078 グールの悪戯
石造りの屋敷へとパンヤとタップが入るとダイニングルームにそのグールはいた。
グールは何やらカードゲームをやっているらしく手にはカードを持っておりテーブルにはカードが置かれていた。
グールは夢中でパンヤたちが来たことに気づいていない。
「にゃ、ドメスティックハンターで攻撃するんだにゃ!」
すると対戦相手の男が何やらテーブルに配置していたカードを捲り発言する。
「残念ながら安全地帯バリアを発動だ。グール様の場のカード全てを破壊する」
グールはテーブルを叩いて抗議する。
「にゃん! そんなのずるいんだにゃん!」
そんなことを言っているとパンヤたちを案内してくれた眼鏡をかけた牧師のような恰好の男に「参りましたよ」と声をかけられる。
「んにゃ? パンヤにタップ! 来たのかにゃ! 歓迎するんだにゃあ」
テーブルに広がっていたカードは片付けられ隣のリビングのソファーに座るように促された。
パンヤとタップはソファーに座るとグールはテーブルを挟んで向かいのソファーに座った。
「にゃあ、会いたかったんだにゃあ」
タップは「そんなことよりも」と言い出す。
「魔女に狙われているんだって?」
その言葉を聞いてグールの元気がなくなった。
「そうなんだにゃあ。ムッとした顔で歩いているから、僕は元気を出してほしくてスカートを捲ったんだにゃ」
「公衆の面前でか?」
「そうなんだにゃ。公衆の面前でやってやったんだにゃ」
タップは呆れた顔をしている。
「やってやったってなんだよ。誰も頼んでいないだろうに」
「それからというもの、僕は外に出ると必ず魔女に遭遇して、危なっかしい魔法を飛ばしてくるようになったんだにゃ」
パンヤは「火の玉を飛ばしてきたりにゃ?」と問う。
「にゃあ、その通りなんだにゃ。怖いんだにゃあ」
そんな危険な目に遭うのも自分のせいである。そんなことをタップやパンヤは思っていた。
「ということでなんとかしてほしいんだにゃあ」
とりあえず、外に出る時はパンヤとタップの護衛をつけることになったのだった。
グールが教団の建物の中に籠っていればいい話なのだが、それでは息がつまってしまうらしい。




