072 これ私もにゃん、これ僕もにゃん
タップとラプター討伐に向けて西部の想像山を登っていくテレレックスアーマー纏ったパンヤと緑の巨大鳥の防具を纏ったタップ。パンヤは最近音楽にはまっているいるようで一匹口ずさんでいる。
――これ私もにゃん、これ僕もにゃん。ツッタカタッタ、タタタタタ……。
タップは気になって「何を口ずさんでいるんだ?」と聞く。
「僕は最近音楽にはまっているんだにゃ。特におすすめの曲がにゃんにゃんスリーっていうメンバーのこれ私もにゃん、これ僕もにゃんなんだにゃ。優しい歌でそんでもって心に響くんだにゃ」
タップは「ふーん」と言って黙り込む。彼の反応に寂しそうな顔をするパンヤ。
「にゃ? タップはあんまり音楽興味ないのかにゃ?」
「どんなの聞くにゃ?」
「……失恋ソング」
パンヤは間をおいて突っ込みを入れる。
「でもそんなのばっか聞いてたら逆にギャグなんだにゃあ」
「本当にそう思う?」
パンヤは何て応えたらいいか分からず黙り込んだ。
〇
――これ私もにゃん、これ僕もにゃん。ツッタカタッタ、タタタタタ……。
タップはパンヤの口ずさみに合わせて適当ににゃんにゃん言ってその場の空気を作った。
「にゃあ、タップも結構分かっているんだにゃあ」
「失恋ソングしか聞かないけどな?」
「にゃー。それを言ったらおしまいなんだにゃー」
山を登っていくと草原にたどり着く。ラプターという小型の恐竜のようなモンスターが群れを作って走っている。クエストの討伐数は5体となる。目の前にはちょうど5体の群れがいる。
草むらからラプターの群れの様子を伺うパンヤとタップ。パンヤはわくわくしながらリュックから爆弾を取り出す。
タップは「それ使うつもりか?」と問う。
「んにゃ。その通りなんだにゃ」
「んで? 作戦は?」
「爆弾でどかんなんだにゃ!」
パンヤの受け応えに「だと思った」とげんなりするタップ。だが今日のタップはやけっぱちだ。
「じゃあ行くか!」




