは「これがあるべき姿なんだにゃ」と言い、グールの方も「僕たち仲良しにはちょうどいいんだにゃ」と言って満足していた。
そして次はツナサンドへ手を伸ばすパンヤとグールツナサンドは2つ以上あるので奪い合いにはならない。
タップはやれやれと思いながらもアーロにお礼を言う。
「とっても美味しいよ。ありがとう」
アーロも自分が作ったサンドイッチを皆で美味しく食べている様子に嬉しそうだ。
パンヤはアーロとタップが仲良さそうにしているのを見て安心していた。タップは何しろ失恋ソングばかり聞いている節があるのだ。異性の人と仲良さそうにしているのを見ると安心を覚える。
〇
昼食を食べ終わるとアルイカ森をさらに進んでいく。草原を抜けると木々が並ぶ場所へと再び入っていく。
すると巨大な赤い鳥獣が見えた。
グールは「いたんだにゃ」と言ってハンマーを構える。パンヤはというとリュックから爆弾を取り出す。アーロの方はロッドを持っていつでも魔法が使える状態である。タップは剣に手をかけずに大人しく巨大な赤い鳥獣アシャシャマルを観察している。
タップは「さて、どうするかだな」と呟くと、パンヤが答える。
「とりあえず僕お手製の爆弾でドカンなんだにゃ」
タップとアーロとグールは嬉しそうに爆弾を抱えるパンヤをじーっと見つめる。




