085 崖の上の解毒草
パンヤとワドウはリュックを下して神社の階段に腰を下ろす。
お弁当を開けると、白身魚のフライにちくわの天ぷら、さらにきんぴらごぼうにたくわんが添えられていた。ご飯の上には海苔が敷かれていておかずはその上にのっかっている。
パンヤは割り箸を割って白身魚のフライに付属していた醤油をかける。
「にゃーうまそうなのり弁なんだにゃ」
ワドウも割り箸を割ると同じく醤油を白身魚のフライにかける。
「にゃー。とってもうまそうなんだにゃ」
二匹はがっつり昼食を食らうと、少し休憩した後に先へ進んだ。
〇
腹も膨らんだところで、先へ進んでいくパンヤとワドウ。
すると崖の上に解毒草らしき植物が生えていた。
パンヤは「あったんだにゃ」と言って四本足で駆けていく。ワドウは「崖だから危ないんだにゃ」と言うもパンヤは聞く耳を持たない。
「これを引っこ抜けば解毒草ゲットなんだにゃ」
ワドウは離れた位置で「おーい」と声をかけていた。
「危ないんだにゃー! パンヤー!」
草を引っこ抜くとワドウの元へと駆けていく。
「にゃーん。一生懸命手に入れたんだにゃー」
すると崖が崩れていく。
「にゃー! 崖が崩れていくんだにゃー!」
「パンヤ速くこっちくるにゃ!」
速くこいと言いながらも崖から離れていくワドウ。
「にゃーん先に行かないでほしいんだにゃー!」
〇
本日の解毒草の回収は10本ほど。これだけ集めればいいだろうと帰路に着くことにするパンヤとワドウ。夕日を浴びながら長い距離を歩いていく二匹。
パンヤはリュックを背負い歩きながらワドウに話しかける。
「今日もたくさん頑張ったんだにゃ。ワドウがいてくれてよかったんだにゃ」
ワドウも「パンヤがいてくれて楽しかったんだにゃ」と言うのだった。
ギルドに到着すると受付のお姉さんに解毒草を渡して報酬をもらう。パンヤは受付にお姉さんに「そっちもお疲れ様なんだにゃ」と労いの言葉をかけるのだった。




