077 弁当はのり弁
パンヤとタップはお弁当を作る時間がなかったので駅で買って列車に乗り込んだ。出発は5分後だ。
列車が出る前に空腹に耐えかねたパンヤはお弁当を開けて食べることにした。
「僕の弁当はのり弁なんだにゃあ」
タップは「俺のもそうだよ」と言い彼もお弁当を開けてしまう。
列車が出発すると二名は弁当を食らいながらグールについて語った。
「そういえばスカート捲りやズボン下ろしで討伐の依頼があったのに。まだやっているんだな。しょうがねえ奴だ」
「にゃ! 確かにスカート捲りやズボン下ろしはモラル違反なんだにゃ。モラルがなさすぎて大変なんだにゃあ」
そんなことを言いながらのり弁のアジフライを咀嚼するパンヤ。
「このアジフライうみゃーんだにゃ、これうみゃーんだにゃ」
〇
30分が経過するとトランポリンの駅に着いた。列車から降りるパンヤとタップは届いた手紙の差出人の住所から教団の居場所を探すのであった。
トランポリンの町を歩くパンヤたち。まずギルドへ向かい住所を見せてどの方向へ行けばいいかを聞く。
ギルドの受付のお姉さんは簡単な地図を描いてくれてその地図に従って歩く。
地図の通りに進むとどこか知ったような旗がはためいていた。角が生えた紫色の猫の絵柄の旗である。
パンヤは呟いた。
「にゃーん。とっても分かりやすいんだにゃー」
タップも「そうだな」と返す。
教団の石造りの拠点の門前に立つパンヤとタップ。インターフォンを押そうとすると、その前に後ろから声がかかった。そこには眼鏡をかけた牧師のような恰好の男がいた。
「もしかしてパンヤさんとタップさんですか?」
パンヤは「もしかしなくても僕らのことなんだにゃあ」と言い返す。
「よかったあ。グール様がお待ちです。どうぞ」
門が開けられパンヤとタップが通される。
タップは感心した。
「にしてもだなあ。本当にグールの教団があるとはなあ」
パンヤは「にゃ、きっとあるべくしてあるんだにゃ」と言って敷居をまたぐのだった。




