067 グール発見
北の町トランポリンにて夜を迎えたパンヤとタップ。彼らは夕食をとり終わるとグールが徘徊するという町の中をパトロールし始める。
懐中電灯を持って歩くパンヤは同じく懐中電灯を持って歩くタップの顔を照らす。
「やめろよ。顔に当てんな」
すると懐中電灯を下げるパンヤ。
「でもグールが出てこないんだにゃ?」
「でもも出てこないんだにゃもねえ。パトロール続行するのみだ」
道をまっすぐに歩いていると突如としてパンヤと同じくらいの背と体系のモンスターが現れた。
「出たんだにゃ!」
「おう、ここで会ったが百年目だ」
懐中電灯の明かりを当てられているそのグールらしき存在は目の辺りを隠している。
パンヤは片手剣を引き抜きそのモンスターに接近していく。
しかしパンヤはそのモンスターの顔を見ると足が止まってしまった。
「にゃ? おみゃーは?」
グールはじーっとパンヤの方を見る。
なんとそのグールと呼ばれているそれは猫の見た目をしており、全身紫色の毛が生えていて額に角が生えていたのだった。
パンヤは「おみゃーがグールなのかにゃ?」と聞く。
「察しがよい猫なんだにゃ? 僕がグールなんだにゃ」
タップはまんま猫の見た目に呆れる。
「なんだその倒すのがためらわれる見た目は」
パンヤは前足をグールに差し出すとグールはその前足に合わせるように前足を差し出してくる。むにゅっと重なり合う肉球。
パンヤは言う。
「タップ。僕はこいつを倒せないんだにゃ」
グールは「そうにゃ」と言って続ける。
「こんな可愛い僕を倒したら目覚めが悪くなるにゃ?」
タップは「えー」と呟きながら、手を合わせて考える。
「これはどういう状況なのでしょうか」
パンヤはグールと前足をくっつけ合わせて「不思議な感覚なんだにゃ」と呟いた。
グールの方も似たような感覚を覚えているらしい。
タップはパンヤに問う。
「でも、クエストはどうしたらいい? こいつを倒すことが依頼できているんだぞ? それも人を襲っているって、しかも女性の被害が多いんだぞ!」




